須崎夏まつり花火大会〜高知県須崎市

以前からうちの相方さんが瀬戸大橋に渡りたい、大きな海を見たい、四万十川を見たい、など言っていたので、
それなら一気に願いを叶えよう!ということで高知市内の安いホテルを予約して
夏のちょっとした旅行を実行することにした。
というのは建て前で、前々から気になっていた毎年8月第一土曜日に開催される四国最大2尺玉が上がる花火大会に行くことが
私にとってメインの旅でもあった(笑)
12時に家を出て、風に煽られながら瀬戸大橋を渡り、
徳島と高知の県境の山奥で豪雨に遭いながらも15時頃に桂浜に到着。
燦々と降り注ぐ熱い日差しの中、久々に見る桂浜は思ったよりも狭かったが、
大河で御馴染みの景色はどこか見慣れた景色で空と海が真っ青でとても綺麗だった。
暑いので早々と撤収。







無料化になっている高速道路を飛ばして17時頃に須崎市に到着。
花火大会会場を前に須崎名物、鍋焼きラーメンを食べる。
お目当ての店は混雑していて行けなかったのが残念。
花火大会会場は、富士ヶ浜で海水浴場では無いが広い浜辺で開催されるが、
浜辺附近は普通の住宅地で道も狭く、よくここで花火大会が開催されるものだと不思議に思う。
交通規制の18時まで時間があったので車で軽く現地調査。
富士ヶ浜の中心がメイン会場となっており露店など賑やかで、
沖には8基の文字仕掛け、花火筏、そして2尺玉用の台船が鎮座していた。
本部でプログラムを貰い、富士ヶ浜の西側へ移動。
こちらは公式駐車場になっていないが数十台ほど車が止められる広場があり、
早々と車を止めた観覧客が場所取り済みになっていた。
多分、地元民による穴場的スポットで撮影するにも悪くなさそうだ。
今度は富士ヶ浜の東側、こちらは魚市場になっており漁船が停泊している。
漁港町らしさを出すなら漁船を絡ませるのも面白いし、公式臨時駐車場からもさほど遠くない。
どっちにしようかと思いつつ最終的には本部席の隣で露店を前景にした絵に落ち着いた。


富士ヶ浜西側


富士ヶ浜東側


富士ヶ浜、本部席隣側

2尺玉が上がる花火大会なので混雑するかと思ったが、
さすがローカルな花火大会だけに思ったよりも混雑度は少ない。
20時00分、花火打上。
久々に見る市山煙火の花火は、形、星の引き具合はイマイチだったものの、
文字仕掛けの後に打ちあがるスターマインは同じパートが無く飽きの来ない演出で楽しませてもらった。
須崎名物と題した水上花火は規模が小さくちょっと拍子抜け。
お目当ての2尺玉は風に流される事無く見事に開花して大きな歓声に沸いた。
早打ちと仕掛けを交えた内容で繰り広げられる中、20時30分、その時がやってきた。
ポツポツと何か水滴を感じたが、打上前は星が出ていたくらいなので雨じゃないでしょ!?と思ったが、
突然、浜辺から女性の悲鳴が聞こえた。
東側を向いてみると目にはっきり見える豪雨が目の前に迫っていた。
たまたますぐ後ろに小さな廃屋があり、その軒下に非難。
もし廃屋が無ければどうなっていたか・・・
このすさまじい豪雨にも関らず花火大会は続行するのだから大したものである。
この豪雨は10分後に通り過ぎたが、その後も小雨が降ったり止んだり、
しかも今日は最悪にも降雨対策を何1つしていなかった。
最低でもタオルくらいは持ってきておくべきだったのに、疲れのせいかまったく頭に無かった。
前半と違って後半は次々と美しい花火が繰り広げられる中、
撮影も出来ず、軒下で指をくわえながら花火観覧。
2発目の2尺玉は、それはそれは美しい小割の入った冠菊だった。
豪雨に襲われたのは不幸だったが避難場所があったのは幸い、
まさに不幸中の幸いとはこのことであった。

21時00分、無事?に終了。
念願だった須崎の花火撮影は次回に持ち越し。
フジに車を止めたお陰で早々と須崎市内を脱出。
疲労とショックで高知市内までの帰路は重かったが、気持ちを切り替えて明日の今治に期待を掛けることにする。
次回は、豪雨に遭っても大丈夫なように西側から撮影しよう。




8月8日、日曜日。
せっかく高知に来たのだからチェックアウトの11時まで日曜市を見学したり、
はりまや橋を見たり軽く観光。
昼食は、この旅のもう1つの目的でもあったカツオを食べるべく土佐久礼駅近くにある店へ行く。
そして海から徐々に山の景色に変わり四万十川沿いに山奥へ入っていく。
四万十川らしい景色といえばやはり岩間沈下橋。
生憎の天気で撮影することも沈下橋に渡ることもなかったが、雰囲気はそれなりに楽しめた。


今日の最終目的である今治おんまく花火大会に向かって今治へ向かう。
順調に宇和島まで戻り、後は高速道路に乗れば今治というところで、
まさかの事故通行止め。
余裕で着く予定がまさかの打上開始20分前の19時40分に到着。
それなりに賑やかな今治市内だけに駐車場はどこも満車。
道路も混雑して夕暮れが拍車を掛けてまったく地理が分からない。
会場へ行くのを諦めて今治城を目指したが、車を止めることが出来ずそのまま素通り。
そうこうしているうちに20時00分、無情にも花火が打ち上がる。
昨日に引き続き、今日も花火が撮れないとは・・・
今治市内は高い建物が無いので少し離れればどこからでも花火は見ることが出来る。
撮影から離れてのんびり花火観覧しようかと思ったが、
明日のことを考えて早々と今治から撤収した。
来島大橋を渡る頃は、花火もピーク。
意外にも来島大橋から花火を見ている人達もいたが、今治市の夜景を背景に打ち上がる花火が綺麗で
橋の揺れが無ければ、ここから撮影するのも面白いと思った。

この2日間、いろんなことがあり撮影目的の旅じゃなければ思い出に残る楽しい2日間でした。







写真館 二千年一夜