田中苑の櫂の木〜岡山県井原市




夏の猛暑と10月の夏日の影響で紅葉シーズンはやってくるのだろうか?
と思ったが、ここ数日、急な冷え込みで一気に紅葉シーズンがやってきた。
例年より1週間遅い紅葉の見頃、三段峡や帝釈峡もようやく見頃を迎えたとの予報が入ってきた。
日曜日が法事のため遠征は避けて近場でどこか無いかと思っていた矢先、
田中苑の櫂の木が見頃を迎えたとの記事を見つけたので行ってみることにした。
毎年、新聞記事を目にして気になっていたものの、なかなかタイミングが合わず行けずじまいだったが、
今年は、休みと晴天がマッチしてようやく行くことが出来た。
現地に着いたのは8時前。
市役所の無料駐車場に車を止めて徒歩1分くらいで田中苑に着く。
美術館の中にお目当ての櫂の木があるのかと思い、
開館時間の9時にならないと撮影出来ないかと思ったら、
田中苑は美術館の隣の広場のことで24時間いつでも撮影可能だった。



ちょうど朝の日差しが当たって紅、黄、緑、そして青空のコントラストが見事だが、
思ったほど巨木という訳でもなく迫力に欠ける。
櫂の木といえば閑谷学校が有名なのでカメラマンも観光客も誰もおらず、1人でのんびり撮影。
街中の道路際にあるため、アパートや電柱などの障害物もあり構図は自然に絞られてくるため、正面、左右の角度から狙う。
櫂の木は3本あるらしいが、そのうちの1本に絞って撮影。
朝の風景らしさを出すために、極力PLフィルターを使わないように気を使っているのだが、
効力を強めると色が濃くなってファインダー越しに見る色の美しさについPLフィルターのお世話になってしまった。



時間が経つにつれて着物を着た人達が集まりだし、なにやら広場で催し物があるらしいので
一通り撮影を終えて8時30分には撤収した。

※櫂の木は1974年、井原市木之子町出身の実業家馬越恭平の孫が中国から持ち帰り市へ寄付した苗を植樹した。





写真館 二千年一夜