波止のまつり納涼花火大会〜鳥取県琴浦町





毎年7月27日、28日に行われる神崎神社例大祭。
27日の前夜祭では、赤碕菊港で波止のまつり納涼花火大会が行われ、今年は日曜日の開催となり撮影のチャンスとなった。
片道3時間と若干遠いが、琴浦までの道のりは高速道やバイパスが整備されているので、運転するにはさほど苦になりそうにないが、
県境の峠越えは馬力のある車でないと大変である。
備前や府中など近くで上がる花火大会もあったが、今回は滅多に無い日曜日開催なので琴浦へ行くことにした。



13時に家を出発。中国地方を縦断、さらに宍道湖を横目に大山は雲の中、淀江を過ぎると真っ青な日本海。
途中、道の駅で休憩を挟んだりしながら3時間の運転だったが、殆ど信号の無い快適なドライブコースだった。
これで世羅と吉舎が繋がってくれれば山陰がさらに近くなるので来年が楽しみ。
少し早く着いたのには後で牛骨ラーメンを食べるためだが、夕食には少し早いので先に現地調査。
臨時駐車場の小学校に車を止めて外に出ると、涼しくて心地良い風が出迎えてくれた。
日本海の夏は暑いという印象があるが、今日はビックリするほど涼しくて、気温も30度を切っていたのだから驚きである。
小学校から少し歩いたところに小さな漁港があり、そこがお祭りの会場となっている。
小さいお祭りなので、露店も少なくまだ人もまばら。
これなら急いで三脚を立てらす必要も無いので、牛骨ラーメンを食べた後、再度現地に戻り食後の運動を兼ねて再調査。



とりあえず三脚を仮置きして、後は時間潰しに漁港付近を散策した。
赤碕の海岸は綺麗に整備されており、波しぐれ三度傘という彫刻もあり観光化された漁港のように見えたが、
一歩路地を入ると古い建物が並び、漁港町の独特な雰囲気を感じさせられる。
菊姫橋付近から狙おうかと思ったが、散策しているうちに漁港を俯瞰出来る小高い場所が面白そうなので、
小学校から近いこともあり、そこから狙うことにした。







打ち上げ時刻の20時が迫ろうとしていたが、
今日は天気が良かったので花火が打ち上がる西の空はまだ明るく、漁火が灯る中、花火大会はカウントダウンと共にスタートした。
オープニングから単発によるのんびりとしたスタート。
普段、単発花火は観覧のみでシャッターは切らないのだが、
西の空が明るいうちにシャッターを切って、日本海の花火らしい絵に仕上げてみた。
風向きはイマイチだったが、煙は風に運ばれ昨日に引き続き、今の時期にしては珍しく綺麗な花火を見ることが出来た。
綺麗な花火が見れると撮影も楽しいもので、今回初めての斜め打ちや和火の連打など鎌田煙火らしい演出を楽しく拝見させてもらった。
スマイルやハートなどが現れると子供たちも喜び、割りの強い花火が上がると歓声が上がる。
山陰のとある小さな漁港町のとある小さなお祭りで打ち上がる花火は、
決して良い花火が上がる訳ではないが、地元の子供たちにとってはずっと記憶に残る花火大会になるに違いない。
もちろん綺麗な花火が見れることに越したことはないが、町の雰囲気を感じながら見る花火も悪くない。





20時40分、3200発の花火は終了。
帰りは小学校の近くでの撮影が功を奏しスムーズに脱出。
メイン道路である国道9号線が近いのでさほど混雑はしないとは思うが、
何分、家まで遠いので出来るだけスムーズに脱出する必要があっただけに一安心。
帰りは米子道、岡山道、山陽道と高速道路をフルに利用して帰宅。
行きより30分短縮したが、料金は1500円加算、痛い出費だが翌日の仕事を考えると仕方ない。





写真館 二千年一夜