山波のとんど神明祭〜広島県尾道市




天気予報を見ると土日にかけて大雪になっており土曜日の午後から強い風が吹きつけていた。
この様子だと日曜日のとんどは中止になるかも、と思っていたが、
翌朝は雪どころか澄み切った青空が広がっていた。
12時00分過ぎに山波小学校に到着。
既にとんど開会の挨拶が終わり集合写真の最中であり、
やはり12時までには来ておくべきだったと出鼻をくじいた。
午前中の晴天から徐々に雲が広がり、次第に白いものがチラホラと。
その白いものはやがて深々と降り出し、滅多に見ない雪に子供たちは大はしゃぎ。
子供はいつも元気である。



曇り空ではあまり絵にならないので今年はあまりシャッターチャンスは無いかと思ったが、
始まってみれば見る見るうちにフィルムを消費していった。
諦めていた保育園の集合写真は途中の休憩の間に行われたのは助かった。
やはりこのようなイベントは大人より子供の方が被写体になって撮っていて面白い。
デジカメだとフィルムの枚数を気にすることなくシャッターを切ることが出来るが、
フィルムだと無意味にシャッターを切ることが出来ないので慎重にシャッターを切らなければならないのだが、
このようなイベントだとそんな理屈を言っている場合ではない。
では、どのように撮影しているかというと・・・
良い写真を撮るには、被写体に惚れ込まなければならない。
果たして滅多に撮る機会のないとんどにどれだけの思いを込められるか。
ただ単にシャッターを切るのではなく、愛する子供を撮る親の気持ちになって撮影すれば、
自然と良い写真が撮れるのではないかと思います。



雪混じりの曇り空も練り回しが終わる頃には澄み切った青空に戻っていたという何ともタイミングの悪さに
今年は思うような写真は期待出来そうになさそうだ。
15時の点火が近づくと徐々に人も増えてきたので特に燃やすものが無い私は山波町を後にした。






写真館 二千年一夜