瀬戸田灯篭流し〜広島県瀬戸田町






瀬戸田の灯篭流しのことは知っていたが、
毎年平日に開催されているので今まで行く機会が無かったが、
今年はたまたま日曜日開催になり初めての撮影となった。
現地に着いたのは17時30分頃。
30年以上見慣れた景色なので今更現地調査をするまでも無いが、
角度を変えることで違った景色に見えるかもしれないので、
現地を軽くドライブしてイメージを膨らませ、どこでどのように狙うか構図を練った。
橋の上からではありがちで面白くないので、橋下から瀬戸田の街並を絡ませて灯篭を流すと面白そうだ。
町内で夕食を済ませて、高根大橋の側にある空き地に車を止めて、
暗くなる前に橋上から灯篭流しを狙うことにした。
カメラマンの間では人気の被写体のようで、
この日も10名ほどのカメラマンが訪れていた。



今日も1日暑かったが盆を過ぎた頃から朝と夜が過ごし易くなり、
夕暮れ空の澄み切った空がとてもきれいに見える日が多く、
今日もとてもきれいな夕暮れ空になろうとしていた。
まだ暗くなる前の19時頃から灯篭を流し始めたところで撮影開始。
ところが流れる灯篭は高根の海岸に集中して流れ、
何とも絵にならない写真になってしまい、普通の夕暮れ時の瀬戸田水道の絵になってしまった。
おまけに車が通るたびに微妙に揺れる橋からの撮影では露光が出来ず、花火撮影に使用している遮光アイテムが必要だった。
橋上では絵にならないので、急いで橋下へ移動して再度撮影開始。
目の前に流れる灯篭がとても素朴だが、とても心癒される光の流れに穏やかな気持ちにさせてくれる。
あまり灯篭の光跡が派手にならないように絞りはF8にして1分から2分露光。
若干、街のネオンが飛んでしまったかも・・・と撮影後になって不安になったが、
こればかりはフィルムの宿命で現像が上がってみなければ結果はわからない。
こういう時は試し撮り用にデジカメがあっても良いかもしれない。
終わり間際の20時過ぎにようやく灯篭が瀬戸田水道の真ん中に流れ出したので、
再び橋上に移動したが、時既に遅しで灯篭の数が少なく流す灯篭も終盤に差し掛かっていたようだ。
灯篭を流し終えると、提灯神輿のようなものを船で練りまわし、
そして燃やして灯篭流しは21時前に終了。
今回のデーターを元にまたいつか再挑戦したいと思う。



地蔵院の夏祭りです。瀬戸田水道の引き潮に乗せ約1,000個ものロウソクを灯した灯篭が、
高根大橋の下よりゆっくり西方浄土に向けて流れて行きます。
その後、2隻のちょうちんで飾られた「精霊船」を海に放ち、先祖の供養をします。
〜尾道観光協会HP参照〜





写真館 二千年一夜