相生ペーロン祭海上花火大会〜兵庫県相生市






5月はかなりの出費をしてしまったので当初、鞆の浦の花火大会に行くつもりだったが、
同日開催される相生ペーロン祭のHPを見ると「花火の内容を見直し」という何やら不穏な動きがある模様。
気になって主催者に問い合わせてみると貴重な情報を頂き、
気持ちは徐々に相生へと傾いていった。
鞆の浦は仕事終わりでも行ける場所だし、
この日は仕事も休みで、こんな時でも無ければ相生へ行く機会も無いので最終的に相生へ行くことに決めた。
相生へ行くなら過去同様、播磨周辺の滝、棚田めぐりを兼ねて行きたいところだが、
5月の出費が激しいので今回は大人しく花火撮影のみとする。
14時頃に家を出て高速に乗って赤穂で降りる。
赤穂といえば赤穂浪士で御馴染みの街だが、
考えてみれば赤穂市内を走るのは初めてで、赤穂の街並が新鮮に見えた。
赤穂から相生まで13キロの道のりを渋滞も無く快走して現地に着いたのは16時頃。
いつもは離れた小学校の無料Pに止めていたが、
今回は初の試みでIHIの有料Pに駐車。
この時点では50%ほどの駐車率でまだまだ余裕で、
最終的に満車になったのは17時30分から18時頃の間ではないかと思う。



撮影場所を決めていたので特に現地調査をすることも無いが、
せっかく相生へ来たので祭りの雰囲気を味わうべく道の駅やメイン会場を散策。
メイン会場はまだ若干余裕はあったが、打ち上げ距離が近いので撮影向きでは無いことを2年前に思い知らされた。
街は祭り色一色に染まり、露店から漂う匂いがまだ少しだけ遠い初夏を感じさせてくれた。
一旦車に戻り少し仮眠をとった後、歩行者天国になる18時にお目当ての場所へ行ってみたが、
まだ人通りが多く三脚を立てらすのは邪魔なので、顔見知りの写友さん達と談笑したり、
現地の状況を見ながら時間を過ごした。
時間が経つにつれて不思議と橋の端から人は埋まり三脚を立てたのは19時頃。
今年から手すりから1mの立ち入り禁止帰省を設け、狭い歩道が余計狭くなり撮影するには不便だったが、
歩道での観覧は禁止になったのかと勘違いする観覧客がいたようで、打ち上げ30分前まではガラガラ状態だった。
同じ橋の上でも何故か橋の端に集中したカメラマン達だったが、
私は敢えて橋の真ん中に三脚を立てらせている。
特に絵的には変わりは無いかもしれないが、
花火撮影に拘りを持つなら微妙な台船の違いや背景に拘りを持っておきたい。


※画像の説明
 画像左:橋の真ん中、台船を出来るだけ斜めから狙える
 画像真ん中:橋の端、台船が側面になっている
 画像右:同じ橋の真ん中でもドッグの光を入れてさり気無く背景に拘っている
ちなみに歩行者天国なので車による揺れは無し。
道の駅付近の堤防やメイン会場は場所取り激戦区だが、
橋の遊歩道は歩行者天国になるまで人通りが激しいので場所取りは警備員に注意される。
よって場所取りする人はいない。

準備も整ったところで19時50分、花火は打ち上がる。
7パートに分かれたプログラムによる構成で内容からして例年通りでは?と思ったが、
予め内容を知っていたので内心どのような素晴らしい花火が上がるのかかなり期待していた。
去年は震災の影響で中止になり、そして今年相生市制70周年を記念して相生花火復活記念花火がプログラム1に組み込まれていた。
カウントダウンと共に怒涛の連発花火で盛大なオープニングはあったものの、
その後は退屈な単発花火。
パート2は御馴染みのダイコンの型をしたど根性大ちゃん花火。
会場の掛け声で打ち上がるほのぼのとした内容。
時折、人参花火が上がったのはご愛敬?
パート3は相生名物である水中花火だが、今までの内容を改めた新水中花火に期待。
ところが期待を大いに外れる内容に肩透かし、今までの方が迫力があって良かった。
パート4はペーロンレースを再現した花火、これは花火をシンクロさせてレースに見立てた内容だが、
あまりにシンプル過ぎて思わず会場からも苦笑。
パート5は新開発された水上花火ということだったがイマイチよくわからず。
パート6は伊勢神宮奉納全国花火大会に出品予定のオリジナルスターマインの披露。
千輪など交えて良い演出だったと思うが、期待を満足させてくれる内容には程遠い。
そしてラストのパート7は怒涛の冠菊の連打。
この時だけは不安定だった煙も中途半端な気持ちも掃けてクリアに見れて良かった。
結果、花火の内容は例年通りでむしろ水中花火がスケールダウンしていたが、
高木煙火の演出は中国地方でも見ることは無いし、
種類豊富な型物花火、そしてラストのパートだけでも十分見る価値があるので、
あまり過度な期待をしなければ良い花火大会だったと思う。

今回、実験的にIHIのPに止めたのは、どの程度の混雑度になるか調査するためだったが、混雑することなくPを脱出。
そして相生の花火といえば大渋滞というイメージがあったが、
赤穂までの道のりは渋滞も無く、21時30分には赤穂市街地に着いたので遅めの夕食を取って家路へ向かった。









写真館 二千年一夜