井原納涼花火大会〜岡山県井原市



去年のリベンジで今治の花火撮影を計画していたが、
気軽に利用していたしまなみ海道の割引制度が元に戻ったため予算の都合上断念。
松山の花火大会も同じ理由で見送った。
そうなると近場でどこかないかと探していると毎年名前だけは目に止まる津山と井原。
例年だとそこに玉島も入るが今年は玉島は中止とのこと。
未だどちらも未観覧だが津山は遠いので近場の井原に行くことにした。


※橋の上は観覧禁止

通常初観覧の場合、現地調査をしなければならないので早めの到着が好ましいのだが、
今日はまったくラフな気が緩んで到着時刻も遅く18時に到着。
それでも臨時駐車場である学校のグラウンドはまだ空いておらず、
どこに止めようかと先に進んでいるうちに川の上流側にちょっとした広場を見つけ、
常連さんは当たり前のようにそこに止めていたので駐車させてもらった。
時間に余裕があるので現地調査のため川の土手を歩いて散策。
山に囲まれているせいか風も無く蒸し暑い状況の中、
上流側の橋の上から狙おうと思っていたが煙によるリスクが大きい。
かと言って下流側の橋は車の通行が激しいので撮影出来る可能性は低い。
土手も立ち入り禁止もしくは通行のみの観覧不可だったりする。
観覧場所は上流側と下流側の河川敷がメインとなり、
露店はそこから少し離れた下流側の狭い土手に並んでいた。
川花火らしさを構想していたが、これではまったく川花火らしさを出せず、
最終的に上流側の橋上から狙おうと思ったが、ここも撮影は禁止と通告されてしまった始末。
渋々、上流側の河川敷の後部から狙うことになった。
というかそこしか狙う場所が無い。



20時00分、花火が打ち上がる。
プログラムには花火らしい情報が載っていないが2000発を5景に分けての展開。
過去に花火業者を照会した時は佐賀火工だったがトラックのナンバープレート、
花火の内容からして業者は変わっていないと判断。
基本的に早打ち、連発、スタマの1セット。
保安距離があまりにも近いので大玉どころか4号玉すら上がっていないように思うが、
それでも距離の近さが迫力を増し、花火の音が周囲の山々にこだまして臨場感ある自然の演出など、
それなりに楽しませてもらった。
心配していた煙は1景と1景の間に長々とプログラムを読んでくれたお陰で煙った上空もリセットされ、
観覧者にとっては退屈な時間も撮影者にとってはありがたい。
今回はのんびり撮影する気分だったのでスタマ以外は殆どシャッターを押すこともなくのんびり観覧。
花火の質に拘らずただ純粋な気持ちで花火を楽しむ瞬間があっても良いと思うし、
花火を打ち上げる本当の意味を忘れてはいけないと思う。
今年で第57回目となる井原の花火大会も開催当時はどんな意味で行われていたのだろうか。

21時00分、開幕の時もそうだったが消防団によるラッパの演奏で終幕するところが井原らしい。
花火終了後、噂どおり国道313号線は大渋滞となっていたが、
駐車した場所が良かったのか、経ヶ丸経由で帰るとまったく渋滞に遭うこともなく、
道の狭い林道だったが一方通行規制していたお陰で安心して走行出来た。





写真館 二千年一夜