恩原高原氷紋まつり〜岡山県上斎原村






去年は雪で断念した恩原高原の花火大会。
今年も20年ぶりの最強大寒波によりにより大雪に見舞われていたが、
天気予報によると天候も回復して晴れマークが出ており、気温も6度と高め。
これなら雪が降る心配も無いと思ったが、凍結が怖いので今回、広島県内の写友に声を掛けて恩原行きを計画。
ちなみに写真活動を始めて10年近くなるが、写友と一緒に同行するのは初めてだった。
写友が冬用タイヤを装着しているので安心して現地に同行させてもらう予定が、
まさか運転手となって現地に連れて行く羽目になるとは想定外でした(笑)

12時に待ち合わせして出発。
順調に高速を走るものの岡山道でまさかの降雪。
北の空は雪雲が広がり不安になってきた。
院庄で降りて途中の道の駅で昼食を取り現地に着いたのは14時30分頃。
初めてこんなに早く来たので駐車場は空いているかと思いきや何と満車。
上斎原に設けている臨時駐車場に止めなければならないらしい。
ただスキー客による満車なので30分ほど待てば空くとのことなので、
しばし待って駐車することが出来たのは15時頃だった。
心配していた雪は次第に止み、いつしか雲と雲の隙間から日差しが射し青空が広がり出した。
気温も寒くなくせっかく来たので見慣れた光景ではあるが、
スキー場やイベントなど会場をウロウロしながら雰囲気を楽しんだ。
しばらくして先週の若草山で会った写友仲間と出会いしばし会談。
そうこうしているうちにまた空の状況が変わり、時には吹雪いたりしていた。
17時にリフトが止まりスキー客も落ち着いたところで三脚をいつものところに仮置き。
ただ前回来た時もそうだったが、
イベント会場が駐車場からゲレンデになったことで、撮りたい場所の前景にテントが入り大いに支障となった。
今年はさらに拍車がかかり、思い切って右側に移動しようかとも思ったが、
その時には時既に遅しで多くの三脚で埋め尽くされていた。





もしかしたら今日は撮影不可かもと思い、いつぞやの猛吹雪の中での撮影の悪夢が甦るが、
時に打上直前で止んだこともあった。
山の空は本当に打上直前までわからない。
雪は幸いにも打上が近づく頃には小康状態で辛うじて撮影可能の状態で一安心。
5分ほど遅れて花火&レーザーショーは幕を開けた。





今年は20周年のせいかどうかはわからないが、
予めプログラムには尺玉を含む5000発と堂々と尺玉をアピールしていたので、
もしかして増量しているのでは!?と思っていた。
その予想は見事に的中。
いつもはいつどこで上がったのかわからなかった尺玉だったが、
今回はしっかり昇曲付で見事な尺玉が開花。
ただ手前の特殊効果などと被ってしまったのはいつもながら残念だった。
花火に関しては尺玉が増えたが基本的には例年通り。
レーザーは年々想像をはるかに超えたハイレベルに驚かされてしまった。
使用された音楽は流行のJポップ。
お年寄りの多いカメラマンにとってはわからないかもしれないが、
これは東北に元気を送るための応援ソングのようにも思えた。
特にAIのハピネスはフルに流し、良い演出だと思いながらシャッターを切った。

目の前のテントのせいで恩原高原のシンボルである建物が入らず、
何とも中途半端な絵になってしまったかもしれない。
いっそのこと、横に向けて撮れば良かったかと後にして後悔。
次回は、もう少し右側に移動して縦、横の2台態勢で撮影しようと早くも頭の中で描いていた。



撮影終了後、再び写友と暖かい建物の中で花火&レーザー談義で盛り上がり、
適当な時間を見計らって解散。
帰りもさほど凍結することなく無事に豪雪地帯である上斎原を後にした。





写真館 二千年一夜