伊予市住吉まつり花火大会〜広島県伊予市






花火大会の日程を検索していて楽しみなことが1つだけある。
それは、聞いた事の無い花火大会がたまたま土日に開催されていること。
伊予市住吉祭り花火大会が行われる29日が日曜日と重なっていることを知り、
いろいろとネット調査しているうちに、カネコらしい素晴らしい演出が期待出来るのなら行かない訳が無い。
考えてみれば、数年前はネット調査の便利さに重宝したものだが、
今ではどんな花火大会でも誰かが動画をアップしており、
その動画から演出や打上場所の雰囲気が把握出来るので大変ありがたい。

昨日に引き続き今日も暑い1日が始まる。
初めての現場なら少しでも早く着きたいところだが、
この暑さに早く出ようという気になれず、途中寄り道したものの結局17時頃に現地に着いてしまった。
ちなみに、いつも松山方面に行くには海岸沿いの国道を走っていたが、
今回、初めて山越えの国道を走ってみた。
結果、渋滞などは無かったが所詮山道、カーブやアップダウンが多く運転していて疲れた。
時間的にはさほど変わらないような気もするが、
700円出して高速を利用するのが一番の選択肢だったかもしれない。

ここのお祭りは市街地にたくさんの臨時駐車場があり大変好感が持てるお祭りである。
帰りの混雑を考え、敢えて会場から離れた所に車を止める。
離れていると言っても歩いて15分もあれば会場に着くのだから楽勝。
まずは目を付けておいた撮影場所である五色浜公園へと向かった。
五色浜公園は海水浴場になっており、夕方になっても海水浴客で賑わっている。
ここに車を止めて車の中で花火見物という特等席駐車場だと思ったが、
周辺が歩行者天国になるので22時以降でないと出ることは出来ない。
堤防にはワイドに筒がセットされており、動画を見て五色浜公園が最適な撮影場所だと思っていたが、
予想外にも五色浜公園側の堤防にも筒があり、しかもナイアガラまでセットされている。
見るには文句無い迫力ある花火が楽しめそうだが、撮影するにはあまりにも面白くないので断念した。



ステージでは何やら盛り上がっているメイン会場へと移動。
会場から堤防まで250mの距離なので尺を狙うには近く、距離を稼ぐためメイン会場の端にある漁業組合付近から狙うことにした。
ここからなら二箇所の堤防からの打ち上げ、ナイアガラともに狙える場所であり、
何よりステージから離れているので観覧客も疎ら。
時間が少しあるので祭りの雰囲気を楽しみながら街を歩き、駅前にある喫茶店で早い夕食を取った。



綺麗な夕焼けが伊予灘を紅く染め20時00分、カウントダウンと共に花火が打ち上がる。
9のパートに分かれて約2000発。
前半はカネコにしては珍しく控えめな演出だったが、
後半に掛けては多彩な種類、大小混ぜた打上など見ていて、そして撮影していて面白かった。
約200mのナイアガラ、水中花火、そして尺玉だけでも15発も打ち上がる、
相変わらず愛媛県の花火大会は知名度は低けれど、クオリティは高い穴場的スポットが多く、
さほど混雑しない会場、そして花火は素晴らしい。
これほどストレスの無い花火大会は愛媛県ならではかもしれない。
風向きも良好で海と山に挟まれた環境なのか夜になると日中の暑さが嘘かのように心地良かった。
動画を見る限りでは3ヶ所からの打上かと思ったが、
五色浜側の堤防からも打ち上がるので合計4箇所からのワイドな打上がラストに控えていた。
それはもう怒涛のラストに圧巻で久々にファインダーを覗かず無我夢中で2台のカメラのシャッターを押している自分がいた。
固定日開催なので次回ここの花火を見ることが出来るのは何年か先になるだろうが、
ぜひともまた伊予に訪れたいと思った。
その時はまた駅前にある怪しげな喫茶店のお世話になろう。

帰りは予想通り混雑することなくすんなりとインターにのり家路へ向かう。
余所見は出来ないが松山道から見る夜景は本当に美しかった。






伊予に向かう道中、寄り道した亀老山公園。
天気が良かったので寄ってみたが、午後の日差しは悪条件。
撮影するなら午前かライトアップする夕暮れ時がベスト。


写真館 二千年一夜