水天宮花火大会〜愛媛県大洲市






花火大会の情報を探していると、7月21日固定日に花火大会があることを知り、
日曜日と重なるのは貴重なので少し交通費がかかるが遠征することにした。
大洲市には何回か花火大会があるようで、そのうちの1つに亀山公園に祭られた水天宮のお祭りとして1500発の花火が打ち上がる。
同じ市に何故に何回も花火が上がるのか不思議な話に思えるだろうが、
主催者は地元有志などお祭り関係者による開催なので、
小規模な花火大会であればどこでもよくある話である。



14時30分頃に家を出てしまなみ海道を走り、順調に行けば17時頃に到着予定だったが、
伊予ICを過ぎたところで事故による通行止めの影響で下道を走る羽目になり、
結局18時前くらいに大洲に着いた。
駐車場が心配だったが幸いにも会場に近いグラウンドの駐車場が空いており、
ローカル花火大会の恩恵を受けた。
駐車場から少し歩いたところに広い河原があり、そこにたくさんの屋台が並び会場は盛り上がっていた。
花火は既に河原にセットされており、3号玉を中心とした小玉がメインと推測。
無名な花火大会だとネットにもあまり情報が出ておらず、現地に行って初めて知ることばかりだが、
逆にそれば楽しみの1つであったりして、自分の足で情報を知るのもまた面白い。
花火がセットされている裏側の橋は立ち入り禁止に間違い無いので、
観覧場所は河原や堤防がメインとなるが、散策しているうちに河川を見渡す最高のロケーションがあったので、
そこで撮影することに決めた。
目の前に沈下橋があり、露店も並び雰囲気的には錦帯橋に似ているが、
大きく違うところは混雑の度合いだろうか。
これほど素晴らしいロケーションなのにも関らず、先客のカメラマンは数名ほど。
撮ろうと思えば河川敷に降りて撮れないこともないが、
下より少し高い場所から狙うと雰囲気のある写真に仕上がるが、
これは取り手の好みの問題なのかな。
三脚を置いて時間潰しに会場をウロウロ散策しながら祭りの雰囲気を楽しむものの、
もっと時間があれば伊予の小京都と呼ばれる町を散策したかった。



夕方になると屋形船が次々とやってきて日田川や錦帯橋のようなロケーションになると期待したが、
殆どの船は川の真ん中ではなく、河川敷に停泊していたのでこれでは絵になりにくい。
3号玉がメインなので露店を入れた横構図で狙うのも面白そうだが、
今日は生憎、カメラ1台しか持って来ていないので縦か横か構図を練る。
プログラムは手に入れることが出来なかったが、
単発やスターマイン、水中花火、ナイアガラ、最後は音楽花火と豪華な内容となっていた。
20時00分を少し過ぎたところで花火が打ち上がる。
カネコの演出にしては派手さは無かったが、2000発とは思えない満足感はあったのは会場の雰囲気の良さのせいかもしれない。
風向きはあまりよろしくなかったが、風があったのとプログラムとの間の提供読みが長かったので助けられた。
ナイアガラの後に発生した大量の煙で音楽花火を諦めてさっさと撤収していたカメラマンもいたが、
煙待ちと風に救われて撮影に支障は無かった。
途中、鵜飼が下流へ通過するための10分休止もご愛敬で、
まさかまじかで鵜飼が見れるとは思ってもみなかったが、恒例のプログラムの1つとなっていたのも微笑ましい。
最後の音楽花火はカネコらしい賑やかな演出を堪能させてもらい、
会場のロケーションの良さを含めて素晴らしい花火大会に出会うことが出来た。
機会があれば来年も参戦したいところだが、固定日とあればまた数年後。



2000発なのにも関らず21時30分に終了した長丁場な花火大会が終わり、
インターチェンジ近くに止めたので早々と大洲を脱出出来ると思っていたが、
まさかの通行規制で22時まで通ることが出来なかった。
知らない町で遠回りするのも危険なので、大人しく規制解除される22時まで露店で買ったお好み焼きを食べながら22時を待つ。
そして駐車場に車数台しかいなくなった22時00分、規制も解除されてスムーズに高速に乗り大洲を後にした。



写真館 二千年一夜