恩原高原氷紋祭り花火大会〜岡山県鏡野町(旧:上斎原村)






お隣岡山県といえど鳥取との県境の山深い上斎原は、そう簡単に行くことは出来ず、
今の季節に行くなら1週間前から積雪情報に気を止めなければならない。
この1週間、雪らしい雪も降っておらず暖かい日が続いたのでノーマルタイヤで行くことが可能と判断し、
2年ぶりに恩原高原へ行く事にした。
5000発といえ特殊効果花火が多いイベントなので無理に行くほどでもないのだが、
トータルプロデュース演出による音楽とレーザーと特殊効果花火は見事にシンクロしていて面白い。
節約のため今回も敢えて高速道路は使わず下道コースで4時間。
17時までに上斎原振興センター出発のシャトルバスに間に合うように頑張って走ったのだが、
家を出たのが13時45分だったので間に合わず、そのまま会場まで車を走らせた。
例年だと上斎原を過ぎたあたりから雪深くなるのだが、
今年は積雪が少なく安心して会場まで走ることが出来たが、
スキー場近くになるとさすがに路肩や山の斜面はかなり雪が残っており、
湖も見事に凍っていて極寒地帯ということを窺わされる。
時間をガソリンをかけてここまで来るのだから、
いつか早朝から来て雪景色を撮ってみたいと思って早何年が経つだろうか(苦笑)







現地に着いたのは17時15分。
メイン会場の駐車場は既に満車にしているので離れたレイクサイドゲレンデの駐車場へ廻される。
ピストンでシャトルバスでメイン会場であるパノラマゲレンデまで無料で運んでくれるののと、
駐車場も無料(この日だけか、夕方からかは不明だが通常だと500円くらい必要)なのは、
いつもながら嬉しい心がけだが、お金を出してもいいから綺麗な花火を見たい!というのも正直な気持ちである。
さて、相変わらず出勤が遅いため殆どのイベントも終わり寂しい会場に着くが
まず驚いたのが、いつもの所にステージや雪像が無い!
何故かゲレンデで行っているではないか。
そして、いつも撮影しているポイントにはズラリと三脚の壁が・・・
ノーマルタイヤで来れるのを知ってカメラマンが集まったかどうかはわからないが、
例年より遥かに多いカメラマンの数にビックリした。
しかし、ただ単に斜面に三脚を立てらせれば良い!という訳ではなく、
私が立てらせたいポイントは空いていたので一安心。
目の前にあるブーステントが邪魔だが致し方ない。
以前から最前列で迫力のあるショーを見たいとも思ったが、
写真撮影が最優先なので、今回も同じ場所で同じような写真を撮ることにした。
18時打上まで時間が無いため、顔見知りから初めましての方まで軽く挨拶を交わし、
急いで機材をセッティング。



恩原高原の花火といえば、シンボルというべき存在である建物を入れて完成する。
打ち上げ中は店内の電気は消えるが、特殊効果花火の明るさで建物やゲレンデを明るく照らしてくれる。
レーザーを映り込ますには、露光が必要だが絞りが浅いと特殊効果の色が潰れるので要注意。
定刻を少し過ぎて約30分のショーが始まる。
オープニングは違う斜面にレーザーが映し出される予想外な展開に、ひょっとして花火も違うところから打ち上がるのでは!?と
不安になったが、その後はいつものように音楽、レーザー、花火の素晴らしいショーが繰り広げられた。
前回見た2年前の時は、音楽とレーザーに力を入れていたせいかあまりシャッターチャンスが無かったが、
今回は、レーザーにさらに磨きをかけ、花火も冬花火らしく点滅物や柳など見ていて面白い花火を打ち上げていた。
眩い光によりゲレンデ全体が雪に反射する光景もスキー場の花火大会ならでは。
僅かながら千輪も復活。
単発も量も増えているで予想以上に見応えのある花火大会へと戻っていた。
ラストは柳を混ぜた冠菊の連打で終了。



西日本のスキー場でこれほどの規模を打ち上げる花火大会は、恩原高原をおいて他には無いので、
今日のような内容であれば自信を持って紹介出来ると思った。
もちろん東日本に比べると花火の質はイマイチかもしれないが、
その分、音楽とレーザーがカバーしている。
花火撮影だけでは寂しいので、次回こそ雪原撮影を兼ねて恩原高原へ足を運びたい。
帰りは駐車場に戻るバスの行列が出来ていたが、掃けるまで建物の中で待機。
30分ほどでバスに乗り駐車場へと戻った。
帰りはやはりスムーズに車を走らせることが出来るので3時間を目標に帰宅。






写真館 二千年一夜