蒜山のコスモス巡り〜岡山県川上村





〜蒜山ハーブガーデン〜

一年前の今頃、とあるHPで蒜山三座を背景に雲海とコスモス畑が広がる画像に感動し、
来年はぜひともその写真を撮りたいと思っていた。
コスモスの開花は事前にネットで問い合わせ、今が見頃という回答と晴れの予報がマッチして出発決定。
仕事の疲れで一眠りすると起きれそうにないので、寝ずに24時前に出発。
夜空を見上げると月は出ているものの、薄っすら雲が広がり星は見えなかった。
いつもの鍵掛峠越えのコースで3時間プラスα仮眠で蒜山の道の駅に到着。
雲は掃けることなく早朝撮影は期待出来そうもなく、そう思うと一気に疲れが押し寄せ、
とりあえず5時になるまで一眠りすることにした。



早朝5時、気温は10度を切っており相当寒い。
空は曇り薄暗かったが西の空が焼けており急いでハーブガーデンへ向かう。
コスモス畑はハーブガーデンの園外にあるため開園時間外でも撮影が可能。
現地には早くも2名の先客が撮影していたが、思ったより訪れる人は少なく有名な定番スポットではないようだ。
早速、撮影準備にとりかかるが思ったより雲が多いので意欲は薄れる。
心配していた雲海は、そこそこ出ていたのでこれで雲が掃ければと思っていると
次第に雲も掃けてきて撮影意欲が出てきた。
明日以降の天気が雨になっていたので、雲が残っていればひょっとして朝焼けが見れるかもと思っていたが、
予想通り凄い朝焼けになった。
しかし、日の上がる方向と蒜山三座の方向はまったくの反対なので絡ませることが出来ないのは残念。
太陽が昇ると上空に散らばった雲が輝き出し、幻想的な朝景もクライマックス。
ハーブガーデンのコスモス畑の本数は不明で思ったほど広く無いが、
蒜山三座と雲海が一緒に撮れるコスモス畑は、西日本の中では最高のコスモス畑スポットだと思った。
頭に描いていた景色とは若干違ったものの、雲が広がり面白い光景になったのは自然の醍醐味でもある。
来年訪れる機会があれば、今度は真っ青に澄み切った空の下で星を流してみたり、月光撮影してみたい。
ちなみに園内は開園前で入園不可だがトイレは入れるようになっており寒い中での撮影には非常に助かった。




〜ひるぜんジャージーランド〜

雲海が消える前に霧に包まれた放牧を撮影すべく蒜山高原を走らせるが
これと言った撮影ポイントも見つからずジャージーランドに到着。
過去何度も訪れている蒜山高原だったがジャージーランドに来るのは初めてで、
数日前にネットでコスモス畑があることを知り、今回初めての訪問となった。
今日は催しがあるようで第一駐車場は会場の準備で追われていた。
上蒜山の麓にある第三駐車場からは放牧が見渡せ、その奥に大山南壁が見えなかなかの景色である。



放牧場の一角にあるコスモス畑も今が見頃。
規模自体は先ほどのハーブガーデン同様広く無いが、
放牧されている牛や大山南壁を絡ませると蒜山高原らしいコスモス畑が表現出来る面白い絵だと思った。
日差しが射すと暖かいが、雲はなかなか掃けることなく晴れの予報とは一転、時折太陽を隠し一向にスカっと晴れ渡る秋晴れにならない。
それでも青空が見える瞬間を見計らってシャッターを切るが、
放牧された牛が思い通りの場所に居らず、蒜山らしい撮影は今回は断念。
朝早くからNHKのカメラが来ており、今回特別に係員が放牧牛を自由自在に移動して、
この光景、よく動物園とかで見かけるが牛の大移動は初めて見る異様な光景で面白くて思わず見入ってしまった。







撮影後、ジャージー牛や蒜山焼きソバが食べれる催しがあったが、まだ準備の途中だったので後ろ髪惹かれる思いで断念したが、
せっかく訪れたので新鮮な牛乳を飲んた。

以降は撮影せずに訪れたのみの有名王道スポット。

〜御机地区〜


柿の実は既に収穫されていたのか、まだ実っていなかったのか僅かだけ。
近くに観光用のトイレが設置されました。
私有地なので観光、撮影に最大のマナーを必要とされる場所です。


〜木谷沢〜


今回、初訪問。
今までどこにあるのか知らなかったが、今回、案内板が出来てわかりやすくなっていた。
写真家の間では有名なスポットだが小さい規模の渓谷に観光で訪れる人は少ない。
石に生えるコケは相当の年月を必要とするため、決して石を踏みつけてはいけない。


〜鍵掛峠、大山南壁〜

紅葉ピーク前の大山。
相変わらず観光客で狭い駐車場が混雑していた。
知らないうちに撮影場所が整備されて邪魔な木々が撤去されて苦労せずに迫力ある南壁が撮影出来るようになっていた。



