庄原備北丘陵公園
春のフラワーライトアップ・花火〜広島県庄原市







今春は本当に天気に恵まれず、日曜日になれば天気が荒れて早々と咲いた桜はあっという間に見頃を終えてしまった。
そんな中、備北丘陵公園で水仙のライトアップと花火が行われることを偶然見つけて、
水仙のライトアップなんて珍しいじゃないですか!ということで急遽行くことにした。
この日の天気は晴れ後雨とまたしても恵まれない予報。
それでも午後になると陽射しもあり、アメダスを見ても雨雲は見られないので決行。
16時30分、不気味な風に煽られながら備北地区に入ると小さな雨粒が降りだし、
次第に雷が鳴り響くほど本降りとなった。
あまりの雨の凄さに引き返そうかとも思ったが、
予報に反する雨の強さなので、もしかしたら夕立かもしれない。
せっかく三良坂まで来たのでドライブがてら庄原まで行ってみることにする。
仕事で見慣れた光景ではあるが、仕事以外で訪れるとまた違った街並に思えるではないだろうか。
前向きな気持ちのお陰か、いつしか雨雲の隙間から陽射しが入り込み、虹が出ていた。



17時30分、奇跡的に雨は止み真っ赤な夕陽が雲と山の僅かな隙間から顔を覗かしていた。
通常だと閉園している公園だが、17時以降はライトアップされる水仙と桜の2エリアのみ立ち入ることが出来て、
今が見頃の花の広場は入ることが出来なかったのは残念だった。
話によるとチューリップが見頃らしい。
桜は既に見頃を過ぎているはずなので、水仙のみに絞って撮影することにした。
しかし水仙も日頃の不安定な天候で花は痛み、既に見頃も終えた花もあり、
遅咲きの水仙が一部見頃を迎えていたが、よく見るとやはり痛みが目立つ。
数年前に見た景色を知っているだけに、お世辞にも感動とは程遠い景色だった。
晴れた日の夕暮れ時に満開の水仙がライトアップされれば、どれほど圧巻な光景だっただろうか・・・
そんな想像をしながらシャッターを切った。



たとえ150発でもこの時期に花火が上がるのは貴重である。
土日で合計300発。
約7分のショータイム。
何とか水仙と絡ませないものかと構図を練ったが、
打上方向と水仙が合わず、無理矢理入れると不自然な絵になってしまうので断念。
ただ花火だけだと寂しいので、試行錯誤しながら構図を検討した。
雨上がりの夜だったのでギャラリーは少ないと思っていたが、
意外と来場者もカメラマンも多く、季節外れの花火を楽しんでいた。

撮影終了後、近くのカレー屋さんで夕食をとっていると、
仕事を終えた森上煙火の車が止まっており、
問い合わせはしなかったが、自ずと今日の演出業者がわかってしまった。




写真館 二千年一夜