三島天神祭花火大会〜愛媛県三島町





当初予定していた厚狭花火大会がまたしても洪水災害で中止となった。
厚狭の花火は去年は雨で順延。
せっかく待ち望んだ土日開催がまさか2年連続で途絶えてしまうとは・・・
仕方無いので、25日固定日開催の三島の天神祭へ行く事にした。
地図上で見るとさほど遠く無いようにみえて実は瀬戸大橋かしまなみ海道を渡るため
片道3時間(高速だと2時間)かかり意外と遠い三島町。
事前にネット調査するものの肝心の四国中央市も観光協会もこれと言った情報は出てこなかったが、
花火情報サイトによると、

海に打ち込まれる水中花火と尺玉が打ち上がる豪華スターマインの競演が見もの。
夜空を金一色に染め上げる黄金冠、一斉・一切打ちの大スペクタル。
大空中ナイアガラが必見。

と書かれてあると嫌でも期待大で胸が躍ってしまう。
愛媛県の花火業者は大概、フジカとカネコのどちらかだが、
カネコが担当なら安心して交通費を費やして行く事が出来る。
家を出たのは15時頃。
しまなみ海道を渡り下道を走ってざっくり3時間の移動。
青空の広がる空も愛媛県に入ると次第に怪しい空に変わり、
道路の電光掲示板には「大雨注意報」の文字が点灯していた。
時折、雨が降りすぐ近くの空ではカミナリが光る不安な空と嫌な予感が頭を過ぎる中、三島に到着。
幸い、三島では雨は降っていなかったが油断は出来ないので傘を持って機材を持たずに現地調査。
駐車場は会場附近の海岸沿いに止めることも可能だったが、
敢えて会場から離れた市役所に止めることで早めの脱出することを考えていた。
ちなみに海岸沿いは19時以降は花火終了まで出入り禁止となっている。
市役所から会場まで15分程度、暑い西日を覚悟していたが、雲が広がり涼しい夕方だった。



まったく情報が無いまま適当に海岸を歩いていると観光協会本部を発見。
プログラムは残念ながら新聞広告のみの配布で貰う事が出来ず、
一枚限りのプログラムをデジカメで撮らせてもらう。
内容は1時間を5部構成で行われるようで、これまた胸躍らされる内容にやはり期待大。
台船は既に三島川之江港沖に停留で台船のみの打上のようだ。
港がコの字になっており、特に立ち入り禁止や有料席が無いので、
どこからでも観覧可能なのも四国ならではのローカルさが嬉しい。
本部席が台船正面で特等席のようだが、三島といえば製紙工場。
工場地帯の夜景を背後に絡ませて狙いたいので、一旦機材を取りに市役所に戻り、
本部席から離れた西側の海岸沿いに向かって移動。
こちらはお祭り会場の三島神社が近いので花火観覧客で混雑していたが、
それでも打上30分前でも余裕で特等席が確保出来る余裕はあった。



距離的にも背景的にも良さそうな三島漁港附近にて場所を確保して後は花火打上を待つのみ。
心配していた雨雲もどこかへ流れていったのはまさに奇跡的だったに違いない。
定刻を少し過ぎて花火打上開始。
昨日、カネコの花火を観覧しているので多分、尺を絡ませた一斉打ちでスタートするだろう、という予感は見事に的中。
しかも子割浮模様の冠菊だから、これを上手く撮れていてさえくれれば来た甲斐があるというもの。
いや、25日固定日開催でここの花火も今後何年先に撮れるかわからないのでリベンジという呑気なことは言ってられない。
カネコらしく大小交えた打上に次第に握るレリーズにも力が入る。
昨日は出てこなかったが、大概カネコの現場にはドラえもんが打ち上げられ、型物花火に笑いあり、
千輪の連続打ちに歓声が沸き、ラストの大中小混ざった怒涛の冠菊の連打に会場全体が圧巻。
終わり良ければすべて良しという花火大会とは一味違う演出を見せてくれるのは、さすがカネコでした。
28mmレンズいっぱいで尺玉が収まったので撮影するのも見易く、
また風も程よく吹いて冠菊も流されなかったので成功率は高いと信じたいが、こればかりは現像が上がってのお楽しみ。



21時前に花火大会終了。
会場附近はどの程度渋滞したのかはわからないが、
市役所から国道11号線に入って一安心かと思いきやバイパス出入り口までノロノロ状態。
明日の事を考えて帰りは土居ICに乗って帰宅。
道路が濡れていたので雨が降ったことを想像させられるが、本当に紙一重だったに違いない。

ちなみに天神祭といえば大阪が有名だが、
全国の天満宮及び、天神社で催される祭りで祭神の菅原道真の命日にちなんだ縁日らしい。
大阪の天神祭には行こうとは思わないが、三島の天神祭はまたいつか行ってみたい。


ネオンは大王製紙三島臨海工場






写真館 二千年一夜