能登原のとんど〜広島県沼隈町




広島県内で有名なとんどといえば、尾道市山波町と福山市沼隈町能登原で古い伝統を持っている。
能登原のとんどは毎年1月第二日曜日に開催されているが、
毎年行く機会を逃しており、今年もこの日は予定が入っていたが、
その予定が中止になってしまい時間が空いてしまったので、能登原のとんどへ行くことにした。
13時30分、能登原地区に到着。
能登原のとんどの特徴は、各地で製作したとんどが地区内を歩いて能登原小学校に集結するところで、
小学校へ行く道中でも、とんどの準備を整えていた。



14時になると一基、また一基と太鼓の音色に乗せて登場。
例年だと6基並ぶはずだが一基棄権ということで今年は5基が並ぶことになった。
6基見れなかったのは残念だが一列に5基が並ぶ姿は迫力があり、
西日がとんどを照らすと午後独特の何とも言えない立体感が現れ思わずシャッターを切った。
広がっていた雲空もいつしか掃けて青空が広がっていたが、
時折、雲が太陽を隠すと冷たい風が吹きつけ、巨大なとんどが煽られ、
大人は大変そうだった子供は大はしゃぎ。
どこのとんど会場でも子供は元気であり、そんな被写体を撮るのも楽しいひとコマだったりする。
挨拶の後は、能登原太鼓の披露。
そしてグラウンドを元気良く練り歩き大勢の人達やカメラマンが大いに盛り上がった。
派手な飾り付けのとんどが特徴な能登原だが、備後地区のとんどはどこも飾り付けが賑やかなのは、
能登原や山波の名残なのかもしれない。
無名な地区でも古くからとんどは行われており、
その地区によって飾り付けも様々。
インターネットがどれだけ栄えていても残念ながら、そんな細々なとんどの情報は載って無いが、
年金生活になって時間を持て余すようになったら、備後地区のとんどの情報収集して歩くのも面白いかもしれない。
実家の近くにある公園にも大きなとんどが二基毎年作られているが、
いつどのようにして始まったのかは実は知らない。
日本独特の文化でもあるとんど、実は紐とを解いていくととても奥が深いような気がしてきた。



1時間ほど練り歩きした後は、グラウンド内で点火するのかと思いきや、各地に戻っていった。
その後、各々で点火したと思われるが、いつもながら見事な作品を燃やしてしまうのは些か勿体無いので、
しばらく飾っていて欲しいものである。
家に帰る道中、至る所でとんどの風景を目にした。
そういえば実家の近くのとんどは明日が点火。
そして山波のとんどは今度の日曜日か。


阿伏兎観音〜広島県沼隈町

せっかくなので近くにある阿伏兎観音に行ってみた。
拝観料100円を払って断崖絶壁から本堂を撮影しようと思ったが、
風が強くて怖いので手持ち撮影で早々と済ませて撤収。
午後に来た事が無くて西日に当たる本堂はどのような雰囲気か見てみたかったが、
個人的にはありがちな絵になるが、午後より午前の方が好きかな。








写真館 二千年一夜