海王丸がやってくるin福山港〜広島県福山市






去年は日本丸が福山港に初来港してかなり盛り上がったが、
今年は海フェスタの一環で海王丸が初来港することになった。
去年、日本丸を撮影しているが帆船好きの私としてはやはり海王丸を見たいので福山港へ向かった。
12時30分頃に会場に着いた頃は、臨時駐車場が半分以上埋まっており、
梅雨明けの暑い炎天下にも関らず、多くの人が訪れていた。
去年は路駐している車が目立ったが、今年は徹底して臨時駐車場へ誘導。
協力金として500円払わなければならないが、会場まで無料シャトルバスが出ているので会場までの道のりは楽だった。



メインであるセイルドリルは13時30分から。
今回は、乗船して間もない船員のようでセイルドリルの時間はかなりかかったが、1時間かけてすべての帆が無事に張られた。
雲1つ無い晴天だった去年と違い、今年は薄く霞かかった空が帆船の上空を覆われ、
白い帆船に白い空はイマイチ絵にならずテンションが上がらなかった。
それにしても、アスファルトジャングルであるコンテナ港なので照り返しの熱は逃げることもなく、
ましてや海から吹いてくる蒸し暑い風が拍車をかけて、熱中症になりやすい状況の中で、
唯一コンテナの側面に僅かだけ出来る影が避難場所になっていた。
今日はこの後の予定を考えて帆船を軽く撮影をして早々と福山港を後にする。
セイルドリルが終わる頃には大勢の人も一斉に帰宅ラッシュとなり、
シャトルバス待ちの列が大変なことになっていた。
影も無い灼熱地獄の中で待つのはかなり過酷だったが、
駐車場まで歩くことを考えるとどちらも地獄なのには変わらず、
せっかく協力金を払っているのだからシャトルバスに乗って駐車場まで戻った。
セイルドリルが終わっても訪れる人は後を絶たず、今年も帆船祭りは大盛況のようだったが、
今後もこのようなイベントが続くのなら、ぜひとも秋か春に開催して欲しいと願う。




たくま港まつり花火大会〜香川県詫間町

花火情報HPで詫間の花火大会を知り、
調べてみると今年は日本丸来港に合わせて例年8月開催を1ヶ月早い7月開催となったらしい。
しかも今年は40回記念大会で例年よりも多い1100発が打ち上げられ、
しかも日本丸をバックに花火が打ち上がるとHPに記載されると行かない訳にはいかない。
(しかし後で700発ということが判明)
福山港で海王丸撮影後、日本丸に会い詫間を目指す。
1日に海王丸と日本丸を同時に見れる奇跡的な1日となった。
瀬戸大橋を渡り現地に着いたのは17時頃。
時間があるので会場の向かいにある埠頭から日本丸を見学。
ここからだと距離はあるが、花火と帆船を狙うには面白いかもしれない。
そんな肝心な花火は、今のところどこから上がるのかわからないので双眼鏡で会場を覗いてみると台船を発見。
私の頭に描いているのは、日本丸を上空に開花する尺玉。
過去の画像や動画を見ると打上数は少ないが尺玉が上がるのでそれなりに期待はしていた。
ところが台船を見ると尺玉はおろか中玉クラスの筒すら見えず3号玉クラスの筒のみ鎮座している。
もしかして尺玉の筒はどこか違うところから打ち上がるのか、
それともまだ準備中!?
そんな不安を抱えながら帆船会場へと向かった。



晩御飯を食べた後に帆船会場に到着。
メイン会場は大勢の人で盛り上がっていたが帆船会場はイマイチ静かな様子。
セイルドリルは昨日なので殆どの人はメイン会場へ足を運んでいるようだった。
先客のカメラマンは帆船後方に集中しており、ここから花火と帆船を狙う構図のようだが、
肝心の台船の姿は見えず、係員に聞いても曖昧な返答で不安を解消されるどころかますます不安になってくる。
そもそも会場が変更になり花火がどこからどのように上がるのかは知っている人は誰もいないのだ。
先客のカメラマンは例年通り打ち上がる尺玉を帆船と絡ませようと後方で待ち構えていたが、
先ほどの台船、周りの状況、保安距離からして尺玉が上がるとは到底思えない。
もし3号玉クラスなら2キロ離れたメイン会場は花火は楽しめるが、逆に帆船会場からだと花火は全く楽しめない。
楽しめないどころか帆船と花火の撮影すら難しい。
帆船会場=花火会場で無い限り、ここに居ても仕方ないと判断してメイン会場へと足を運んでみることにした。
しかしその時点で20時を廻っており、打上時刻まで1時間。
メイン会場に行けば帆船会場に戻って撮影は難しいので苦渋の決断となった。
帆船会場から歩いて30分くらいでメイン会場近くまでやってきた。
メイン会場までまだまだ距離があり、帰りのことも考えて花火観覧客らしき人がいたので、
ここでも花火が見れるのだろうとメイン会場を目前に撮影場所を決めたが、
肝心の台船が暗くて位置が分からず、勘を頼りに構図を決める羽目になってしまった。


帆船をバックに尺玉が開花する構図だったのですが・・・

メイン会場が盛り上がる中、21時00分、花火が打ち上がる。
打上場所は想像していた所から打ち上がったが、
打上内容はやはり3号玉クラスは中心となる演出だった。
花火業者は地元の打上業者だったが、どう見ても佐賀火工にソックリな内容。
同じ玉を単発で打ち上げてくれるのは撮影しやすかったが、
単調な内容にシャッターを押す回数は少なかった。
時折、打ち込みの水中花火に驚かされたが、最後もパッとしない演出でまさかの「オワリ」の文字仕掛け。
もし帆船会場に居たら、花火撮影を断念して帆船ライトアップ撮影をして帰っていたに違いない。
いやむしろそっちの方が気分良く帰れただろうか・・・
30分来た道を戻り、帆船は既にライトダウン。
1時間以上の大渋滞に体力気力共に疲れた1日となった。
今年は日本丸来港に合わせた、たくま港祭りだったが来年以降どのようになるのかはわからない。
元に戻るのかこのまま継続されていくのか。
どちらにしても高い交通費を払って来た甲斐空しく残念な結果にしばらくショックを隠しきれないのであった。







写真館 二千年一夜