井尻八朔祭〜島根県伯太町



2010年夏花火最終日、今日は出雲へ出掛ける予定だったが、
伯太町で行われるお祭りが29日固定日でアルプス煙火による打ち上げと知ってしまった以上行かない訳にはいかない。
しかし翌日は仕事。
900発、15分間という小規模に3時間かけて車を走らせるにはリスクが大きくて行く事にかなり迷ったが、
迷いあれば撮影の腕も鈍るので気合を入れて家を出発したのは14時頃だった。
井尻に行く途中、お隣の南部町にある母塚山へ寄り道。
17時00分、久々に母塚山に到着。
前回来た時は山道が通行止めで歩いて上った。
今日は天気が良いので綺麗な大山が見えるかと思ったが、山頂に雲がかかっていた。
いつかここで撮りたい景色を頭に浮かべながら下山。
ちなみに山頂に展望台があるが駐車場より少し下ったポイントの方が視界が開けて撮影し易い。



18時30分、井尻地区に到着。
近くの駐車場は満車かと思いきや、地区内は殆ど混雑しておらず
本当に今日はお祭りがあるの!?と思うような静けさだった。
小さな地区で行われる小さなお祭りなので静かなのも無理は無い。
花火打ち上げまで相当時間があるので、とりあえず町中をブラっと探索した後、
帰りのことを考えてしばし車内で待機して体を休める。



ちなみにこの井尻八朔祭というお祭りの歴史は相当古いようで、
諸説はいろいろあるものの、現在は地元の子供たちにとって露店で買物や花火見物は夏休みの楽しみの1つになっているようで、
それはどこのお祭りも同じような光景が広がり、小さい町であればあるほど何故か心癒されるのは何故だろう。
8月下旬にもなると日が暮れるのも早くなり19時を過ぎた辺りから周りの景色が暗くなり上空には星が輝きだした。
19時30分から道路は歩行者天国となり静かだった露店に活気が沸き、
子供神輿、民謡、歌謡ショーなど町が賑やかになってきた。
20時30分、万灯籠に火が灯り幻想的なイルミネーションが広がる。
一発花火が打ち上がり、万灯籠と花火が絡むように撮影場所を決める。
ところが灯りは次第に消えていき、花火が打ち上がる頃には半分以上が消えてしまったのは残念だった。
21時15分、花火打ち上げ。
小規模ながら花火ベストビューポイントは人気のようで大勢の人が集まり、
アルプス煙火ならではの遊び心や拘りの詰まった演出に地元の人達は楽しんでいた。
最大4号玉までしか上がらないものの八重芯が一発上がるという衝撃的な展開に私も十分楽しませてもらった。



21時30分、花火終了後、特に混雑することもなく井尻地区を後にする。
空を見上げれば天の川が見えるくらい綺麗な星空が広がっていた。
29日固定日なので、次回いつ来れるか分からないが、
また1つ良い花火大会に出会い来て良かった。
今回で夏花火撮影も無事に終了。
そういえば気付けば花火を撮り始めて今年で10年目に突入していた。


万灯篭は花火打ち上げ時に消えてしまった・・・





写真館 二千年一夜