天領さん久手会場花火大会〜島根県太田市






夏花火も8月に入って後半戦。
第一土曜日は当初、浜田に行くつもりだったが調べているうちに久手港の花火大会が固定日で土曜日開催ということを知り、
計画段階で予定を大田市へ変更した。
太田市といえば20代に車を買った頃、よく夕日を見に仁摩町にある琴が浜へドライブに行っていた。
帰りは国道375号線を通って帰るのが早いが、この道がかなりのクセモノで狭く険しい難所が多く点在した。
あれから時が流れ、地図を見ると随分トンネルが開通しているようなので久々に三次から国道375号線を走ってみることにした。
以前は2時間かかっていたコースだが、途中狭い道やカーブの多い道があるものの
やはり随分トンネルが開通されてアクセスが改善されて1時間30分で太田市に着いた。
15時30分、予定より早く着いたので会場には行かず多伎町にある道の駅で西日が和らぐまで非難。
久手港の側にある掛戸松島に寄り、会場に着いたのは17時頃だった。



久手港の花火大会は、固定日ということもありあまりにもローカル過ぎるのかネットでも情報は乏しく、
主催者にメールで問い合わせても、これというような回答も無くその日を迎えてしまい、
すべてにおいて行き当たりばったりだった。
肝心の駐車場は幸いにも会場そばの海水浴場にあり、この時間でも止めることは出来た。
久々に見る夏の日本海は本当に美しいが、西日が肌を射す痛さは半端無い。
それでも時間が経つにつれて徐々に和らいでいくものの、
太陽が水平線に沈むのでなかなか影にならない中での現地調査は辛い。



港の堤防にセットされている花火の筒を見ると8号玉らしき大玉があり、
会場からだと距離からして200mくらいと撮影するにはかなり近い。
漁港らしい雰囲気を出すには会場から狙いたいところだが近すぎるので断念。
会場から離れた所に久手港を見渡す場所から狙うことにした。





太田市だけでも3ヶ所で花火大会があるせいか、もしくは、あまりにも暑すぎるせいか、
太陽が日本海の水平線に沈むと今までの暑さが嘘かのごとく涼しい風が吹き、
それを知ってか混雑が徐々に始まりだした。
会場では軍艦マーチに乗せて漁船パレードが行われ、
ステージではイベントが行われ、そして19時30分から灯篭流しと行事は進んでいく。
そして太陽が沈んだ日本海に漁火が灯る中、20時00分、花火が打ち上がる。



今年は、石見銀山世界遺産登録5周年記念花火と題して、
例年より多い6000発の花火が20のパートにわかれて打ち上がる。
単発、スターマイン、特射、早打ち、ラストは大仕掛けという多彩な内容で、
特に単発では、所々型物花火が上がり事前にアナウンスで子供達の興味心を擽らす演出に好感が持てた。
花火の演出については、二箇所からの打上、水中花火、ナイアガラ、
特に早打ちでは、シャッターの手を止めて観覧に集中しようと思っていたら、
徐々に大小交えて打ち上がる内容に夢中でシャッターを切ってしまった。
ラストは怒涛の冠菊、そして締めの銀菊一斉放射に久々に生島煙火らしさを堪能した。



帰りは国道9号線に出るまで渋滞を覚悟したが、
スムーズに脱出出来て3時間の家路へ向かった。
固定日開催なので再びここへ訪れるのは難しいが、
次回ここへ訪れる頃には尾道松江縦断線も全線開通して2時間くらいで来れるかもしれない。
あまり有名でなければ名の知られていないローカルな山陰の花火大会だったが、
また1つ良い花火大会にめぐり合えたことに幸せを感じた1日となった。






写真館 二千年一夜