ブルーインパルス展示飛行 in 瀬戸内しまのわ2014〜広島県尾道市

尾道にブルーインパルスが来ると知ったのは数か月前の話。
いつか見てみたいと思っていたが、まさか尾道で見られるとは夢にも思わなかったが、
広島では実に47年ぶりというのだから、まさに奇跡に近いイベントとなった。
ブルーインパルスが飛行するだけでなく、例年行われている因島水軍祭りの間にブルーインパルスが飛行するのだから、
当然、会場である因島は混雑、渋滞は必至。
早く行けばまだしも、当日は仕事のため午前中の現地入りは無理で、
飛行が16時と遅めだが、下手に因島へ行くと敢え無く渋滞に巻き込まれ、車の中で見学も間逃れない。
サブ会場の向島運動公園も考えたが、せっかく因島上空を飛ぶのなら、因島のシンボルである因島大橋、
瀬戸内海、その島々と一緒に撮りたいと考えていた。
因島大橋とブルーインパルスが一緒に撮れる場所をいくつかリストアップして検討した結果、
少し距離はあるが糸崎から狙ってみることにした。
向島の海岸沿いも捨てがたいが、海岸沿いや尾道大橋は渋滞していたと後で知って行かなくて正解だったが、
時間的に逆光になるのと、島と島の間だと視野が狭く撮影、見学共に向いてないと思った。
順光で混雑も無しで視野の広い場所、そして撮影条件に合う場所は糸崎以外に考えられなかった。



仕事を終えて現地に着いたのは15時30分頃。
尾道バイパスが渋滞する心配も無く無事に着いて良かった。
既に見学客や愛好家らしき人達の姿も見かけ待機していたが、狭い場所ながらまだまだ余裕はあった。
機材をセットしてどのように撮るか構図を練る。
望遠でブルーインパルスと大橋を撮るか、はたまた標準で景色優先にするか・・・
幸い今日は珍しく天気が良く青空が広がっていたのでレンズは標準を装着。
シャッタースピードが多少落ちてもPLを付けて青空を強調させて狙う。
どのようにして飛ぶのか、どうすれば良い感じに撮れるのか知識はまったく無いが、
このような絵にしたいと頭に浮かんでいるので、その通りに撮れるようイメージを浮かべせながらセッティング。
FM尾道では実況生中継を放送してくれるので、ラジオがあれば楽しめるらしいが残念ながら持ち合わせのラジオは無いが、
愛好家はしっかり高性能のラジオを持参して、僅かながら音声を聴くことが出来て助かった。
さすが愛好家。
航空祭とは違い、離陸する場所が無いため福岡県にある築上基地から来るらしいが、
予定通り来てくれているのだろうか、どこからやってくるのか、
気付けば周りは多くの人達で集まり、今か今かと楽しみにしている様子だった。
定刻の16時00分、6機のブルーインパルスが登場。
現地に着いた時は、少し遠いかと思っていたが、全然そんなことは無く、
時に真上を飛んでくれたり、遥か遠くまで飛行している姿も確認出来たり、視野が広い分、飛行を楽しむことが出来た。
時間にして20分から25分くらいと短い時間の中で、変更が無ければ以下の課目を実際されている。

1 WIDE ローパス(後方)
2 デルタ 360°ターン(右方向)
3 スワン ローパス(左前方)
4 さくら(右後方)
5 オリジナル レベル キューピット(正面)
6 ダブル クローバー リーフ ターン(後方)
7 ダブル ナイフエッジ ローパス(右方向)
8 720°ターン(正面)
9 チェンジ オーバー ターン(右方向)
10 ナイフ エッジ ローパス(右方向)
11 レベル サンライズ(正面)
※( )内は会場から見て飛んでくる方向



個人的には6つの輪を作った「さくら」が一番の好みで、
因島大橋と青い海が一緒に撮れた、まさに頭に描いていた構図通りの景色になってくれた。
場所によっては見方や迫力が全然違うのかもしれないが、撮影するには十分過ぎる条件が整っており、
何より青空のキャンパスで白い絵の具で絵柄を書き出す姿が見れただけでも、日照時間が極端に少なかった8月の奇跡的時間だった。



たけはら夏まつり花火大会〜広島県竹原市

因島の会場に行くなら花火を撮影しようと思ったが、因島に渡らなかったのでそれなら竹原へ行こうと思ってしまった。
気付けば竹原の花火は2002年以来、12年ぶりとなるが行きたくないと思って行かなかった訳ではなく、
不思議と近場でありながら機会が無かった。
初めて竹原で見た花火は、西日本花火の演出に圧倒されたのを今でも覚えているが、
12年経ってどんな風になっているかが個人的に注目したいところ。
糸崎から竹原まで大した時間はかからず、30分くらいで到着。
駐車場は既に満車らしいが1000円払わなければならないので最初から止める予定は無く、
バンブーの駐車場に止める。
バンブーの駐車時間は通常17時で鎖錠してしまい、また臨時駐車場として発表されていないので、
現地に行っているまで止められるかどうかわからなかったが、警備員も配置されているので暗黙の了解で臨時駐車場になっており、
距離は離れているが場内からも花火が見えるらしく場所取りをしている人もいた。
当然、歩いて会場まで行く人も多いが30分近くかかるのがネック。
運動を兼ねてウォーキング出来て1000円浮くのだから健康にもお財布にも優しい駐車場だと思えば。



12年経って変わったといえば会場にメガソーラが出来ていたこと。
狭い海岸沿いの道路に露店が並び、その道路では場所取りが禁止されているので、座って落ち着いて見るスペースは殆ど無いように見えた。
それなら距離が離れていてもバンブーの広場が家族連れにとってはのんびり見れて良いかもしれない。
周辺には大きな建物も無いので、会場から離れていても見ることは可能だが、草が生い茂っているので虫刺されには要注意。
会場内でも露店が無い海岸沿いの端では、櫂伝馬競漕の出演者がバーベキューをしているので、
混雑が嫌だけど近くで見たいという人はオススメである。
場所取りは禁止されても三脚は問題無しのようで、台船から近い場所に三脚が集中していたが、
かぶりつきの近距離は避けて、のんびりした端っこに三脚を置いた。
打上1時間30分前、まだまだ時間があるが8月末にしては涼しい風が吹いて、夕暮れ時の瀬戸内海を見ながら時間を潰すのも悪くないもので、
あっという間に時間は過ぎていった。
20時00分、カウントダウンと共に花火が打ち上がる。
12年の間、何度か花火業者は変わっているようだが、最近は西日本花火に落ち着いているようで、
演出内容はほぼ予想が付くのでかえって撮影はし易かった。
単発、スターマイン、小型煙火、水中花火などなど30分の間に披露。
最後は尺玉を交えて怒涛の冠菊でフィナーレを飾る。
こうしてみると西日本花火の演出は昔に比べると少し落ち着いたような気がするが、
その分、演出や玉が改善されているのかもしれない。
今度来た時は、火力発電所の灯りを背景に撮りたいと思っていたのに、
気付けば12年前と同じ場所で撮影しており、前回よりはマシな写真に仕上がって欲しいと願いたい。
帰りは暗闇の中をバンブーまで戻り混雑することもなくスムーズに帰宅した。



写真館 二千年一夜