出雲神話まつり花火大会〜島根県出雲市



毎年盆明けの日曜日に開催されている出雲神話まつり。
毎回視野に入っていたものの日曜日開催のため翌日の仕事のことを考えると足が遠のいていた。
そんな花火大会、今年は打上場所の変更に伴い最大3号玉を含む一万発という内容に変更した記事を見た。
大概このように変更した花火大会はろくな花火大会ではないので
ますます気持ちが遠のいてしまったのだが、それを一変させる情報を知りこの度初の観覧が実現した。

せっかく出雲へ行くのなら久々に龍頭が滝を見たくて寄り道。
新緑シーズンをとっくに過ぎた夏に滝を見ることは滅多に無いが、
ここ数日の雨の影響か水量はかなり多く感じた。
滝を魅了させてくれる切っ掛けとなった龍頭が滝はいつ見ても素晴らしく自然が作り出す芸術に圧巻させられる。



出雲市内に着いたのは17時頃。
臨時駐車場は設けていないらしいので大型スーパーの駐車場に止めさせてもらう。
ここから会場まで地図上では2キロくらいとみたが、実際に歩くと会場まで40分以上かかる羽目に。
実際には3キロ以上あったようだ。
それにしても出雲に着いて思ったが、8月にしては信じられないくらい涼しい。
いや涼しいを通り越して寒い。
この条件からして局地的大雨に遭いそうな予感がしたが、
幸いにも終始雨に遭うことは無かった。



初の観覧だけに入念な現地調査と祭りの雰囲気を味わうために会場付近を探索。
数箇所目星を付けながら歩いていくが、何とも撮影の難しい現場であった。
河川敷が会場となっており、狭い土手に露店がズラっと並んでおり、
観覧場所は河川敷か土手と河川敷の間にある平面のスペース。
撮影するならその観覧スペースあたりが良さそうだが、帰りの混雑を想像しただけでも恐ろしい。
風向きを考えると会場向側の土手が良いが最大3号玉なので距離が開き過ぎて面白くない。
神立橋を渡った土手付近で撮影しようと思ったとき、
橋上からも観覧可能という警備員と観覧客の話のやりとりが聞こえた。
ここ近年、橋上は緊急車両の通行や事故防止のため禁止されているのが殆どなのに、
何とも珍しい現場であるが、風向き、距離、前景の中洲、背景の露店、そして何と言っても帰り方向など、
橋上で撮影するには最も良い条件だった。
オマケに河川敷ほど混雑することもなく安心して撮影することが出来た。

20時00分、カウントダウンともに花火が打ち上がる。
吹奏楽の生演奏の中、早打ち、仕掛けを交互に展開されていく演出で、
号数は小さいながらも柳、飛遊星、菊先光露される和火など美しい花火が打ち上げられた。
今回、遥々出雲まで行く切っ掛けになったのは打上業者が市山煙火だったということ。
中国地方で市山煙火の花火はそう簡単に見れることは出来ず、
しかも1万発という大ボリュームならば尚更行きたい衝動に駆られてしまった。
実際に1万発もあったかどうかは微妙ながらも予想していた以上に十分満足の行く内容だった。



帰りは会場から止めた駐車場まで離れているのが幸いしたのか混雑することもなくスムーズに出雲を後にする。
会場、内容ともに変更した出雲神話の花火大会。
今後どのように改善されていくかわからないが、
また機会があれば出雲の観光がてらに行ってみたい。





写真館 二千年一夜