大山町納涼花火大会〜鳥取県名和町

7月最終土曜日は1年で多くの花火大会が開催されるうちの1日で、
どこへ行こうか毎年頭を悩ますところだが、
今年は前々から行きたいと思っていた大山町と決めていた。
仕事を午前中で切り上げ、身支度を整えて14時30分に出発。
今週も台風の動きに心配しなければならないが、九州西部に向かっているようで、とりあえず週末は大丈夫そう。
お蔭で突き抜けるような青空の下、快適にやまなみ海道、山陰道を走り大山町を目指す。
今春、やまなみ海道が全線開通したため、大山町まで信号無しのノンストップで行くことが出来るなんて、
何年か前まではまさに夢のような話だった。



やまなみ海道はひたすら山の景色を楽しみ、山陰道は宍道湖を横目に大山が出迎えてくれる。
米子道路に入ると日本海と大山を両サイドに喉かな風景が広がり、
去年の琴浦遠征もそうだったが、今日のような晴れた日は車を走らせていて本当に楽しい。
無料区間も多く財布にも優しいまさにドライブコースである。







大山町に着いたのは17時頃。
漁港付近に車は入れず特に駐車場の案内も無かったが、町役場が臨時駐車場になっている。
町役場の裏手に行ってみると御来屋漁港が見下ろすビューポイントに早速、第一候補に設定。
坂道を下るとすぐ漁港町となっており、海岸沿いは露店が並んでお祭りの雰囲気が広がっていた。
漁港内には小さな神社があり、実はこの花火大会はえびす神社の宵宮祭に合わせたものだと知った。
多くの人達は漁港内で花火観覧をするようだが、8号玉があがるので漁港内ではあまりにも近すぎる。
海岸沿いを歩いて現地調査してみると、
西側が観覧、撮影ともに程よい距離がとれて良さそうだが、漁港の雰囲気が無く少し寂しい。
先ほどの町役場の裏手とどちらにしようか迷ったが、
近くで見たい気持ちが勝ってしまい西側の海岸沿いから撮影することにした。


※西に行けば行くほど漁港の雰囲気から離れる

御来屋漁港から一歩入ると小さいメイン道路が走っており、
道路沿いには古い建物が少しだけ残っている。
歴史はよくわからないが、昔の旧街道だったのだろうか。
今は大山町だが、2005年までは名和町、さらに50年前までは御来屋町だったので、
御来屋漁港周辺はそれなりに栄えていたのかもしれない。
今日も暑い1日だったが、美保関半島に太陽が沈むにつれて風も日差しも徐々に優しくなり、
素晴らしい夕焼けに、しばし時間を忘れさせてくれた。


※町役場の裏手より
 雰囲気は良いが高さが足らず電線が気になる

晴れた日の日本海は20時になっても真っ暗にならず、
東側から狙えば夕焼けと漁火を背景に花火撮影が出来たかもしれないと思うとちょっと心残り。
20時00分、挨拶のあとに花火が打ち上がる。
オープニングから素晴らしい単発玉が開花に驚かされる。
小型煙火は無く、単発、スターマインの一括りで4部構成で約2000発が30分かけて打ち上がる。
と言っても、最初の挨拶と提供読みで25分も無かっただろうか。
山陰地区でも10号玉の上がる花火大会がいくつかあるが、
アルプス煙火による8号玉は貴重なので、もう少し見たい気持ちで20時30分に幕を閉じた。


※町役場横にある公園より
 草が生い茂り蚊の餌食になるので要注意

前々から行きたかった大山町の花火大会。
今回撮影した場所からでは、やはり8号玉は近すぎたが逆にアルプス煙火の花火を体感出来る貴重な時間となった。
花火大会終了後は、渋滞することも無くスムーズに米子道路に乗ることが出来た。
田舎の専用道路は、交通量も少なく貸し切り状態で快適な夜の運転を楽しみながら、
時に運転に疲れたら車を止めて星空を眺めるのも楽しみの1つ。
地元、尾道では何十万人という人が集まったに違いないが、
個人的には喉かでのんびり楽しめる小さな花火大会も悪くない。


※夜になると漁港にも灯りが灯り、花火の脇役となる




写真館 二千年一夜