安芸高田花火大会〜広島県吉田町



3年前は仕事終わりに出掛けて滑り込みセーフだったものの
中途半端な撮影に終わり、
2年前は噴水の故障や花火業者の変更、そして開始直前の大雨などで散々な撮影に終わり、
相性の悪い安芸高田花火大会。
3度目の正直の意味を込めて、仕事を休んでまで撮影に挑む。
現地に着いたのは17時頃。
臨時駐車場からシャトルバスに乗って会場へ移動する工程は2年前と変わらず。
ここ数日毎日のように夕方になると局地的大雨が降っており、
天気予報を見ると雨の予報になっていたことから今日も絶対雨が降ると予想し、
2年前の教訓を生かし、雨対策は準備万全。
会場であるのどこえ公園は賑やかだったがそんなに混雑している様子は無く、
撮影場所も探せばいくらでもあるような状況だった。
噴水も無事に稼動しているので、噴水と花火を絡めて撮影したいが、
今年は何と尺玉が上がるらしいので湖畔沿いは完全にフレームアウトする。
空を見上げれば夏空から怪しい雨雲がこっちに流れており、
雨が降らないことを祈りつつ雨宿り出来そうな建物軒下付近から撮影することにした。
それが幸いしたのか噴水を絡ませる構図的には最適な場所を見つけることが出来た。
その建物はステージイベントの控え室にもなっていたので
通常16時閉館なのに花火終了後まで空いているようだった。
お陰でエアコンの効いた館内で綺麗なトイレも利用出来て、
花火大会の待ち時間とは思えない快適な時間を過ごす事が出来た。


※公園の最後部から撮影するのも面白いかもしれない

19時頃から花火が打ち上がっても影響が無いくらい辺りが暗くなり夏の終わりを感じさせる。
雨よ降らないで!という祈りは届かず雨雲は雷を連れてついにやってきた。
次第に雨足は強くなり2年前の悪夢が甦ってきたが、
その雨も花火打上直前に奇跡的に止んだ。
そして少し遅れた19時35分頃に花火大会が始まった。



約1時間を第10景に分けて打上。
会場では音楽も流れているようで雰囲気のある花火大会のようだが、
私のいる場所では辛うじて聞こえる程度。
森上煙火による打上なので花火の内容はいつもながらカラフルな牡丹や菊先霞草、水中花火で楽しませてもらった。
ライトアップした噴水と絡ませることで土師ダムの花火だと一目でわかるのもポイントの1つで、
撮影していて面白かったのだが、
第一景が終わったところで煙の掃けが悪くなり、
時間が経つにつれて撮影不能になるほど最悪な状況に陥ってしまった。
中盤で花火の号数を紹介するプログラムでは、
3号玉から10号玉まで順番に打ち上げる内容で、
殆どの人が年に1度しか見ないであろう花火慣れしていない人達には楽しめる演出だったのに、
それも煙で音でしか確認することは出来ず、音の迫力でイメージする、まさに想像花火となってしまった。
例年以上に尺玉を増やしたせいか、中玉クラスやスタマが少なく感じたのと、
下手に小型煙火を打って煙を増やすところは今後の改善すべき点だと思った。
ラストは怒涛の連発、そして冠菊の一斉打ちと森上煙火ならではの終わり方。
と思いきや、尺玉水中花火の2発同時開花というサプライズ付きには驚かされた。
最後も完全に煙に覆われてしまったのが本当に悔やまれる花火大会だった。

通り雨だと思っていた大雨だったが、花火が終わる頃に小雨が降り出し、
やがて本降りになってきた。
煙で殆ど花火は見れなかったが、打上最中だけ雨が降らなかったのはまさに奇跡だったかもしれない。
大雨の中、シャトルバス待ちの長蛇の列に並び1時間ほどで臨時駐車場に戻った。
雨に濡れずに必死に戻ってきたが、大雨の影響で臨時駐車場の入口は水没しており
結局、足元がずぶ濡れとなる羽目になった。
3度目の安芸高田の花火撮影も不完全燃焼に終わったが、
今後に繋がる貴重な情報といろんな意味で思い出に残る良い1日となった。






写真館 二千年一夜