じょうげ花火まつり〜広島県上下町






短い夏休みも今日で最後なので、遠出はせず近場の花火会場へ行くことにした。
例年15日だと大規模な花火大会の福山、灯篭が絵になる吉舎の花火が有名で多くのカメラマンが集中するが、
上下の花火に関しては見向きもされていない。
私も気付けば花火を撮影して12年目にして未だ見たことが無いし行こうとも思わなかったが、
今回は経費節減を兼ねて近場の上下へ行くことにした。
花火打上が21時からなので、現地に着いたのは18時頃。
駐車場は会場周辺にたくさん用意されているので、
帰りのルートを考えて駐車するとスムーズに帰れることが出来る。
仕事で週に1度は上下の街を走っているので、初めての現場でも新鮮さは無いが、
いつも静かな上下中学校のグラウンドが会場となっており賑やかに盛り上がっていたのが不思議に見えた。
県道を挟んだ小高いグラウンドから花火が打ち上がる。
花火大会についての情報は商工会HPから発信しており、
今年から一味違った内容になっていた。



会場を上下中学校一か所に集中し、上下町商工会青年部による新イベント
みんなの出し物『みんダシ』を開催します!
花火は、世界10か国が参加し、花火師「世界一」を決める
マカオ国際花火大会で準優勝の実績を持つ球屋北原煙火店さんが
2030発の30分に渡る夜空を彩るショータイムが繰り広げられます。
丸く開く花火だけでなく、笑顔やハート型などの花火もあります。
球屋さんいわく、『一番最後の『夢華美』、期待してください』とのこと。
なんでも、夜空を埋め尽くすほどの大迫力の花火を用意されているとか。
〜商工会HPより抜粋〜

正直、花火大会についてここまで情報をアップしてくれるのは嬉しいです。
西日本花火が担当している現場だと思っていたが、
まさか上下にまで球屋北原煙火店が来るとは。
マカオ国際花火大会がどの程度のレベルかはわからないが、
どんな大会でも実績があるというのは、主催者にプレゼンする上で強みだと思った。

場内の雰囲気と花火を撮影するにはグラウンド場外から撮影する必要があり、
グラウンドを一周して撮影ポイントを決めた。
打上時刻まで時間がたっぷりあるので、
特に何かをすることも無く場内でしばらく場内でお祭りを見ていたのだが、
とても良い雰囲気ある祭りでみんなが笑顔だった。
そこに中国から来た女子留学生がいたのですが、
中華料理屋の店員が着てるような服装を中学生が着ているものだから、
なんだかとても可愛く見えた。
そういえば今日は終戦記念日。
今、報道では領土の問題で何かと賑やかですが、 かつて中国とも大きな戦争があり、
日本も戦争が終わって67年。
今、こうして中国の留学生を迎えて夏祭りを楽しんでいるのを見て、
平和ボケと言われても良い時代に生まれたなと思ってしまう。
戦争が始まる前は争う国同士互いに文化を交えてきたはずなのに、
それでも戦争が起きてしまった。
遠い昔のようでたった60年以上前の話。
日本全国で花火が上がっているうちは、 日本は戦争をしないと願いたい。
そしていつか、世界各地で花火が打ち上がることを祈りたい。



21時00分、花火が打ち上がる。
特別な花火が打ち上がることは無いが、
お祭りの会場と花火を組み合わせ、上下の花火らしい絵に仕上がったのではないかと思うが、
とても気持ちよく撮影出来た。
帰りは場外からの撮影のことだけあって、スムーズに帰ることが出来た。
こうして11日から怒涛の花火撮影5日間に幕を閉じ、
夏の花火撮影もいよいよ終盤を迎えようとしていた。





写真館 二千年一夜