月の輪まつり〜島根県安来市






例年14日は宮島の花火だが、今年から11日開催となりスッポリ予定が空いた14日。
花火を撮り始めて12年目にして初めて14日は他所での撮影となるのだが、
果たしてどこへ行けば良いのやら。
有名所でいえば茂木か濃尾、どちらにしても遠征する費用も無く休みが15日までなので遠征は不可。
中国地方圏内であれば中小規模な花火がかなりあるが、生憎の荒れた天候で開催も微妙な雰囲気の14日朝だった。
数箇所候補に入れていたが、最終的に安来の月の輪まつりへ行くことにした。

出発間際までアメダスを見て検討して最終的に雨は降らないだろうと判断して14時頃に出発。
出発前に主催者へ開催の有無を尋ねると最終判断は15時頃とのこと。
それでは遅すぎるが、朝から1日中土砂降りじゃない限り花火の中止はまず無い。
安来までのアクセスは何パタ―ンかあるが、アクセスの容易な国道54号線コースを選ぶ。
順調に車を走らせ18時前に到着。
臨時駐車場は18時から開場となっていたが、止まっている台数から見て1時間早めに開場した模様。
どちらにしても広いスペースの駐車場なので余裕で止めることは出来た。
臨時駐車場から歩いて15分くらいのところに会場である安来港があり、
安来港のシンボルかどうかはわからないが赤灯台があった。



途中、小雨が降ったり止んだりの繰り返しの中で現地調査開始。
狭い安来港に露店が並び奥にステージが設けられている。
狭い会場だが道路が歩行者天国になっており、
また会場から橋を渡った広場も観覧場所として開放しているので、そこそこ収容人数は確保出来るようだ。
台船が湾の沖に停泊しているが、水中花火は湾内で投げ込まれるらしく、
台船と水中花火を絡ませるには遠い離れたステージ付近から狙うことになる。
ここに来る前から赤来港のシンボルかどうかはわからない赤灯台をシルエットに狙うつもりでいたので、
ステージ付近での撮影は面白くない。
赤灯台と花火が狙える場所は、ステージの反対側である会場端に絞られるので、
帰りのことも考えて会場端から狙う事にした。



19時からステージイベントで山根万理奈のライブがあるためステージへ向かう。
実は個人的にジャンヌダルクが切っ掛けで隠れファンである(笑)
月の輪まつりを選択したのも花火以外の理由が大きく左右されているのは言うまでも無し。
最後まで観覧したいが、ステージと撮影ポイントが真反対のためライブ終盤でステージを後にする。
打上用、水中花火用と今日は2台態勢で挑むべく機材をセット。
そして20時00分、カウントダウンの小型煙火打上と共に花火大会スタート。
打上かと思いきや湾内から開花する水中花火に驚かされ、
そして油断している隙に台船から打ち上がる。
そしてもっと予想外だったのが台船西側からも水中花火が開花したこと。
あれほど主催者や偶然にも花火師の人にも水中花火の開花位置を聞いたのに、
まさか二箇所から水中花火が開花するとは。
お陰で赤灯台がシルエットとなり、また台船打上と水中花火を絡ませる絵に仕上げることが出来たが、
予め分かっていれば、場所をもう少し考慮しておくべきだった。
雨の心配は無いだろうと2台態勢にしたが中盤でまさかの雨。
小雨から強く降り出すかと思ったが、
終盤になって雨が止んだのと思いのほか風があり良い感じで流れてくれたのは不幸中の幸いだろうか。
それでも雨のせいでシャッターチャンスをいくつか逃したのは悔いが残る。
打上担当は九重谷銃砲火薬店らしいが群馬ナンバーが止まっていたので、
実際は球屋北原煙火店が打ち上げているに違いない。
しばらく球屋北原煙火店の花火を見ていなかったが、
水中花火の2箇所開花、斜め打ちなどもあり
月の輪まつりに関してはとても面白い演出を楽しませてもらった。



20時40分頃に花火終了。
臨時駐車場は予想外にも既に帰宅ラッシュとなり、すぐ近くにインタチェンジがあるのに相当時間がかかりそうだが、
知ってか知らぬか、駐車場からの迂回路があることをHPで知っていたので、
迂回路を走ると、混雑することなく国道9号線に出て安来インターチェンジに乗ることが出来た。
初の14日宮島以外の花火撮影。
山陰の花火大会も未知なる大会が多く、行けば驚く事ばかりで月の輪まつりはそのうちの1つとなった。





写真館 二千年一夜