松江しんじ湖温泉お湯かけ地蔵祭り〜島根県松江市

宍道湖の花火といえば水郷祭が有名だが、毎年8月24日に温泉街のお祭りの一環で花火が打ち上がる。
固定日である24日が日曜日と重なったのと、演出がアルプス煙火と知れば行かない理由が無い。
しかし無情にも今夜の天気予報は曇から気付けば傘マークが付いており、
せっかく乾いた機材がまた雨に濡らす羽目になる。





天気が良ければ島根半島で海岸巡りをしたいと思っていたが、生憎の天気で急遽、世羅にある最近出来たピザ屋に寄り道。
松江に着いたのは17時頃。
松江市内には、おもてなし駐車場というのがあり、土日限定で県庁や市役所など駐車場を無料開放しており、
全国的にも珍しい観光客にとっては嬉しいおもてなしである。
会場に近い市役所に車を止めることが出来たところで、これからお祭り会場を散策しようと思った矢先、
花火師さんから電話があり、急遽、花火の設置を見学させてもらうこととなった。
長距離運転の後に30分かけて台船まで歩いたのは大変だったが、
川沿いを歩きながら僅かながら松江の雰囲気を楽しんだ。
どんよりした曇空だったが風が吹いて蒸し暑くは無い。
このまま雨が降らないことを願ったが、夕食を食べ終わり外を出ると雨が降り始めた。


世羅で立ち寄った仲田屋。ピザランチ(前菜、サラダバー、ドリンク付)1200円なり

お祭り会場を散策しようと思っても、雨の中で移動するのも大変なので、
台船が定位置に着いたようなので、打ち上げ1時間前ということもあり撮影場所の検討に入る。
水郷祭なら嫁ヶ島をシルエットにした絵がお馴染みだが、今夜の花火は小規模なのでなるべく近い距離から楽しみたい。
事前に演出を聞いた時点で正面から狙いたいと思っていたので、距離は近いが正面から狙うことにした。
翌週に水郷祭が行われ、雨も降っているので今夜は誰もいないのでは!?と思ったが、
時間が経つにつれて、どこからとなく花火客がやってきて、
20時くらいになると湖畔沿いに結構な人が集まっていた。
今日が水郷祭と間違って来ている人も中にはいるかどうかはわからないが、
逆に混雑する水郷祭よりものんびり楽しめる地蔵祭りの方が穴場で人気なのかもしれない。



20時00分、花火が打ち上がる。
かなり年期の入った小さな台船から数百発、最大5号玉を含む単発がメインでスターマイン2基と扇一斉打ちという展開。
スタートから単発とのんびりした演出だが、限られた予算で20分を持たせるには単発で時間を稼がなければならない。
風向きは向かって右の方に流れていったが、雨は風に運ばれカメラを直撃して撮影は苦戦。
結果は仕上がってみなければわからないが、動画用のデジカメは水滴がレンズに着いていたので不安が過る。
決して良い条件での花火観覧ではなかったが、
最後の扇一斉打ちは、他では滅多に見ることの出来ない演出に、大勢の観客も圧倒されて感動していた。
予想外に左右広範囲に散らばった扇一斉打ちに28mmのレンズがどこまで拾ってくれたか、
これもまた結果は仕上がってみなければわからない。
それでも花火師の拘った演出に触れた花火を見れただけでも遥々車を飛ばした甲斐があり、
またローカルなお祭りでこのような演出を披露してくれたアルプス煙火に感謝したい。
帰りは混雑することなくスムーズに帰宅。
山間部ではかなりの雨が降ったようで、庄原で行われた花火大会は中止にはならなかったものの、かなり悲惨な結果だったようだ。






写真館 二千年一夜