ふるさと想い出花火〜山口県防府市






ネットの新聞記事で1500発の花火が防府で打ち上がることを3日ほど前の知った。
防府の花火といえば夏開催の防府天満宮の花火が有名だが、
10月最終日曜日開催ということで、天満宮との関係は無い別物のイベントのようだ。
防府市の経営者や会社員など有志によって立ち上がった企画。
第1回ということで行かない訳にはいかない。
前日の山陽町で行われるお祝い夢花火を観覧予定だったので、
二日連続山口県に行くには交通費がキツイと思っていたが、
雨天でお祝い夢花火が延期になってしまったため、
これで心置きなく防府行きが決まった。
潮彩市場防府の周辺では27、28日、「ほうふ秋のお魚まつり」があり、鮮魚の販売や物産市などが予定されている。
花火大会はその一環で打ち上がるようなことを潮彩市場防府のHPに記載されていたが、
確かにお祭りが無ければ、一体どれほどの人が集まっていただろうか。
14時30分頃に家を出て、高速道路を快適に走り山口西ICで降りて2号線を西へ走り、
バイパス手前の県道で防府市内に入る。
三田尻港はどこだ・・・と走らせていると駐車場の案内板を発見。
案内板に沿って走っていると駐車場に到着した。
広い臨時駐車場には50%も満たないほどの駐車率に17時頃でも十分余裕あり。
お魚まつりを堪能したお客が帰ってこの駐車率かどうかはわからないが、
とにかく十分過ぎるくらい駐車スペースに余裕があった。

何分、初めてのことなのでまったく情報が無く、
まずは基本中の基本である現地調査すべく場内を散策。
打上数は1500発と新聞記事に出ていたのでわかっていたが、
果たしてどのような演出で1500発を打ち上げるのかが注目していた。
しかし現場を見る限りでは、とても小規模な筒が並んでおり、
もしかして尺玉でも打ち上がるのでは!?と淡い期待は消えてしまった。
防府の花火大会なので生島煙火かと期待していたが
フェイスブックの記事で鎌田煙火の社長が会議に出席されていたとのことを知り、また1つ期待は消える。
今回は海岸に筒をセットしていたが、
将来は台船から尺玉を打ち上げるのが目標という意味を込めて、会場を三田尻港にしたらしい。
会場外からでも撮影地はありそうだが、
今回は現場の雰囲気の確認も兼ねてだったので、とりあえず外は無視した。
しかし最前列はあまりにも近いし、これというような場所が無いのが悩みの種。
ステージでは何かのイベントが行われ賑やかかと思いきや協賛席に人はまばら。
みなさんお魚まつりで時間を過ごしているようだ。
花火会場とお魚まつり会場は離れているため、この時間ではお魚まつりに集客されていた。
撮影場所に目星をつけて我々も食材を求めてお魚まつり会場へ向かう。

お魚まつりが開催されている潮彩市場防府では、海産物が多く売られており、
夕食に割引されていたお寿司を購入。
外でもブースで地方のB級グルメが並び良い匂いが漂っていた。
一方、花火会場では露店が1つも無いのでゴミが出ることは無いにしても、
それではあまりにも寂しすぎるような気がする。
残念ながら花火会場に人が集まらないのも無理は無い。

19時になると実行委員による気合の入った挨拶。
そして花火が打ち上がる。
二箇所から同時発射のスターマインに第1回を華々しく開催。
これは期待出来るかも!?と思ったが、後がよろしくない。
時折、斜め打ちや和火、銀菊や千輪、4号玉の単発など見所もあったが、
それでも30カット撮ったかどうかくらい。
最後は賑やかに冠菊で幕を閉じたが、風に流されワイドに広がったので余計迫力があり、
こればかりは多くの花火観覧客の心に残ったようだ。
協賛席の後方から撮影出来たので、携帯などで撮影している観覧客を前景に花火を狙う構想だったが、
周囲のバルーンライトが完全消灯しなかったため、観覧客がうっすらライトアップしたような形になってしまい、
オマケにシャッターチャンスと思うところでカメラの前に人がウロウロされたりして、
何とも不完全燃焼な結果に終わってしまった。



花火大会終了後、駐車場内は混雑でまったく車が動かない。
これは1時間はガマンかなと思ったが、20分ほどで渋滞は解消というまさかの展開。
三田尻港周辺がゴーストタウンのような場所なので特に長い渋滞は無かったようだ。
山口西ICまでの道のりは渋滞も無くスムーズに帰路に着いたが、
防府市内はどのくらい混雑したかどうかは不明。
今後も10月第四日曜日に開催されるらしいが、紅葉シーズンや秋花火シーズンなどで、
次回ここへ来ることはかなり難しいかもしれない。
今回のイベントでは反省すべき点がいくつかあった。
その反省を活かして数年後にはどのくらい成長しているのか期待したい。






写真館 二千年一夜