鞆の浦弁天島花火大会〜広島県福山市






相も変わらず今年も場所取りのため、前日の仕事終わりに鞆へ向かう。
既に特等席である堤防では場所取り攻防戦が始まっていたが、
私の定番スポットはいつもながら楽勝で確保。
去年は景観を配慮して透明テーブで場所取りしていたが、
それに気付かず老夫婦に座られてしまったので、今回は透明のビニールシートで場所を確保。
風や波にさらわれないことを祈りながら静寂な鞆の夜を後にする。

日付が変わり、18時定時に仕事を終えて鞆へ向かう。
時間が時間なので意外と渋滞してるかと思ったが、河口堰を通ったせいか20分程度で鞆入り。
告知されていない臨時駐車場は既に満車になっていたようだが、いつものところは空いており無事に駐車。
歩行者天国になっている道路に露天が並び、人混みを掻き分けながら前夜に確保した場所は、
風にも飛ばされず、誰かにはがされることも無く、無事に生き残ってくれていた。
日中は九州で猛暑日を記録し、中国地方でも各地で夏日を記録する暑い1日だったが、
夕方になると涼しい風が吹いて過ごしやすい。
しかし、あまり風も無く上空の高い位置と低い位置では逆方向に吹いており、不安定な風向きに今後の煙の流れが気になるところ。



花火大会は19時00分からとなっているが、実際にはアイヤ節が始まるので、打ち上げは19時30分から。
県内最初の花火大会が鞆の浦の花火大会なので、
久しぶりに近くで繰り広げられる花火に多くの観覧客は大歓声。
花火の質はともかく、花火大会とは花火が主役のようで実は脇役の存在であり、現地で誰とどうやって過ごすかが重要なのである。
今回は水中花火や扇打ち対策で横構図用にもう一台セッティングして2台態勢で挑んだが、
扇打ちは思いのほか広範囲に広がるので、広角レンズで付ければ良かったと毎度のことながら成長の兆しなし。
花火の内容や演出は例年通りといったところで、時折、佐賀火工オリジナルの新作らしきものも上がり、距離が近いだけに観覧は楽しめた。
撮影に関しては、不安定な風に悩まされながらも夏と違って風が運んでくれたので特に支障は無く、
後半から風が安定して煙を掃かしてくれたので撮影は楽しめた。
ただ演出に関しては、単発と水中花火が同時開花するなど良い点もあったが、
去年に比べると少し物足りなさがあり、思いのほかシャッターチャンスは無かったが、
ラストの鞆の浦名物、水中花火と怒涛の冠菊はやはり見応え有りで、
拍手大喝采の中、20時30分に幕を閉じた。

帰りも大勢の人混みを掻き分けながら30分かけて車まで戻り、さらに30分かけて県道に合流。
さらに30分かけて竹ヶ端まで戻ると、後はいつも通りのスムーズな流れで家路へ向かった。



写真館 二千年一夜