海上保安大学校海神祭〜広島県呉市






毎年6月に開催される海上保安学校の学生祭。
以前は盛大な海上花火が上がっていたが、数年前には予算の都合なのか中止になり
最近では小規模な花火が上がっているとか上がっていないとか・・・
ふと海上保安学校のHPを見ると、今年は呉移転60周年を記念して1000発の小花火が上がることを知り、
そうとなれば行かない訳にはいかない。
ただし「小花火」と記載しているだけにあまり期待は出来ないので、
今回は、久々の海上保安学校の海神祭の雰囲気と呉観光を兼ねて気軽な気持ちで訪れることにした。
海上保安学校の前にアラスかれいこじまで浮んでいる潜水艦を見学。
その後は、てつのくじら館で陸に上がった潜水艦を見学。
この潜水艦は現役引退した本物の潜水艦で一部分だけ見学可能、
実際に潜望鏡で瀬戸内海を望むことが体験出来る。
その他、潜水艦の役目や機雷の見学も出来るが、
これだけ楽しめて無料なのが嬉しい。
大和ミュージアムは今回はお預け。



17時過ぎ頃に海上保安学校に到着。
臨時駐車場であるIHIの駐車場には、いつもながら礼儀正しく学生が出迎えて案内してくれる。
学校の外では露店が数件、そして構内には学生が主催するブースが多数並んで、
夕方なのに学生のテンションは下がることなく盛り上がっており、
主催する人が学生なら訪れる人も学生が多く、また地元の家族連れも多く賑わっていた。
訪れる時間が夕方だったので、既に終了したイベントも多かったが、
実際には巡視船の一般公開、海上保安の講演会、パネル展や資料展示など保安学校の学園祭ならではの催しが行われる。
もちろん夕方でもステージでは学生が主催するイベントが行われ、
この日の目玉でもある音楽祭が行われようとしていた。



以前は海上から上げられた花火だったが、
今年はステージ裏の三ツ石山から打ち上がり、そうなると困るのが撮影場所。
見上げての撮影は不細工な絵になり、
かと言って下部が暗いと迫力の無い絵になるので、
保安学校らしい絵にするには何かを絡ませなければならない。
ステージと絡ませるのが一般的だが、ステージの真裏の山から上がるだけに距離は近くて撮影には不向き。
ここは思い切って後方に下がり本館を絡ませて狙うことにした。
幸い、打ち上がる時刻は19時30分から20分間の打上なので本館や周りの景色も写って絵になるかもしれない。
海上保安学校といえば映画「海猿」のロケ地でもあり、
私が初めて訪れた時にテレビで海猿を見た後だっただけに、
ここへ来ると頭の中にはジャーニーの曲が過ぎってしまう。
久々に訪れる場所だったが、やっぱりいつ来てもいいなぁと思わせてくれるのは、
主催する学生も訪れる人達もみんな笑顔なのだ。
打上時刻までステージ付近をウロウロしながら学生祭の若く初々しい雰囲気を楽しませてもらった。


ステージ裏の小高い山から打上

まだまだ明るいが19時30分、花火打上スタート。
と思いきや、思ったほど暗くならないので少しスタートを遅らせて35分くらいからスタートといういい加減な進行も学園祭ならでは(笑)
約20分、小型煙火が中心かと思いきや、
ここは牛尾煙火ならではの粋な演出で会場を盛り上げてくれた。
久しぶりに見る牛尾煙火の花火。
御馴染みの牛尾煙火ならではの仕掛け花火、3号玉はあろうかと思われる単発。
風向きは残念だったが風があったので撮影にはさほど影響は無く、
心配していた学園祭らしい雰囲気は薄暗く浮き上がる本堂が脇役となってくれた。
果たしてどんな絵に仕上がっているか楽しみ。
帰りは特に渋滞することなくスムーズに脱出。
呉から黒瀬まで高速道路が開通して遠いと思っていた呉がまた1つ近くなり、
今回食べ損なった呉冷麺と大和ミュージアムの見学を兼ねてまたいつか海上保安学校に行ってみたい。
中国地方も昨日に梅雨を向かえ、夏花火が待ち遠しく思う今日この頃なのでした。







写真館 二千年一夜