宿根の大桜〜広島県竹原市






先週は見事に不発に終わった桜撮影1日目。
そのリベンジを果たすべく再度竹原に訪れた。
4月12日の新聞にて5分咲きという記事が出ていたので週末には満開を迎えることは間違いない。
現地に着いたのは13時頃。
曇り模様の午前中から一転、午後からは雲ひとつ無い晴天へと変わり桜撮影にはやはり青空が似合う。
先週は開花の兆しも無かった宿根地区だったが、
見違えるほどの桜の満開姿に驚かされた。
閑散とした風景も今日はどこか賑やかで桜見物客も新聞効果か何人か訪れていた。
桜の西側が山になっているため撮影するなら午前中が良いが、
生憎の曇りだったので天気の様子を見て午後に訪れたのだが、
やはり撮影するなら午前中がベストだった。
エドヒガンの中では県下3番目の巨木ということだけあって近くで見上げると迫力があるが、
それだけ撮影するには難しい被写体。
正面から狙っても平凡過ぎるので、裏に廻り宿根地区を絡ませて構図を練ってみた。


午後の日差しだと正面がベスト。
ただし平凡な構図になる。
西側は裏山なので15時を過ぎると桜に日が当たらなくなる。


竹原市街地から狭い山道を上がっていくと宿根地区がある。

先週は見つけられなかった案内板も、
よくよく見ると国道沿いに朝日山登山道と宿根の大桜の案内板があり、
狭い山道を上っていくとそこは「たまゆら」や平清盛で盛り上がっている市街地とは違うもう1つの竹原があった。
再度訪れて良かった。


野呂山〜広島県川尻町

15時00分、竹原から川尻町に移動。
野呂山の桜が満開を迎えていたので訪れてみる。
野呂山には何度か訪れた事があるが、
桜シーズンは初訪問で前々から行ってみたいと思っていた。
山頂の途中に桜並木があり見物客で賑わっていたが、
さらに山頂に進むとカメラマンの群れがあった。
どうも定番スポットのようで、撮影はせずに三脚を置いて場所撮りをしている模様。
どうやら夕暮れ時に車の光跡を入れて撮る野呂山お決まりの撮影をしようとしているカメラマン達だった。
撮らないのならどいて欲しいと思うところだが、既に桜の半分に日が当たっていなかったので、
今回は手持ち撮影で軽く撮影して終了。
晴れ渡る空と青い海、夕暮れ時も良いが狙うなら午前中から午後にかけてが良さそうだ。
何よりカメラマンの三脚が立つ前に訪れておきたい。



正福寺公園〜広島県安芸津町

野呂山で撮影終了の予定だったが、
時間が余ったのとあまりにも良い天気だったので安芸津町まで戻ることにした。
何度か撮影している正福寺公園で今更撮影するまでも無いが、
個人的には広島県内の桜名所で一番好きな場所なので
やはり訪れるとシャッターを切らずにはいられない場所だった。
見頃は既に過ぎたようだったが、それでも辛うじて満開を保っている状態。
17時頃になると太陽も早々と山に隠れようとして、
もう少し山が低ければ海が夕焼けに染まるのにと勿体無い地形が悔やまれる。
それでも日差しに当たる桜は夕焼け色に染まり、青い空と青い海、そして青い海に浮ぶカキ筏。
その海を横切るフェリーと主役と名脇役が揃った贅沢な被写体にシャッター切りが止まることは無かった。
いつ来ても素晴らしい光景。
いつか太陽が昇る時に撮影が出来れば、自分の中では正福寺公園は完結を迎える。



夕暮れになるとぼんぼりに灯かりが灯り、
少なかった見物客もいつしか夜桜見物客で賑わっていた。
もう少し明るい夜桜になるかと期待していたが、
思うような明るさではなく、
フェリーの光跡を入れての撮影も考えたが気が向かなかったので今回は早々と撤収した。





写真館 二千年一夜