INAKAイルミ〜島根県羽須美村





紅葉シーズンも終わり今年も残り1ヶ月を切った2010年。
そんな中、三江線の宇都井駅がライトアップする情報を得た。
毎年恒例ではなく、今年初の試みでひょっとしたら最初で最後になるかもしれないので行ってみることにした。
開催日は3日から5日までの3日間。
もし仮に開催が最初で最後であるなら撮影チャンスも最初で最後。
失敗は許されないので自然に気合が入る。
どの程度の混雑が予想されるかわからないが、夕暮れ前に現地入りしておきたいので
14時30分に家を出て現地に着いたのは16時30分頃。
宇都井駅周辺には駐車場が無いとのことなので江の川沿いの臨時駐車場に車を止めて700mの距離を歩いての現地入り。
周辺の県道は通行止めにするほどの町を上げた一大プロジェクトになっているため、
どうせ田舎だから駅附近に路駐すれば良いと安易に考えていると高い駐車料金になる可能性もある。








日中は雲ひとつ無いポカポカ陽気の晴天だったが夕方になるとさすが県北だけに気温が下がって寒く、
ダウンジャケットだけでは首より上が寒くて防寒が物足りなかった。
宇都井駅は今まで見たこと無かったが、話によると地上30mにある日本一高い駅らしい。
遠くから見ると高い駅はどこでもあるような気がしたが、
実際に130段の階段を上がってホームから町を見下ろすと日本一の実感があった。
しかしコンクリート造の駅だが市営住宅と間違えそうな造りに一瞬、駅の中にいるのを忘れてしまいそうだ。
駅の麓から撮影すると迫力があって良いが電線が多くあまり面白くない。
さて、どこから撮ろうかうろうろしているうちに空が暗くなりだしたので、
とりあえず西の空をバックに撮影を開始した。
実際に絵になるのは竹ドームを前景に斜めの角度から駅を狙った構図で
1日数本しか走らない一両ディーゼルカーを入れて撮影してみた。
橋げたに照らされた照明は敢えて青色一色のみ。
ホームには1万球の電飾と至ってシンプルではあるが、
有名な照明家による演出なのでそれなりに拘りがあるに違いない。
シンプルではあるが田舎らしさがあって返ってシンプルの方が絵になって良かったかもしれない。
暗くなると訪れる人も増えて、思った以上に賑わいを見せていた。
交通に不便な地域なので訪れる人は少ないかと思っていたが、
前日の新聞やテレビの告知で知ったのか多くのカメラマンも早くからスタンバイしていた。
日本で初めて、自然の中で開催されるイルミネーションイベントと題して開催されたが、
結果的には成功に終わりそうで、ひょっとしたら来年の開催も期待出来るかもしれない。
今回は時間をかけてじっくり回らなかったので、
またいつか来る機会があれば宇津井地区をのんびり散策してみようと思っている。
決して撮り鉄ではないが、日本一高い駅に止まろうとしているディーゼルカーを撮影するのも面白そうだ。
撮影を終えて臨時駐車場に戻る道中、ふと上空を見上げると天の川が出ていた。
まだ19時にもなっていないのに・・・
そういえば20代初め、車を買ったばかりの頃はよく日本海を見にドライブへ行き、
国道375号線を走って帰っていた。
その時によく見ていた星の綺麗な夜空は今でも憶えている。
同じような星空なのにどこか懐かしく思えた。




みよしKINSAIイルミネーション〜広島県三次市




せっかく三次まで来たので、情報誌に載っていた三次のイルミスポットへ行ってみることにした。
20時00分到着。
あまり有名ではないので情報誌を見るまでイルミネーションがあることは知らなかったが、
それは私だけに限らず地元の人すら知らないのかもしれない。
訪れている人は殆どおらず、はしゃいでいる子供の声が遠くで聞こえてくるくらいのんびりとした時間が流れていた。
規模は小さいと言っても情報誌によると9万球によるイルミネーションと結構な規模なので
実は密かに期待はしていたのだが、たくさんの並木通りに飾られた電球と
球場前に小スペースながらツリーやお城のイルミアートによる演出であった。
一部の場所に集中して9万球を使用すれば、それ相当の迫力があるが
広いスペースに散りばめられているため迫力はイマイチではあるものの、
散歩コースやデートコース、近くに三次ワイナリーがあるためほろ酔い気分でイルミ散策するのもまた良しである。
雑誌の写真を見る限りでは今年の方が断然スケールアップしているようなので、
もしかしたら数年後には大勢の人達が訪れるスポットになっているかもしれない。




写真館 二千年一夜