笠岡港まつり花火大会〜岡山県笠岡市





先週土曜日の休日と振替で今日は出勤。
当初、翌日日曜日の萩遠征を考えて上関に行きたかったが敢え無く断念して、
仕事終わりに行けるすっかり行き付けとなった笠岡港に出向くことにした。
18時に仕事を終えて会社を出発。
土曜日の夕方なので混むことを前提に1時間の移動時間を見ていたが、
思ったより空いており40分ほどで到着。
臨時駐車場として提供しているホームセンターはさすがに止めれないだろうとダメ元で行ってみると辛うじて止めることが出来てラッキーだった。
2号線沿いなのでこれで帰りは早々と脱出出来る。

時間があるので少し現地調査。
去年、干拓地から撮影した時、気になる場所を見つけたので次回はそこで撮ってみたいと思っていた。
本来は、花火大会前に調査しておくべきなのだが時間の都合上、当日の調査となってしまった。
場所は地福寺というお寺のお墓。
墓地恒例の少し小高い丘にあり笠岡湾を見下ろすには高さ距離ともにちょうど良いのだが、
残念ながら山で花火が隠れてしまっている。
おまけに相当、やぶ蚊が多く来た瞬間、墓参り以外の立ち入りはお断りと言われているかの如く、しつこくまとわりつかれたので早々に退散。
パチンコ屋の駐車場も気になったが、予想通り花火観覧禁止の立て札でここもNG。
初めて訪れた2005年の時は、海岸の一部が工事中でさほど混雑していなかった場所で撮影したが、
そこも既に観覧場所として定着していた。
とりあえず本部でプログラムを貰い、時間も時間なので干拓地に移動してのんびり見ようかなと思いながら海岸を歩いていると、
5年前に撮影した場所より少し西に移動した所に、
ボートが停泊している光景が港らしさが出て良さそうだったので、ここで撮影することに決めた。
幸い会場から離れているため観覧客もおらずのんびり撮影出来そうだ。


右手の山から花火が上がる。








今年は珍しく尾道の花火大会と重ならなかったのは潮の関係だろうか。
その影響か例年に比べると若干、人や車が多く見受けられる。
しかし、笠岡の花火会場は、嬉しいことに観覧客が大きく分散される地形になっており、
どこぞの花火大会のような観覧客が集中して大混雑になるようなことは無い。
大きく分かれてメイン会場の笠岡港と笠岡干拓地。
干拓地は建物が無い一面畑なのでどこからでも車の中にいながら観覧出来る。
そして笠岡港側は、海岸線1キロ以上に渡ってどこからでも観覧可能。
地図で見ると、ひょっとしてここは工場内で立ち入り禁止なのでは?という花火会場もあるが、
笠岡港は立ち入り禁止の場所が殆ど無く、特に拘りが無ければどこからでも混雑することなく観覧が可能である。
一番混むのは、やはり露店が出ている伏越港西側。
本部席や招待席エリアも設けられており、おそらく花火観覧するには一番楽しめる場所ではないかと思う。
招待席エリアは当日、2000円払えば飛び入りOK。
伏越港東側エリアも人気スポットで早くから場所取りしているのだが、
花火の観覧に適している場所といえばそうでも無いと思うのだが、ただ単に街の中心部に近いから人気があるのだろうか。
そしてどういう訳か笠岡駅付近の海岸沿いは人が少ない。
個人的には一番のオススメ場所だが、祭りの雰囲気を味わうならやはり伏越港になるのかな。
大概の人は、花火だけを見るのが目的で花火を見に来ているのではない、というのをうちの相方さんに聞いて初めて知った(笑)


右手の建物横から花火が打ちあがる。
波が立たない穏やかな笠岡港。

プログラムを見ると、プログラムを使い回しているのか?というくらい5年前に初めて見た時とまったく変わっていない。
ここの花火大会の資金は、地元企業と募金で賄っているまさに笠岡市民プロデュースによる花火大会。
年に1度の花火大会のために過去の経験やノウハウを生かして余計なことに予算をつぎ込まないことで花火大会を行っているのかもしれない。
20時00分、花火大会開始。
アナウンス放送は殆ど聞こえないが、プログラムには分刻みに記載されているので次に何が行われるか迷う事は無い。
3号〜6号による早打ち、2箇所から打ちあがる大玉単発、仕掛けスターマイン、この3パートがローテーションで繰り広げられる。
大玉と言っても尺玉では無く、凝った玉が上がる訳ではないが、丸く広がり星の消え方も安定した玉が上がっていた。
煙は東に向かって流れていたので風はそこそこあるようだが、港は静まり返ったかの如く、波が立たず花火が海に映って綺麗で
特に紅や緑の点滅物が海に落ちるたびに海がキラキラ輝いていたのには印象深かった。
去年は干拓地から見たが、このような感動はやはり海岸から見なければ伝わらないのか。
ラストは超大型仕掛けスターマイン。
会場を十分生かした冠菊の披露、おまけに千輪を交えて演出、まさに担当業者である佐賀火工に好き放題で
これだけ自由に打てる現場は、やはり市民協賛ならではだからだろうか。
距離が少し離れていたので花火の体感度は少し無かったものの、写真を撮るには程よい距離で撮り易かったのはもちろん、
撮っていて楽しかった。
もう笠岡港に来るのはこれで最後かなと思っていたが、再び同じ場所で撮影したくなった。
また仕事と重なることがあれば訪れよう。

21時に花火大会終了。
2号線は渋滞していたが少し会場から遠ざかるとあっという間に渋滞も解消。
この調子だと22時過ぎには家に着きそうだ。





写真館 二千年一夜