みよし市民納涼花火まつり〜広島県三次市






夏の花火シーズンもいよいよ本番となり、今日は全国各地で花火大会が行われ、
広島県内だけでも因島、本郷、倉橋、吉田など目白押し。
そんな中、ネットで情報収集していると三次の花火が無性に見たくなったので三次へ行くことにした。
三次の花火は、2006年以降観覧していないが、あまりの無駄に長い花火と大渋滞に嫌気をさして足が遠のいてしまっていた。
打ち上げ場所が変わり、巴橋と一緒に撮れないものだと思っていたが、
ネットで見ると、花火と一緒に写っている画像を見かけたので撮れないことは無いんだと知った。
気が付けば最後の観覧から8年という歳月が経ち、1万7000発の花火を2時間かけて打ち上げていた時に比べると、
今回は1万発の花火を1時間30分かけて打ち上げる内容になっており、一見スケールダウンしたかのように思われがちだが、
果たしてどのように内容が変わったかが、個人的に見所である。



さて天候はかなり悪く、上空に寒気が広がっている影響で天気が荒れている。
時と場合によっては、今日は断念せざる得ないかと思っていたが、
雷雲は三次から少し南にある世羅付近に集中していたので、中止になる心配はなさそうだが、予報は傘マークが付いているので油断は出来ない。
最近はHPでフェイスブックやツイッターなどで開催の有無を教えてくれるので、
リアルタイムの情報をスマートフォンで入手出来るので便利な世の中になった。
現地に着いたのは17時頃。
駐車場は親水公園の広い河川敷で1000台止められるらしく、この時間でもまだ余裕はあった。
日差しはきついが、涼しい風が吹いて心地良く汗も出ない。
撮影場所は、巴橋を前景に写せる堤防を予定していたが、
やはり同じことを考えているカメラマンがいるもので、各々好きな場所を陣取っていた。
馬洗川にかかる細い橋から狙っているカメラマンもおり、距離はあるが場所的に面白ろそうだ。



時間があったので巴橋より下流側の堤防に足を延ばし現地調査。
南側は前回歩いているので、今回は北側を歩いてみた。
やはり打上現場に近い下流側に観覧客が集中しており、堤防に隙間なくシートが敷かれていたが、
その後ろから三脚を立てらせて撮れないこともなさそうだった。
花火を楽しむなら下流側から狙いたいところだが、駐車場からかなり離れていしまうので、
帰りの混雑を想像すると恐ろしいものがある。
南側に比べると北側の方が空いているように感じたのは、南側に露店が集中して賑やかさが客を呼んでいるのかもしれない。
その他、西側の川沿いや高谷山の中腹など、周りに高い建物が無いため、花火を見るにはどこからでも観覧は可能だが、
車を止める場所に苦労しそうだ。



仕事では毎週通っていた三次市街地だったが、
375号線付近はあまり通ったことないので、
古い町並みと綺麗に整備された河川敷の新旧の景色が混ざり合って、歩いていて面白い散策になった。
再び巴橋まで戻ってみると、比較的空いている巴橋上流側の堤防も埋まってきていたので、
打ち上げ位置を確認してから巴橋と花火との構図を考えながら三脚を立てらせ場所取り完了。
太陽が沈む方向を見ると綺麗な青空が広がっていたが、
その反対では雷が光っている何とも不安定な空。
もくもくと積乱雲が発達して、今にも三次上空を覆い尽くす勢いだったが、
幸い雷の音は聞こえず、雨雲レーダを見ても三次に来る予報になっていないものの、
そういえば去年もどこぞの花火大会で局地的大雨で中止になったニュースを思い出した。



20時00分の花火大会開始を待たずに花火が打ち上がったが、
プログラムを見ると大会前の奉納花火の和火のようだが、
何分、アナウンスが聞こえないのでわからない。
それでもオープニングは20時を待たずに打ち上がった。
早打ち、スターマイン、音楽スターマインなど大きく第5部に分けて展開していく内容で、
三次ならではの花火の演出が披露されていく。
打ち上げ場所までざっと800m離れた場所ではあるが、
迫力のあるスターマインやいろんな型物花火で観覧客は楽しんでいるようだった。
テーマとはまるっきり違う演出のようにも感じるものもあれば、
テーマに似合った花火も打ち上がり、ピーナッツやきりこちゃんの型物は面白かった。
1万発上がる割りには全体的にシャッターチャンスはあまり無く、シャッターの手を止めて観覧に専念したが、
オープニングとフィナーレは、綺麗な単発や迫力のあるスターマインで楽しませてもらった。
巴橋を前景にして横構図にすると、どうしても花火が脇役になって迫力に欠けるが、
三次の花火らしい風情ある絵に仕上がっているはず。
時折、縦構図にして花火を主役にする絵も撮っていて面白かったので、
二台態勢で挑めば良かったかなと思ったが、天気が微妙だったので今日は一台しか持ってこなかった。
花火の演出は国友鉄砲火薬店によるものだが、富士火工がサポートしているのは8年前と変わっておらず、
最初は、退屈な1時間30分になるのでは?と不安だったが、
今日は季節外れの涼しい風が煙を流してくれて、比較的空いていた場所だったのでストレスも無く楽しい撮影だった。
ただ一つだけ残念だったのは、アナウンスが聞こえないので花火の展開が掴めず、
怒涛のスターマインが行われたフィナーレの一つ前の演出がフィナーレと勘違いしたのか、続々と帰りだす観覧客。
提供読みをしているのか、演出と演出の間に時間があったので、
もう少し時間を短縮して1時間に集中させると、もっと良い花火大会になるのではないかと思う。
それでも22時に終わっていた頃を考えると少しは改善された方。
さすがに21時30分の終演は、小さい子供のいる家族連れは21時に帰り支度を始めていたので、
どうせなら最後まで花火を見て、思い出の一つを作って帰って欲しい。



21時30分、花火終了後、急いで駐車場に向かったが、フィナーレ前に続々と帰り客がいたせいで既に渋滞は始まっていた。
それでも比較的早く親水公園を脱出出来たが、その先の市街地を抜けるのに一苦労するのは以前と変わっておらず、
結局、市街地を抜けたのは22時40分だった。






写真館 二千年一夜