上下クリスマス花火大会〜広島県上下町


12月になるとイルミ会場で花火が上がるが数分程度。
関東に行けば、冬の花火大会も行われているが、
中国地方では花火大会は無いのが残念。
そんな12月に上下町でクリスマス花火が開催される記事が飛び込んできた。
毎年8月15日に開催されている花火大会が雨のため中止となったため、
今年は12月の開催の運びとなったらしい。
今年は中止になった花火大会が時期をずらして開催されるところが多く、
少しは日本の景気が良くなっている証拠なのか、
どちらにしても全国の商工会は勢いがある。







もともと夏の大会に痛車(外装した車)の展示を予定していたが、
もっと賑やかにしようとデコトラも呼んでいるとか。
デコトラといえば、私が小学高学年の頃にコンパクトカメラを片手に追いかけていた思い出の被写体。
すっかり時代の流れと共に消えたものだと思っていたが、
まさかデコトラをまじかで見れるチャンスが訪れるとは思ってもみなくて、
デコトラと季節外れの花火が見れるのを楽しみにしていた。
16時の開場に合わせて上下に向かう。
雨のち曇りの予報通り、出発した時は雨も止んでいたが上下に着いた頃は若干雨が残っていた。
先日の雪も残っていたが、雨で殆ど溶けていたものの体感温度は寒い。
既に撮影済みの現場なので予め撮影場所を決めていたが、
夏と違ってグラウンドは露店も無く殺風景で、若干フェンスにイルミネーションが点灯しているのが救いだろうか。
露店は学校の駐車場に少しだけ並んでいるが、冬の開催であればこの程度で十分なのだろう。
期待していたデコトラも当初、30台来る予定だったが、雨のせいか10台ほどしか来ていなかった。
グラウンドにデコトラが散らばれば、花火と一緒に撮れると思い楽しみにしていたが、
端っこに一列並んでしまっているものだから、どう足掻いても花火と一緒に撮ることは不可能となってしまった。



デコトラの見学を済ませ、早く来てしまったものだから特にすることも無く、
来場者の笑顔に包まれながら、たき火に当たって時間を潰す。
デコトラのライト点灯はすっかり暗くなった18時から。
ジャズ演奏は19時、そして花火打ち上げは19時40分とかなり余裕を持ったタイムスケジュールに、
本来なら車に戻って仮眠するところだが、寒いので今日ほどたき火に当たった日は無かった。
心配していた雨も止み一安心だが、夜になって急に冷え込んだ影響で山に霧がかかりだしたのが気がかりで、
もしかしたら霧の中に花火を打ち込む最悪な事態になるかもしれない。
当初、校外から狙う予定だったが、殺風景なグラウンドなのでフェンスにかかったイルミを絡ませるため、
グラウンドに降りて撮影することに決めた。
殆どの人達は、会場である駐車場から観覧しているため、グラウンドにいる人は殆どいない。

19時40分、花火が打ち上がる。
打ち上げ場所は、中学校から道路を挟んだ運動公園の野球場。
露店とイルミを絡ませた構図で狙っていたが、
予め上がった雷で方角を確認しておけば良かったのだが、
予想外に右側から打ち上がったものだから、慌ててグラウンド内を移動して構図を練り直した。
約2000発を35分かけて打ち上げる内容だが、2000発あったのかと思うくらい単発の多いゆっくりとした展開。
この時期に30分以上じっとしておくのはきつく、お蔭で撮影終了後は、足先の感覚が無くなっており、
時間が時間なので、せめて20分以内で内容の濃い演出にして欲しかった。



終了後は寒さのあまり急いで車に戻るが、溶けた雪解け水が再び凍結して危なかった。
帰りは気を付けて運転せねば。
初めて開催される上下町のクリスマス花火。
かつて上下町では翁山の山頂を電飾してクリスマスツリーにしていたイベントが行われていたが、
2008年をもって終了して少し寂しいクリスマスになっていた。
今回は8月の花火大会が中止になったことで開催されたイベントだったが、
やはり小さな町でもこのようなイベントが行われれば、大勢の人たちが集まり町が活気づいてとても良いことだと思う。
たとえ小規模の花火でもまたいつかクリスマス花火を開催して、町の人達の笑顔を作ってほしい。
上下町は個人的にいろんな思い出のある街だが、また一つ良い思い出が出来た。
上下の人達の笑顔を見てそう思った。




写真館 二千年一夜