やつしろ全国花火競技大会〜熊本県八代市

8時前に朝食を調達して八代に向けて出発。
雨の心配をまったくしない見事な秋晴れに気持ちよく車を走らせ、
順調に14時30分頃に八代に到着。
お馴染みの土手に急いで向かっても最前列は見事にシートが敷かれてあったので、
今年も結局2列目に三脚を置いた。
去年はなるべく上流側から狙ってみたが、通路用の照明が気になったので、
ナイアガラに木がかからない程度に下流側へ移動して狙うことにした。





見事な秋晴れだが、少し動いただけで日差しがキツくて暑い。
長距離運転で疲れた体を襲い、少し現地調査をしただけで断念した。
今年は天気が良く例年通りの10月第三土曜日に戻ったせいか、
花火客の出足が早いように感じた。
ドリーム席も毎年当日券が販売されているのに、今年は既にネット販売の時点で売り切れとなっていた。
ここ数年、会場反対側の土手に行ってないので状況はわからないが、
グーグルで見る限りでは、河川の木々を伐採して視野が広がったのではないかと思う。
そうなるとカメラマンは風向きにもよるが、1カ所に集中することは無いので少し遅い到着でも、
どこぞの激戦花火大会に比べると場所取りはしやすい。
そういう理由と八代の雰囲気が好きで、八代だけは毎年行きたいと思い今年も頑張って来たが、
高速道路の割引が3割に落ちたのとガソリン代だけでかなり大きな出費となってしまった。



特に現地で調査することも無いのと体力温存のため、
物産館で夕食を物色して時間を過ごす。
暑いと思っていた日差しも太陽が傾くにつれて日差しは和らぎ涼しい風が通り抜けて行った。
そんな風向きも下流から上流に流れていたが、
知らないうちに逆に吹いていたのは例年通り。
無風の予報に比べればマシなほうか。
3台のクレーンの真ん中辺りに通称「アルマジロ」と呼ばれる扇型の筒がセッティングされているを見つけて、
今年も凄いミュージック花火が繰り広げられると期待。



オープニング花火は18時からだったが、
まだ空は明るいのに、そんな状況で開催するのだろうか・・・と不安に思っていたら、
花火準備が整っていないという理由で30分遅れのアナウンスが流れていた。
噂によると団体客が18時に間に合わなかったという話もあるが、
そういえば、とある一画だけ人一人いなかったような気がする。
何はともあれ明るいうちから素晴らしいオープニングを見るのは勘弁被りたいので、
30分遅れの開催は歓迎である。



そして18時30分、市長の挨拶が始まった。
謝罪のコメントを言っていたが、むしろ感謝したい。
がしかし挨拶が長く、謝罪するなら18時に挨拶して30分後に始められるようにすれば良かったものの、
結局、オープニング前の提供読みもあり、カウントダウンが始まったのは18時45分くらいだった。
オープニングのナイアガラと裏打ちのスターマインは相変わらず見事で、
これのために会場側の土手から狙っていると言っても過言ではない。
会場からの歓声も手に取るようにわかるのも会場側ならではの雰囲気が楽しめる。
ただ例年通り風向きだけはどうにもならず、怒涛のスターマインで発生した煙が掃けずに競技大会に突入してしまった。
終始不安定な風向きだったが、煙が停滞することは無かったので、撮影、観覧ともに支障は無かった。
去年みたいに風が強い訳でもなかったので、10号玉も風に流されることなく条件としては良かったのではないかと思う。



5号玉やスタマは、流行りなのか予想していたが時間差物が多く、
九州業者でも作れるのなら、どこかの花火大会で披露したことがあるのかぜひ知りたい。
楽しみの1つであるスターマインの音楽の選曲だが、
まさか使わないだろうと思っていたあのディズニーの曲を、生島煙火が雪だるまの型物で見事に披露した。
流行りの曲もあれば懐メロもあり、太洋花火はピンクレディーのUFOを流しながら土星やUFOの型物を打ち上げて面白い演出だった。
ミュージック花火に関しては、相変わらず渋い演出で前半は特に和火を頻繁に使っていた。
後半につれて怒涛の扇やウェーブがさく裂して、今年は協賛が付いていたせいもあってか、
通常5分程度なのに今年は7分以上で例年以上に激しいラストを展開していた。
電池切れというアクシデントで1台再起不能になってしまったのは残念な撮影結果になってしまったが、
その分、肉眼でしっかり目に焼き付けた。

約2時間の競技大会は終わり、最後の協賛花火で今年初めての八代ソングが聞けてホッとした。
今年は何故か開始前に曲が流れなかったので寂しい思いをしていたが、
これで八代に来た実感が沸くというもの。
花火終了は機材撤収して急いで臨時駐車場へ向かう。
光の交流で結構の人達が立ち止まってくれたお蔭でスムーズにシャトルバスに乗ることが出来た。
相変わらずシャトルバスの段取りは良いとは言えないが、
4年前に比べると随分改善された方で、これから数年後はもっと改善されるに違いない。
22時前には臨時駐車場に戻り、高速道路は渋滞することもなくスムーズに家路へと車を走らせた。
帰りはここ数年お気に入りの北熊本SAで熊本ラーメンを食べて、
やっぱり今年も家に着いたのは日付が変わった時間帯となった。




写真館 二千年一夜