なぎさ公園の菜の花〜滋賀県守山市







若草山の山焼き撮影を終えて奈良市を出発したのは21時30分。
守山市まで約70キロの道のりなので、のんびり走らせても翌朝には余裕で着くはず。
国道24号線を北へ国道307号線を東に走り、県道62号線、3号線経由で国道422号線に合流。
途中仮眠を取りながら、なぎさ公園に着いたのは4時30分だった。
これと言った案内板が見当たらず、琵琶湖湖畔を走らせていると隣町に来てしまったのでUターンして
それらしき場所がなぎさ公園であった。
琵琶湖大橋から少し走らせた所にある巨大なマンションを目印にすればわかりやすい。
駐車場にはたくさんの車が止まっていたので、さすが人気ポイント!と思ったが、
どうやらカメラマンの車ではないようで、アイドリングしている車数台がカメラマンのようだった。
比良山山頂に明るく灯っているのはスキー場だろうか。
ということは、比良山には雲がかかっていないのでこのまま朝を迎えて欲しいところである。
マンション側に菜の花畑があるので外灯がライトアップ代わりになり、
ちょっと遊びで露光してみた。
夜明けのタイミングと合わせてどんな感じに仕上がっているか・・・
それもまたフィルム撮影の醍醐味の1つ。



夜が明けて、徐々に辺りの全貌がわかるようになってまず驚いたのは菜の花畑が思ったよりも狭いこと。
以前から撮りたいと思っていた憧れの撮影地だっただけに、ちょっと残念ではあったが、
満開に広がる菜の花畑と残雪の比良山をバックに撮れるのは西日本では贅沢な被写体である。
オマケに今日は天気も良さそうで比良山に雲もかからず最高の条件で朝を迎えることが出来た。
ただ1つ残念なことは、太陽を背に向けて撮影するため背後の電柱や木々が影となって菜の花に映ってしまうこと。
これを避けるには、撮影場所を変えるか時間が経つのを待たなければならない。
10時くらいまで待てば影のストレスも無くなるが、せっかくの早朝撮影、
太陽が昇ると比良山が赤く染まり、最高のタイミングにただ指をくわえて見る訳にはいかない。
7時になると堤防を散歩している地元住民が登場するのでしばし待機しなければならない。
住民ならともかくカメラマンが堤防で撮影していると野次を飛ばしたくなる。
ましてやここは関西。
こんな良い天気に血の雨が降るのでは?と思ったが、みなさん大人しくいなくなるのを待っていた(笑)







私は広角レンズを中心に撮影しているので邪魔にならないと思っていても余裕で入ってしまうが、
天候は変わりそうにないのでのんびり待つことにした。
湖畔沿いにあるのに堤防が高くて琵琶湖が見れないが、一段高い道路から撮影すれば琵琶湖が見える。
ただ構図に制限が出てしまう。
そのストレスを解消するには脚立の登場である。
菜の花の黄色、琵琶湖の青、比良山の白、そして青空の青。
余分にフィルムを持ってこなかった痛恨のミスは相変わらずだったが、
それなりに納得の行く撮影が出来た。
朝はかなり冷え込んだが、冷え込んだからこそ青空も綺麗で朝一番の空気が美味しかった。
しばらく早朝撮影はしていなかったが、やはりこの瞬間は、写真家ならではの最高の贅沢である。




右側が脚立を使用して撮影。琵琶湖がよく映っている。

フィルムが無くなったところで9時30分、撮影終了。
どこかのカメラマン団体さんもやってきたりと賑やかな会場になっていたので撤収。
フィルムは無いがせっかくなので帰りに近くにある白鳥公園に行って白鳥を見て守山市を後にした。


白鳥公園


大津SA





写真館 二千年一夜