立江八幡神社秋季例大祭〜徳島県小松島市




このお祭りも以前は固定日でなかなか行く機会が無かったが、
数年前から第三土曜日固定になったお陰でこの度ついに初観覧が実現となった。
小松島市には2007年に国民文化祭で3尺玉が上がった時以来の訪問で、
その頃は、まだ瀬戸大橋も高速道路も高額な通行料だったので、
下道やフェリーなどの移動で遠い存在だったが、片道2時間30分、2000円で行けるようになり随分近い存在となった。
現地には17時頃に着くようにと14時30分に家を出て順調に車を走らせたが、
徳島、小松島の渋滞にはまり現地に着いたのは18時頃だった。
国道55号線を走らせ明石トンネルを潜り県道28号線に入ると立江町になるが、
肝心の神社の場所が分からず適当に車を走らせると祭りの幟が見えた。
駐車場らしき場所が分からず近くの農道へ邪魔にならないように路駐。



境内では、既に多く人が集まり露店もたくさん並んで賑やかで、
軽く境内を探索した後、奉納花火の現地調査。
境内にある公園が吹筒花火の会場になっているが、園内が立ち入り禁止になっているので
観覧は園外になるが木々が立っていたり遊具が邪魔で観覧に支障は無くても撮影には大いに支障有り。
中には園内に入っているカメラマンも居たが後になって退去される可能性が高く、なりより距離が近すぎる。
何度も公園を周り、ここなら大丈夫だろうという場所を見つけたが、
標準三脚では無理なので脚立と大型三脚の出番となった。
花火の開始時刻である20時30分まで時間があるので花火の進行の調査のため境内を再び探索した。
今年の吹筒花火は5本で打上花火は約800発。
この数はその年の奉納金額によって違うようで去年は4本だったらしい。
吹筒花火の準備の関係で打上花火と交互で展開されるようだ。
19時を過ぎると吹筒花火の奉納が始まり、まじかで吹筒を見せてもらうと
長さは思ったより短く、話によると80cmくらいとのこと。
私も花火撮影の成功を願って一緒にご祈祷してもらうが、残念ながらお神酒は車の運転上断念。
時間が経つにつれて公園内に居たカメラマンは、やはり危険なので立ち入り禁止のアナウンスが流れていたが、
最終的には自己責任判断ということで立ち入り禁止の中に入っている人達が多数見受けられた。





20時30分、奉納花火が始まる。
立江の奉納花火の特徴は、約7mのハシゴに取り付け、その筒から火の粉が飛び散り、
吹筒のすぐ下には奉納者が拍子木を鳴らしながら火の粉を浴びるのも特徴の1つ。
私が撮っている奥の吹筒は、筒先にカバーをしているのか、吹き上がらず周辺に飛び散り迫力がある。
手前は高く吹き上がり吹き上がった火の粉が落ちる姿が美しくて、
両方ともそれぞれ特徴があって面白い。
吹筒が終わると打上花火が上がり民家の屋根越しに開花。
放送を聴くと打上花火も奉納花火の1つようで3号単発、4号単発、スターマイン、吹筒という進行で繰り広げられていく。
吹筒3本目と4本目は同時開花で迫力満点だったが、吹筒の最中に花火が打ち上がるなど、
ちょっと勿体無いような感じもするが、吹筒の準備が思ったよりも時間がかかるため、
準備の最中に場所を移動して打上花火を撮影することも可能だった。
打上担当は市山煙火なので星の引きが美しく、時には割りの強くて迫力のある花火が打ち上がった。
吹筒5本目は、目の前に煙火奉納者が三脚を立てて撮影されてしまい、
相手が奉納者だけに文句も言えず観覧のみ。
最後の打上奉納花火は冠菊の連打、そして打ち止めは千輪一斉打ちに大勢の人達が歓喜に沸いた。
花火打上最中、どこぞの空が明るかったのは櫛渕八幡神社でも秋季祭が行われていたからであり、
来年は、そちらへ行ってみようかなと思ったが、
実は小松島市内では9月から10月にかけてあちこちの神社で花火が奉納され、
さすがに毎週行く訳にはいかないので、ローテーションで1度くらいはどこかの神社に出かけてみたい。






写真館 二千年一夜