宮島水中花火大会〜広島県宮島町







2001年から花火を撮影し始め、今年で記念すべき10年連続の宮島水中花火撮影となった。
10回目の挑戦なのだから今年こそは自分の納得の行く作品を作りたいが、
今年は生憎の干潮開催なので非常に難しく、10回目から来る余裕の気持ちなのかマンネリした気の緩みなのか、
はたまた日々の疲れのせいか、今年はのんびりゆっくり水中花火を楽しむことにした。
去年のデーターから9時頃までは宮島口最寄の駐車場に止められるとわかったので、
今年は10時頃に宮島口に行ってみると既に満車になっており、辺りはかなり混雑している様子。
どこもかしこも満車では無かったが、個人経営されている駐車場は2000円(ただし午後4時前に出る車は1000円還付)という
破格な値段設定されていたのには驚いた。
宮島口をウロウロすること30分、幸いにも港から徒歩7分のところに700円で止められる駐車場を見つけてラッキーだった。
機材は、2.5m三脚、カルボンの標準三脚、1段脚立。
宮島に上陸したのは12時前と最も遅い上陸時間となった。
2010年夏ラベルの使用でお世話になった(株)宮島ビールの社長に挨拶してビールをご馳走。
まだ現地調査もしてないのにビールを飲んでいいのだろうか(笑)



今年も玉取祭が14日に行われ櫓が組まれている。
満潮であれば鳥居と櫓を絡ませる絵が面白いが、今年は干潮なので特に気になる存在ではない。
とりあえず重い機材を適当に放置して昼食のお好み焼きを食べる。
食後の運動にと西の砂浜辺りを歩き宮島らしい風景を見て観光するものの、
午前中は雲が広がり蒸し暑いながらも日差しが無くて涼しかったが、
午後から天気予報どおり晴れて日差しが出てきたので、いつもの休憩ポイントにて避暑。



16時過ぎ、潮も徐々に引いているだろうと干潟に向かうと既に多くのカメラマンが三脚を立てらせており、
撮る場所はたくさんあるのに何故か焦ってしまった。
干潟を歩いて現地調査開始。
干潟と言っても水溜りが多いので靴だと歩かれる場所、移動ルートが限られてしまうが、
こんな時、事前に持ってきたサンダルがこれほど役に立つとは思わなかった。
厳島神社をシルエットにした写真を翌日の新聞で見かけ、いつかそんな写真も撮ってみたいかなと思ったが、
実は去年から厳島神社附近は立ち入り禁止になっているので幻の一枚となってしまった。
干潮と言っても開始時刻には潮が満ちて来るので鳥居附近まで行くことも出来ないのだが、
そうと知らず観覧客は、鳥居附近まで進むので今年はどうしても人のシルエットを全景とした絵になってしまう。
波打ち附近の観覧注意の看板もガードマンやアナウンスの注意も効果はまったく無い。
あまり近すぎると理想の絵にならないので玉取祭の櫓まで下がるのが理想なのだが、
1度くらいは鳥居附近からかぶりつきで見てみたい思いもある。
鳥居正面より右側の方が水中花火と鳥居の組み合わせは良いが、両サイドの台船を絡ませるには鳥居正面が良い。
正面は過去に何度が撮っているが、干潟時はまだ撮った事無いので、いろいろ考えた結果、
最終的に玉取祭櫓下に落ち着いた。
毎年苦しめられた夕方の西日も雲に隠れ、背中から通り過ぎる風が心地よい。
こんな過ごし易い宮島の夏は初めてかもしれない。

 

19時50分、花火打上開始。
第7景に分かれて1時間の内容だが、実際には1景ごとに長いナレーションがあるので上がる花火タイムは5分×7景は、
前からまったく変わっていない。
花火の内容も去年とあまり変わっていないが、玉の出し順に少し変更があり、
すっかり御馴染みとなった3度咲き千輪柳は7景に持ってきていた。
西日本では滅多に見れない創造花火や
鳥居やシャモジの型物、UFO、尺玉など大いに盛り上がる中、
ラストは去年と同じく海まで流れ落ちる銀菊で終了。
こうして宮島水中花火撮影10回目の挑戦に幕をとじだ。

撮影の手ごたえとしては、干潮ピークが77cmだったのに思ったより潮が満ちず、観覧客が動かなかった事で
人のシルエットがどのように映っているかに不安が過ぎる。
やはり全景に人がいない方が絵になるが、
カメラの目の前に立たれなかっただけでも良しとしよう。
どうせ23時過ぎなければフェリーには乗れないと思いながらのんびり桟橋へ向かう。
ところが22時30分なのに何故かフェリーに乗船出来てしまった。
そして23時に本土帰還。
今年だけ特別に来場者が少なかったのか、それとも増便を増やしたのか・・・
国道2号線もそんなに混んで無かったので例年以上にピストン輸送が改善されたのかもしれないが、
あまりの早すぎる帰還に拍子抜けしてしまった。
順調に帰れるかと思ったが東広島で力尽き、30分仮眠するつもりが気付けば朝になっていた。





写真館 二千年一夜