比和ふるさと盆踊り・花火大会〜広島県比和町





今年の盆休みは高速道路の割引が土日しか適用されず、
夏休みが16日まであるのに遠征する気になれず、昨日の疲れもあるので今日は近場へ出掛けることにした。
近場と言っても比和町は県境に近く尾道から2時間の移動距離で近いようで遠い。
ちなみに全国的に有名となった土石流で被災した庄原市川北町の隣町でもある。
今日は朝から燦々と降り注ぐ日差しに恐れをなし、夕方5時に家を出る。
現地に着いた19時には太陽も山に隠れ、さすが県境に近い山奥、すっかり涼しくなっていた。
盆踊りの会場は比和中学校のグラウンド。
ちょうど新仏供養が行われているが、地元だけのローカルなお祭りなので広いグラウンドに殆ど人は集まっていない。
花火はどこから上がるのか探していると突然裏山から号砲が鳴り響く。
撮影泣かせの山からの打上だった。
しかしグラウンドからはかなり近く見るには迫力があるだろうけど保安距離は大丈夫なのか?
どちらにしてもこの距離からして大玉は期待出来ず、
ひょっとして200発の中に尺玉とか上がるかも!?という淡い期待は崩れた。
国道沿いの川に灯篭が設置されており、せっかくなので灯篭を絡ませて花火を撮れないものかと試行錯誤。
小高い山からの打上だが大玉が上がらないのであれば広角レンズで撮れるのでは?と思い、
今回は花火を脇役において比和らしさを出すのも面白いかもしれない。



現地調査後、もう1つの目的を果たすべく会場近くにある「えのきや」という店へ行く。
もう5年以上前の話になるが、初めて比和に訪れた時に、えのきやで食べた焼肉定食が美味しくて
比婆牛を使い値段もリーズナブルでまたいつか食べてみたいと思っていた。
ワニ料理(サメ)の食べれる店なので、今度は相方さんを連れてまたいつか来れたらいいな。
ご飯を食べ終わる頃にはグラウンドで盆踊りが行われていた。
太鼓の音色、調子に合わせて踊る光景は小さい頃に誰もが見た懐かしい光景。
日本各地に音風景というのがあるが、盆踊りはまさに日本のふるさと音風景。
決して派手な祭りじゃなくて露店も人も少なく地元だけの質素なお祭りだが、
そこがまた田舎ならではの独特な雰囲気があって見ているだけで居心地が良かったりする。
抽選用のうちわは来年また使うので回収していたのには笑ってしまった。

21時00分、花火が打ち上がる。
200発しか上がらないのであっという間に終わるかと思いきや、
1発1発のんびり30分かけて打ち上げた。
グラウンドのライトが1基だけ点いたままで暗闇の中に映える灯篭の灯火が中途半端なのが残念だった。
アルプス煙火による打ち上げで期待していたが、
花火の号数が小さいせいか思うような花火が打ちあがらなかったが、
時折、芯入りの花火が上がったりしたのは煙火業者の拘りを感じた。

21時30分、花火終了。
花火を見た撮った満足感は無かったが、
たまにはそんなのんびりしながら見る花火も良いものである。









写真館 二千年一夜