今治おんまく花火〜愛媛県今治市





8月第一日曜日、当初、山陰方面へ行く予定だったが、
翌日が仕事ということもあり迷った挙句、遠征を控えて近場の今治に決めた。
去年も参戦しているので他所へ行きたかったが、
あまりにも悔いの残る撮影だったのでそのリベンジで再度今治へ足を運ぶことにした。
この日は非常に西日本の天気が荒れており、九州、山口方面、中国地方の県境に大雨をもたらしたが、
不思議な事に瀬戸内海だけは雨雲がかかっておらず、
空には至る所に大きな入道雲が見えて、久しぶりに夏らしい空を見たような気がした。



しまなみ海道を通って駐車場には16時頃に到着。
今回は、少し早いかなと思ったが50%の駐車率だったので17時がピークのようだ。
駐車場から徒歩で20分くらいで会場に到着。
当初撮影を考えていた海岸沿いを歩きながら大型船用の駐車場に着くと、
何故か人の姿が見えず、もしかして今年から有料席になったのかと思ったら、
何かしらの関係で17時から場所取り解禁とのこと。
去年も思ったが、打上の堤防を見るとほぼ正面の位置で観覧、撮影ともに楽しめる好ポイントだと改めて思い、
急遽、駐車場から撮影すべく17時の解禁を待って場所を確保した。
思えば去年撮影した所は、結構な側面からの撮影だったのだと改めて思ったが、
後方に見える来島大橋が見えるロケーションも捨て難い。
場所取り合戦に関しては、最前列を確保する人もいれば影になっている最後部を取る人もいたが、
どちらにしても場所は余裕で確保出来た。


当初予定していた撮影場所。
漁船が賑やかです。

3時間までの時間潰しは、旅客ターミナルでバリーさんグッズを見たり、
商店街を歩いて祭りの雰囲気を楽しんだり、
喫茶店でお茶をしたり、夕食をとったりして適当に時間を過ごした。
それにしても、おんまく花火というのは有料席が無いのにも関らず、
これだけの大規模な花火大会が披露出来るので、さぞかし大スポンサーが付いているのか、
はたまた今治という街が潤っている証拠なのか、
しかし商店街を見る限りでは、そんなに潤っているようには見えなかったが、
しまなみ海道がまだ開通する前は、さぞかし賑わっていた街だったのだろうと、
そんな昔の光景を想像しながら街を散策した。


17時前の大駐車場。

打上1時間前になると混雑も増してきたが、それでもまだまだ隙間は空いており、
その隙間は最後まで埋まることは無かった。
四国の中では人気花火大会であるが、都会の花火大会に比べると混雑度の違いが明らかにわかる。
雨雲は今治の空を覆いつくすことなく、程よい風が吹いて最高の条件の中、20時00分に花火大会が始まる。

〜以下はHPより抜粋〜
本年の“おんまく花火”のテーマは「胎動」、物事が芽吹き動き始めると言う意味。
音楽/カラーレーザーを取り入れた斬新な演出を駆使し、「胎動」を表現し発信ていきます。
  1. オープニングを飾る、花火で再現する今治の風景「しまなみ海道」
  2. 日本にまだ数台しかない貴重なカラーレーザーの登場です。新たな感動を呼び起こします。
  3. 花火ショウーを彩る最大級の照明!BIGLIGHTが花火ショーの様々なシーンをより立体的に演出します。
  4. 今治ならではの尺玉100連発が競い合い、海上0mから上空450mを使用した超特大スタ?マインが胎動へと繋げます。フィナーレに向け迫力の尺五寸2発が打ち上げられます。


混雑しているが、十分隙間はある。
外灯は消えず少し場内は明るい。

去年は、間髪いれず怒涛の花火だったように思えたが、
今年は4つのプログラムに分かれて、時間にゆとりを持った進行だったのは、
演出する花火業者の違いなのだろうか。
花火が打ち上がる時間は少なければ、特にビックリするような凄い玉が上がる訳でもないが、
花火ショーとしては、西日本一と言っていいほど素晴らしい演出であり、
その花火ショーを特等席でしかも一般席でストレス無く見れるのだから素晴らしいじゃないですか。
ワイドに広がるワイドな花火を捉えるには、横構図で広角レンズを付けて挑んだが、
良い感じにスッキリ入って撮影もし易かったが、
縦構図だと標準レンズじゃないと迫力に欠けてしまうので、
やはり2台態勢で挑めば良かったと横着したのを後悔。
しかし殆どが横構図で間に合うので、縦構図用のカメラの出番は殆ど無さそうだった。
終始、煙に悩まされる事の無く、ラスト怒涛の銀冠菊で拍手大喝采の中で幕を閉じた。
去年は、日付が変わる前くらいの帰宅だったが、
今回は止めた場所を考えて、スムーズに帰れる自信があったが、何と家に着いたのは22時30分。
昨日とさほど変わらずという奇跡の生還だった。
おんまく花火はちょっと病みつきになるかもしれない。



写真館 二千年一夜