安野花の駅公園〜広島県加計町






例年より1週間ほど早い2013年の桜前線が広島にもやってきました。
いち早く満開を迎えた広島市内、宮島、音戸よりも注目していたのは湯来町のしだれ桜。
過去何度か撮影しているが、ライトアップすることを知らなかったので、撮影のチャンスを伺っていた。
開花状況は見頃を向かえ、天気予報は曇り後晴れなので午後の陽射しを浴びる姿も狙ってみたい。
そういう訳で2013年の桜撮影が始まった。

仕事の疲れと生憎の雲天で午前中はのんびり過ごして午後から出発。
加計ICで降りて湯来に行く前に安野花の駅公園に久々に寄ってみることにした。
曇り後晴れの予報に期待していたのだが、どうやら北部は雲が掃けることなく厚い雲に覆われ、
午後の陽射しはとてもじゃないが期待出来そうになかった。
冷たい風が吹き、まさに花冷えとはこのことだ。
毎年行われるお祭りは一週間後のようだが、桜は既に満開でレンギョウなども見頃を迎えていた。
素晴らしい景色なのに花見客が少ないのは、寒さのせいだろうか。
お陰で撮影しやすい状況だったが、せめて午後の陽射しがあれば言う事はないのだが・・・




湯の山のしだれ桜〜広島県湯来町

17時頃に湯の山に到着。
山陽道を走っていた頃は眩しい午後の陽射しを浴びていたが、
県北では最後まで午後の陽射しを浴びることなかった。
ここのしだれ桜は、早朝に霧が出るため多くの写真家に愛されている被写体であったが、
数年前に廻りの環境が変わり綺麗に整備されたため、かつてのような美しい写真を撮る事が出来なくなり、
私もそれが切っ掛けでしばらく訪れることはなかった。
今回、初めて環境の変わった姿を見たが、確かに以前のように美しい写真が撮れる環境は無くなったかもしれないが、
まじかで桜が見られる環境になったことに嬉しさがあった。
早朝も良いが、午後の陽射しが当たっていればどれほど美しい姿であったか・・・
想像すればするほど上空の雲が憎い。
ライトアップに向けて構図を練り、ライト点灯までしばし仮眠をとった。



ライトアップが始まったのは18時50分。
もう少し早く点灯してくれても良かったのだが、
空の明るみが残っているうちに練っていた構図を撮り終えておきたいところ。
久しぶりにファンダー越しに見るとシャッターを押し忘れるほど優雅で美しい姿であり、
かつて大勢の写真家を魅了しただけのことはある。
情報源が少ないのか、訪れる花見客は思ったほど少なく撮影のストレスも無く撮影を終えることが出来た。
今日は風が強く寒かったので、のんびり桜見物する余裕は無かったが、
いつかお好み焼きとビールで夜桜見物をした後に湯来温泉でのんびりしたいものだ。



写真館 二千年一夜