西条おかげん祭市民花火大会〜愛媛県西条市






今日は天候もイマイチでオフ日の予定だった。
西条市壬生川地区で行われる花火大会は、旧暦6月17日に行われるので、その年によっていつ開催されるかわからないが、
今年は日曜日開催となったので、交通費を奮発して行ってみることにした。
しまなみ海道代は痛いが、距離は100キロを満たないのでガソリン代はさほどかからず、
それを考えると、西や東に足を延ばすことを考えれば安い方かもしれない。

事前にネット調査したが、市や観光協会のHPには殆ど情報が無く、
いつどこでどのようにして打ち上がり、どこでどのように撮影するかは現地で直接確認するしか無かった。
フジボウ付近の埠頭で上がるだろうと想定して、16時頃に目星を付けていた撮影場所をいくつか廻った。
高須公園は、駐車場もあり広々として観覧場所に適していたが、距離にして1キロ以上はありそう。
大玉を狙うには良いが花火を楽しめる距離ではない。
この時間では誰一人としていないが、ゆっくり花火を楽しめる穴場的スポットかもしれない。
つぎに日新製鋼側の埠頭へ移動。
ここも花火観覧客は誰もいなかったが、埠頭は立ち入り禁止の看板があり、
危険なので花火観覧は禁止の指示が出るかもしれない。
調査した2カ所から狙う予定だったが、どちらも打ち上げ現場が確認出来ておらず、
本当にフジボウ付近の埠頭から上がるのか不安になりながら車を走らせていると、
何と偶然にも打上現場を発見。
まさかの浄化センター付近からの打ち上げとわかり、
これでは高須公園ではあまりにも距離があり、日新製鋼だと高圧線がかかりどちらも具合が悪い。
それならフジボウ付近の埠頭はどうなってるのか行ってみると、
そこは車から花火が見れる絶好の観覧スポットとなっており、
既に先客の観覧客もいればカメラマンも三脚を立てらせていた。
しかし知ってか知らぬか、目の前の上空を走る高圧線に花火がかかるので、
絶好の観覧場所ではあるが、撮影するにはプライドが許せない。



ネットではまったく情報が得られなかったが、
一応、大会本部はありチラシは本日の新聞に入っていたようで、
残念ながら入手は出来なかったが、本部の近くに臨時駐車場が設けられていた。
本部から鷹森神社までの道沿いに露店が並び、祭りの雰囲気を楽しみながら浴衣姿の女性を見かけた。
その一帯は高い建物が無いため、どこからでも花火を観覧出来るらしいが、
撮影となるとどこからという訳にはいかないので、車はフジボウ付近の埠頭に止めて、
そこから鷹森神社付近を散策しながら撮影場所を検討した。

浄化センターに続く道に大玉が設置され、200m離れた海岸沿いの小さな道に小玉が設置されている。
ネットではまったく情報が無いローカルな花火大会だが、
尺玉はもちろん、15号玉が2発を含む4500発の花火が打ち上がり、
とても数年前に予算難で中断したとは思えない規模。
愛媛の花火大会は、田舎でローカルな花火大会でもかなり大規模な花火が上がるのだから、
一体どこからそんな予算が計上されるのか、相変わらず不思議な愛媛の花火事情。
それにしても、少し問題ありの花火の設置状況。
大小が200m離れていれば、鷹森神社付近から狙うと側面から狙う形となり、かなり大と小が離れてしまう。
出来れば正面から狙いたいが、フジボウの埠頭は高圧線がかかっているので、その反対側から狙いたいところだが、
大玉との保安距離がギリギリといったところ。
今回は、初めての現場で祭りの雰囲気を楽しみたかったので、撮影には適してないが鷹森神社付近から狙ってみることにした。



会場から離れた場所は静かだったが、会場付近はそれなりに賑やかで、
地元による地元のためのお祭りで、情報が無いのも敢えてなのかもしれない。
花火打ち上げ時刻が迫ると、鷹森神社付近にもたくさんの人が集まり、一足早い夏の風物詩を楽しみに待っていた。
20時00分、花火が打ち上がる。
小規模な花火が打ち上がり、出鼻をくじかれたと思いきや、大玉が打ち上がる。
やはり大と小が離れているため、両方を1画に収めるには無理がありそうだ。
風上だったこともあり、カエルやアフロの型物、時間差の牡丹など多種類の玉を披露して久々にクリアな花火を楽しめた。
大と小が同時に打ち上がるのはラストのみで、後は小の単発、スタマ、時々、大の単発という流れ。
15号玉は30分とラストに打ち上がるが、綺麗な小割浮き模様の冠菊を期待したいところだが・・・



21時を少し回ったところで、ラストの15号玉で打ち止め。
花火の質は決して良いものではなかったが、
満足感で満たされた子供連れの家族やカップルで花火大会の良さが決まるのかもしれない。
何より鷺森神社の神事に合わせて100年余り前から打ち上げられていたのだから、
ここの花火は、それだけ地元の人達に愛されているに違いない。
雨にも降られず、蒸し暑くも無い涼しい風に吹かれながら煙は沖へ流されていた。
今度いつ来られるかわからないが、良い思い出になった。
帰りは国道に出るまで少し時間がかかったが、渋滞も無くスムーズに帰宅。





写真館 二千年一夜