〜大山まきば・みるくの里〜

ここも放牧場がありコスモス畑があるが、数年前に撮影済み。
晴れの予報は何だったのか?というくらい曇り空となり、
みるくの里から見下ろす弓ヶ浜は霞んで真っ白になっていた。
ここで恒例の昼食を取って今日は夕方の撮影に向けて早々と大山を後にする。





ツネイシフェスティバル in みろくの里〜広島県福山市

当初、広島伝統花火の撮影を予定していたが、数日前にたまたま中国新聞の記事を見て花火が上がることを知り、
急遽、みろくの里へ行くことにした。
大山から一気にみろくの里へ移動、睡魔に襲われ途中休憩しながら現地に着いたのは17時頃。
第一駐車場はほぼ満車状態で混雑していた。
廃園まじかの廃れた遊園地かと思っていたら、大盛況に思わず驚いてしまった。
これも、いつか来た道という昭和を再現した空間が人気があるからだろうか。
尾道に住んでいれば、1度は遊びに行ったことがあるであろう遊園地だが、
実際に行ったのは中学生の頃に秋の遠足で行った時と高校生の研修で泊まったくらいであまり縁が無い。
遊びに来た訳じゃないので入園料800円払って中に入る訳にもいかず、
でも、、1度くらいは人気のある「いつか来た道」に行ってみたいと思っていたが、
今回は閉園時間が19時なので入園は断念した。


※花火打上はウェスタン村のグラウンドから

肝心の花火について現地調査、事前調査は把握している人があまりにも少なすぎて難航していた。
花火の主催は、みろくの里ではなくツネイシなので公式HPには告知すら載っておらず、
事前にメールで問い合わせてみても、ツネイシの問合せ先を教えられた。
土曜日はツネイシ広報も休みだったようで電話は繋がらず、何もわからないまま現地入りとなった。
現地では、みろくの里園外でツネイシフェスが行われており、
フェスと言っても、実際には新車のお披露目&販売がメインのようで、
園内でも特設ステージを設けてイベントが行われている。
関係者らしき人を見つけて花火について問い合わせてみたが明確な回答は返って来ず、
遊園地の係員に聞いて、ようやく打上場所だけはわかった。
実際のどのような花火が上がるのか、打上数、花火業者などはこの目で見てみないとわからないので、
時間に余裕があったのでこの目で確かめることにした。
遊園地の花火も当たり外れがあり、しかも、みろくの里での花火打上は数年ぶりらしいので、
ひょっとしたら小型煙火が少しだけ上がる小規模の内容かもしれない。
去年の大晦日には、カウントダウン花火を鷲羽山ハイランドで初観覧したが、
カウントダウンに花火は上がらず、打ち上がる花火も小型煙火がメインという最悪な花火を見てしまったがために、
その悪夢が甦ってきそうだった。
そんな不安の中、打上場所であるグラウンドへ行ってみると、4号、5号玉らしき筒がそこそこ並んでおり、
これは普通の花火大会レベルの内容と確信すると少しホッとした。
それでは撮影場所をどこにするか・・・
レーザーショーもあるらしいので、お勧めはやはり園内からの特設ステージ附近からだろうが、
入園料を払う余裕は無いので園外からの撮影を検討。
グラウンド横の第二駐車場から撮影するのも悪く無いが、
それではみろくの里の雰囲気が出ない。
入口にウェルカムツリーがあり、それを絡ませて撮影することを構図に描いたが、
果たして花火とどのように絡むかは実際に打ちあがってみなければわからなかった。
グラウンドが少し小高い場所にあるため、たとえ小玉でも高く打ち上がることを想定すれば、
ツリーといい感じに絡んでくれると思うのだが。



リーフレットでは18時30分から花火大会になっていたが、
アナウンスではレーザーショーの後の18時40分から花火大会と言っていた。
18時30分、まったく想像のつかない常態の中、打上10分前に油断していると花火が打ち上がる。
一応、撮影態勢は整っていたので問題は無かったが、予定時刻に打ち上がらないアナウンスに問題があるのではないか?
予想していた打上場所とは違い、宿泊施設である本館横から打ち上がり、
ツリーと絡ませるように撮影場所を修正。
幸い、園外から花火を見ようとしている人は殆どおらず、
それどころか花火が上がることさえ知っている人は殆どいなかったのが幸いだった。
多分、外でカメラを構えている私を見て、何を撮っているのか不思議がられたに違いない(笑)
心配していた花火は予想以上に良い玉が上がり、演出からして富士火工だとすぐわかった。
園内からも特殊効果花火が上がっているようで、ステージ上から見ると良い演出だったのではないかと思う。
単発、スタマを含めた僅か10分程度の花火大会だったが、富士火工の良さを短時間に凝縮させた面白い内容だった。
もう少し告知して1つの恒例イベントにすれば良いと思うのだが、
今は勢いついているツネイシグループのことなので、ひょっとしたら来年もまた花火が上がるかもしれない。
その時は、園内に入っていつか来た道を堪能してみたいかな。
園外の駐車場附近から撮影していたので、撤収も渋滞が起きるまえに脱出。
家から近い花火大会は本当に歓迎である。








写真館 二千年一夜