今治おんまく花火〜愛媛県今治市






2年前に今治おんまく花火の撮影に挑んだが、
道中、事故渋滞に巻き込まれ打上時刻に間に合わなかったことがあった。
いつか今治の花火を撮影する決意を胸に秘め、
2年経った今年、雪辱戦を晴らす時が来た。
今治の花火は混雑することが前回来た時にわかったので、
今回は早めに16時頃に今治入りをする。
帰りのことを考えて会場から離れた駐車場に止めようと思ったが、
翌日の仕事のことを考えて体力消費を抑えるべく撮影ポイントに近い駐車場に止めた。
この時間にしては空いてると思ったが、警備員に聞いてみると例年だと15時頃には満車になるのだとか。

花火打上は今治港埠頭にある250mの堤防にズラリとセッティングされており、
動画を見るからにワイドな展開になることを想定して近い場所を避けて、
ある程度の距離感、斜めから狙える場所といえば自ずと場所が絞られる。
時間があったのでいろいろと現地調査をしてみたが、
意外と観覧場所は多いものの撮影ポイントは無かった。


カメラマンに人気の今治城。
ただし大玉しか見れないので今治の花火をここで見るにはあまりにも勿体無い。


今治港西側の駐車場。
観覧スポットとして人気のようで、後方から撮影すると面白い絵が撮れるかも。


一番人気の今治港内。
早めに場所取りがされて足の踏み場が無い。
近すぎて撮影は困難。


人手が遅くのんびりした今治港東側の埠頭。
来島大橋を背景に撮影出来るビューポイントだが、
前景の小さい貨物船が少々ネック。
昨日の山陰では痛い西日に草臥れたが、今日は風が涼しく心地よいので待ち時間も苦にならなかった。
怪しい雨雲が近くを浮遊していたのが涼しさに影響されていたのかもしれない。
日も暮れて来島大橋もライトアップされ、まだ青みが残る20時に花火は打ち上がる。
今治の花火は基本的なプログラムが構成されているが、その年によって少し変化されるようで、
今年は、「今治港開港90周年」の記念大会なので従来の花火大会に音楽・レーザーが復活していた。
  1. 今年は開港記念花火として文字花火で告知し、最大15号玉4発を使用します。
  2. 今治発となるレーザーを取り入れ、花火・音楽・レーザーが同期し躍動感有る花火が夜空を焦がします。
  3. 随所に水中花火を取り入れ、海上から上空まで様々な花が咲き乱れます。
  4. 今治ならではの豪快尺玉100発が競い合い、海上0m から上空450m を使用した超特大スターマインが明日への希望へと繋げます。
〜今治おんまくHP参照〜

撮影ポイントからはアナウンスや音楽が聞こえずらく、
また正面からではないのでレーザー、音楽、花火がどのようにシンクロされているのかわからないが、
それなりに賑やかしい演出が最初から最後まで怒涛の如く繰り広げられた。
しかし1時間弱の中で撮影ポイントは思いのほか少なく花火ショーはシャッターを押すタイミングが難しい。
オマケに目の前にある小さな貨物船が観覧席になってしまい、
海面に人の頭がシルエットになってしまう何ともブサイクな写真になってしまった。
海面を狭めるか、逆に思いっきり人のシルエットを入れるか、
そんなことを考えているうちにシャッターチャンスを逃してしまうこともあり、
何ともストレスを抱える撮影となってしまった。
目の前に船が無ければ最高のロケーションなだけに残念。
終盤になると怒涛の如く尺玉が打ち上がり、
中でも尺球が同時に5発も開花する体感は、迫力を通り越して久々に恐怖を感じた。
とにかく賑やかな演出にいつどこで15号玉が4発も上がったのかわからずまま花火大会は終了。
2年前の雪辱は果たせたものの、思い残す課題は山のようにあるので機会があればまたいつか。
予想通りの渋滞だったが、袋小路になっている今治市街地なので
道の選択が渋滞を早く抜けられるかのカギになっていた。
幸いにも1時間程度で市街地を抜け出し、日付が変わる前に家に到着した。



写真館 二千年一夜