野呂山〜広島県川尻町



野呂山には久しく訪れていないが、
今年の4月にふるさと林道郷原野呂山線なる林道が開通したことでアクセスが容易になったらしいので
久々に行ってみようと思った。
梅雨の中休み、今日は朝から青空が広がる晴天で野呂山から見渡す瀬戸内海を撮影するには絶好のコンディション。
13時頃に家を出て東広島経由で野呂山を目指す。
国道375号線を南下し黒瀬を過ぎると野呂山の標識で左折すると林道の入口に入る。
ヘアピンカーブの連続するさざなみスカイラインと比べると走りやすい林道で道幅も広く、
これだけアクセスが楽になると早朝撮影も苦になりそうにない。
15時頃に山頂に到着。
標高800mある高原だけに風も涼しく鳥のさえずりも心地よい。
野呂山には展望台が数箇所あるが、
前回訪れた時はあまり感動が無かったので、一番展望の良いかぶと岩展望台のみに絞る。
車で行けないこともないが駐車場から数百メートルの距離なので歩いて向かった。
晴れ渡る空を想像していたが、西方面は雲で覆われ、また四国方面も雲がかかっており、
東方面と野呂山上空だけ青空が広がっている状態。
風が無いのか瀬戸内海は穏やかで時が止まっているかのように思えた。
海というより湖に氷が張っているかのようにも見える。
眼下にはとびしま海道と呼ばれる安芸灘大橋や川尻の街並やドック。
目の前の木々が180度のパノラマ背景を邪魔するものの
標高の高い野呂山の展望台は、かなり迫力のある景色があった。



今回、もう1つ野呂山に来た目的は、紫陽花と藁葺き屋根を探す事。
山頂にある観光協会で聞くと、高原ロッジにあるとのことで行ってみた。
藁葺き屋根とは、今は使われなくなった窯のこと。
紫陽花は小さい花が少し付いているだけで、後で1部咲きだったことがわかった。
蓋を開けてみればガッカリする光景だったが、これもまたありがちな写真マジックの1カット。
紫陽花が満開になれば、それはそれで良い風景に出会えたかもしれない。



気付けば上空は青空から雲の広がる空へ。
17時を廻ったところで帰りはさざなみスカイラインを下山。
桜の名所でもあるスカイラインでまだ1度も見たことが無いので来年はまたここへ訪れたい。





写真館 二千年一夜