サマーフェスティバルin塩手〜岡山県津山市






岡山県にも大小さまざまな花火大会があり、
その殆どが雑誌やHPに記載されているかどうかすらわからず無名であまり知られていない。
津山市の花火といえば8月第一日曜日に開催される花火大会が有名だが、
以前から毎年12日に開催される塩手池の花火に注目していた。
しかし12日といえば盆前の繁盛期でなかなか休む事も出来ず機会が無かったが、
今年は日曜日と重なった事で初の撮影に挑むことが出来た。

宮島の疲れが抜けぬまま15時に家を出る。
途中、仮眠を取りながら高速道路を走り津山へ向かうが、
途中、激しい雷雨に見舞われ開催が心配された。
昨日からしばらくの間、日本の空は荒模様で昨日の宮島も雨が心配されたが、
幸い午前中の雨だけで済んだ。
果たして今日は雨覚悟で撮影することになるだろうか。
その前に開催されるのだろうか、そんな不安を抱えながら激しい雨の中を進んだ。
途中、仮眠を取ってしまったのと津山市内で混んだせいもあって、
現地に着いたのは予定より遅い18時30分頃。
雨のせいか臨時駐車場に辛うじて止めることが出来たが、
ここの会場は臨時駐車場から徒歩20分のところにあるので、
雨の中で機材を抱えながらの歩きはリスクを伴うので極力最小限の機材を持って会場に向かった。
激しい雨は何とか間逃れそうだが、一向に止む気配のない雨に再び激しい雨が降るのではないかと不安が過ぎる。
撮影を諦めて観覧のみにしようかとも思ったが、
今度いつ来れるかわからない滅多にないチャンスなので、気合を取り戻して現地調査開始。
初めての現場は現地調査が重要なのである。

塩手池西側に少しだけ広い敷地がありそこがメイン会場のようでブースや露店など賑わっていた。
観覧スポットはどこからでも見れそうだが、
会場付近が人気で早くから場所取りしているものの、
この雨のせいで場所取り用のシートやガムテープが無残な姿になっていた。
雨のお陰で西側からでも狙おうと思えば狙えたが、
今回は比較的空いている南側から狙おうと移動してみると、
撮影ポイントに適しているのか、はたまた混雑を避けてなのかカメラマンが集中していた。
19時30分から花火大会が始まるプログラムになっていたので、
今日のような雨ならともかく晴れた日では早すぎるのでは?と思ったら、
来賓の挨拶などで20時前からの打上になるらしい。
そして19時50分頃、雨は止むことなく花火が打ち上がる。



傘を差しての撮影は久しぶりだったが、
やはり思うような撮影は出来ないもので、初っ端からスターマインと水中花火の連打を逃してしまった。
塩手池の花火は、岡山県唯一の水中花火と銘打っていたので、
さぞや水中花火の連発が期待出来るのかと思ったが、
蓋を開けてみれば、6部のプログラムの中に数回だけ水中花火があるのみで、
どちらかというと単発やスターマインの方が目立っていた。
それでも花火が池に投げ込まれると小玉ながら体にズシっとくる迫力のある体感花火が凄く、
地元の人達は、それを期待して楽しみにしているようだった。
雨も奇跡的に小雨になり、そして終盤になると止んで星が見える程度まで回復し、傘の出番は無くなった。
最後のプログラムは、かなり派手な演出を期待したが、
冠系の打上と水中花火の競演で幕を閉じるのかと思いきや、
冠系が終わった後も花火が打ち上がり、これで終わりじゃないの?と思いながら花火は続き、
そして何とも中途半端な内容で終了のアナウンス。
もしかして順番を間違えたのでは・・・
花火の内容はともかく、勝央町の金時祭以外で菊池煙火花火が見れて久しぶりに楽しませてもらった。
無名ながらも3000発の花火が打ち上がるのだから、
一体どこにそんな予算があるのだろうか?と思うが、
地方の花火大会は議員の力で賄われているのだとか。(地元住民談)

こんな悪条件でも風はそこそこ吹いてくれたお陰で煙はメイン会場に流れ撮影に支障は無く、
雨さえなければ気持ちよく撮影出来たに違いないが、
なかなかチャンスに恵まれない花火大会だけに撮影が出来ただけでも良しとしよう。
花火終了後は、会場から駐車場が離れているお陰で、
急ぎ早き駐車場に戻り、混雑する前に駐車場を脱出した。





写真館 二千年一夜