ハウステンボス カウントダウン花火〜長崎県佐世保市

今年の大みそかは平日なので高速道路の休日割引が適用されず、
深夜割引を利用すべく30日の夜に出発。
途中、事故渋滞にはまるものの順調に武雄北方IC1つ手前のパーキングで時間調整して24時を過ぎてインターを降りた。
翌朝の天気は日差しが射していたが、天気予報は雨時々曇りで50%と微妙な予報。
本当に雨が降るのかと疑っていたが、昼になって本当に雨が降って来た。
幸い夕方には止んだが、強い風を運んできて街路樹は大きく揺れて治まる気配なし。
それもそのはず、大晦日から元旦にかけて寒気が迫っており、
予報では雨は夜更け過ぎに雪へと変わり、もしかしたら雪が降る中でカウントダウンの可能性もあり、
数年前の悪夢が過った。

ハウステンボスに着いたのは17時頃。
今年は第一部の花火が上がらないので早く来る必要は無いが、
暗くなる前に現地調査をしておこうとドライブがてらベースキャンプ(妻の実家)から1時間かけてやってきた。
打上場所が工事で変わっていると聞いていたが、
台船が出ていたり、扇打ち用のイカダがあったり例年とは違う設置になっているようだった。
それならミカン畑から狙うのも有りだと思ったが、
あまりの風の強さで花火が大きく流される絵は面白くないので止めた。



ハウステンボスの花火を何度も見ているが、初めて戸尺鼻へ来てみた。
海を挟んで1キロ以上あるが、遠く見えるハウステンボスのネオンを背景にワイドの上がる花火は見応えが無いにしても、
写真を撮るには面白い場所である。
ここへ来た瞬間、花火を撮ろうとは思わなかったが、
それ以前にあまりの風の強さに三脚は間違いなく揺れて写真にならないだろう。
この風で本当に花火が上がるのか心配になってきたが、
地理的に山に囲まれて吹き降ろされるのか、強い風を浴びながら花火撮影が多いのは気のせいだろうか。
たとえ雨が降ろうが風が強かろうが、ハウスンテンボスの圧力で花火が中止になることは無いと思うが、
間違っても風下にいたらもれなく花火の残骸を浴びることになるだろう。



気合を入れて現地調査した割りにはこれと言った収穫も無く、
唯一風が強いということがわかったので、結局去年と同じ場所で撮ることに決めてベースキャンプへ戻る。






紅白歌合戦も後半にさしかかったところでベースキャンプを出発。
相変わらず風が強いが、アメダスを見る限りでは雨や雪の心配は今のところ無い。
大晦日の夜は気持ち良いくらい道路が空いて個人的にこの静けさが好きだったりする。
ハウスンテンボスに近づけば少しは混雑しているかと思ったが、
会場周辺も今年は目立った混雑は見当たらなかった。
駐車場は少し離れたいつものところに止めることが出来たが、
去年無かった無料臨時駐車場を設けていた。
その存在を知っている人が果たしてどれくらいいたのかわからないが、
22時の時点では、広い駐車場に殆ど車が止まっている様子は無かった。

とりあえず撮影ポイントに三脚を置いて、時間潰しに入国ゲートまで散策。
自慢じゃないがハウスンテンボスには今から18年前に一度だけ入ったことがあり、
思いのほか楽しめたので、またいつか来たいと思っていたが、
あまりの入園料の高さに未だ実現に至っておらず。
入園しなくてもゲートの外に飲食店があり、時間潰しにご飯を食べて過ごすのも有りだなと思った。
どうせ高い入園料を払うのだから、もう少し早く来て楽しめばいいのに、と思うのだが、
23時を回って訪れるお客さんも多く、もしかしたら初詣代わりに訪れる人もいるのだろうか。
高い入園料もお賽銭だと思えば、想い出として来年は良いことがありそうな気がしてきた。



23時30分前にポイントに戻って機材をセッティング。
山の麓に近いせいか思いのほか風を感じないが、
きっと沖の方はかなり吹いているに違いない。
心配していた雪も降ったり止んだりの繰り返しで体が冷やされる。
去年は閑散として寂しい雰囲気が漂っていたポイントだったが、
今年は多くのお客が集まり賑やかなカウントダウンが出来そうだ。
そして遠く聞こえるカウントダウン会場から聞こえるカウントダウンと共に24時00分花火が打ち上がる。
理想としては、ハウステンボスの顔であるドムトールンを絡めて花火を撮る構図を狙っていたが、
予想に反してドムトールンより左手から打ち上がり、やはり打上場所の工事が関係しているのかもしれない。
花火の内容は、第一部が無くなった分、期待していたのだが内容は年々衰える一方。
せめて等間隔に花火が打ち上がれば絵になるが、
間隔は中途半端で上がる花火も統一性が無く、おまけに距離が離れているので感動するポイントは無いに等しい状態。
イルミネーションを前景にワイドに上がる花火はなかなか見る機会が無いので、
ドムトールンを捨ててイルミと絡ませる構図で狙うと、ハウステンボスらしい絵に仕上がるが、
それだと去年と変わらず、ドムトールンを入れるとどうしてもスケール感が出ないので仕方ない。

何はともあれ無事に花火も上がり2015年を迎えることが出来た。
帰りは帰り客の渋滞にはまり、ベースキャンプに着いたのは2時00分。
結局、大雪に見舞われることは無かったが、翌朝起きてみると薄ら雪が積もっており、
新年早々、寒い幕開けとなった。






写真館 二千年一夜