白竜湖花火inだいわ〜広島県大和町

合併10周年を記念して花火大会が復活することを知った。
かつて8月14日に開催されていたが、宮島と被っていたので行く機会が無かったが、
宮島が8月11日に変更された時には既に白竜湖は開催されておらず、
一度は見てみたいと思っていた花火大会の1つであった。
牛尾煙火なら行きたいと思っていたが、担当するのは富士火工。
仕事が忙しい4月開催なので、行けるかどうか当日になってみないとわからなかったが、
呉市内で仕事を終えたのが16時を回っていたので、家に直帰せずそのまま現地へ直行することにした。
最悪の事態を考えて、予め機材道具を積んでいたのが功を奏した。
ただし、社用車(2tトラック)が果たして駐車場に止められるかどうかは行き当たりばったり。
駄目なら諦めるしかない。







河内ICを降りてフライトロードを走り国道486号線に入る。
最初に出会った臨時駐車場が広いグランドである町民広場だったのが今日最大の運の良さだった。
警備員に許可を頂き、最大の難関だった駐車をクリア。
その近くの駐車場になっている小学校は既に満車で、しかも狭い道なのでとてもじゃないが駐車出来そうになかった。
仮に家に戻って打上ギリギリの時間で会場入りしたとして、
すべての駐車場は満車で渋滞に巻き込まれ、花火会場まで辿り着けなかったかもしれない。
10年ぶりに復活した花火大会、季節外れでしかも山奥の田舎なので認知度は低くさほど混雑しないと思っていたのだが、
満車の状況から予想外に多くの人が早くから訪れていることがわかる。
もしかして白竜湖の花火を待ち続けている人が大勢いたということなのか。

一番遠い所に止めてしまったが、歩いて15分ほどで会場に到着。
白竜湖の花火大会なので、湖畔を絡ませる構図を練っていたが、
打上は隣接されたグラウンドから打ち上げるので、白竜湖と絡むことは無かった。
グラウンドの側に桜並木があり、既に沿岸部や山間部は見頃を過ぎていた桜も、
大和町は少し寒い地区だけに辛うじてまだ花を付けていた。
ボンボリがあるので、夜桜と花火の組み合わせが頭に浮かぶがボンボリだけでは光量が弱く中途半端な絵になりそうな予感。
しかし多くのカメラマンはその誘惑に勝てず東側に集中していたが、
これまた予想外にカメラマンの人数が凄かった。



季節外れの花火大会にしては珍しく多くのカメラマンが集まっているのは、
やはり桜の咲く季節に花火が打ち上がるのは県内では珍しい被写体だからである。
とりあえず桜を絡ませる場所に三脚を仮置きして、時間が許す限り現地調査で構図を再検討。
道の駅まで足を延ばしてみたが、花火を狙うにはどこからでも問題は無いが、
やはり桜を絡ませるには東側が良さそうだった。
花火大会にしては珍しく橋上の撮影が開放されているが、
古く小さい橋なので人が歩くと微妙に揺れを感じて構図はベストだが撮影には不向き。
それに気付いているのかどうかは定かではないが、大勢のカメラマンが陣取っていた。
今回は、全編音楽が流れるということで、ステージがある東側方面の方が音楽が良く聞こえると予想。
後は風向き、帰る方向を考えるとやっぱり東側がベストとなるが、
西側の道の駅は人も少なくのんびり観覧出来そうなので決して悪くない。


東側の橋上から。
大勢の人が歩くと微妙に揺れているような気がする。



19時からの打ち上げにしては少し空が明るいと思ったが、
19時から来賓の挨拶を始め、いろいろと余興が始まり、
結局、花火打ち上げはすっかり暗くなった19時20分から。
6部のパートを全編音楽付き、桜に合わせた音楽や流行りの音楽までなかなかの良い選曲。
富士火工の現場にしては珍しく、マインなど上空下も賑やかな演出で楽しませてもらった。
約1000発とのことだが、10年ぶりに復活と大勢の人達が集まったのに、
時間にして約20分で終了したのは少し残念だったような気がする。
音楽を流すとどうしてもアップテンポな演出になりがちなので、
単発で時間稼ぎは難しかったのかもしれないが、
しかし早く終わった分、今の時期20時を回ると寒いので早めの終了はかえって有り難かった。



花火終了後、急いで駐車場に戻ったが、2tトラックが駐車場を出るにはあまりにも出口が狭かったので、
少し車が掃けてから出ることにした。
結局、1時間ほど待って21時に駐車場を脱出。
来年は開催されるかどうかわからないが、
4月は避けて欲しいと思いながら、夜桜と花火を撮れる貴重な現場なのでやはり4月開催であって欲しい。
1部のパートが終わる時に少しでも夜桜を夜桜らしくしようと40秒ほど露光していたが、
果たしてどんな結果に仕上がっているか気になるところ。
翌日の新聞を見ると、明るい星がストロボ効果で桜を照らしていたので、わざわざ露光する必要も無かったかもしれない。
しかも川面を入れて綺麗に仕上げている写真を見て、やっぱりこの構図が正解だったかと来年の課題となった。


案内板に載っている尺玉?
かつて10年前まではこのような美しい花火が上がっていたのだろうか。
今回は最大5号玉。
このような花火は上がりません。




写真館 二千年一夜