川角集落の花桃まつり〜島根県羽須美村

何年か前に川角集落の存在を新聞の記事で知った。
それからすっかりその存在を忘れていた訳だが、
たまたま別の件をネットで調べているうちに川角集落の記事を見かけ、
調べてみるとちょうど見ごろを迎えているとのこと。
今年は桜も一足早く終焉を迎えているので、少し足を延ばして行ってみることにした。







先日開通したやまなみ海道を走り、何と尾道から三次まで1時間。
便利になったもので、これで山陰遠征が楽に行われる。
口和ICで降りて国道54号線に合流するまでの区間は、
所々によっては桜がまだ見頃な木々もあり山の奥地を思わせる。
江の川を渡って島根県邑南町、かつての羽須美村に入る。
かつて何度も訪れては失敗したホタル撮影に訪れた頃が懐かしく、
個人的に想い出深い町並みが懐かしい。
しばらく走ると花桃の幟と案内板があり、道なりに進んでいくと川角集落に到着。
約1時間30分の道のり、9時に現地に到着。
晴れの予報を期待していたが、日差しがあっても空は曇がち。
車から出ると風が冷たくて寒い。
いつ日差しが無くなるのかわからないのと、
今日は花桃まつりの日で去年はこの狭い集落に4000人集まったらしいので、
混雑する前に撮影して脱出する予定。
既に先客のカメラマンが各々と撮影していたので急いで現地調査しながら構図を練る。
天国に一番近い里と呼ばれているところだが、
実際は標高350〜450mと高低差がある傾斜地に8世帯13名(平成26年)平均年齢約80歳が暮らす限界集落というのが現状。
休耕田を利用して花桃を植えたり菜の花が咲き、毎年テレビや新聞の記事が掲載されて、
年々多くの人が訪ねているようだ。



見るには美しい景色だが、集落の中にある棚田に植えているので、
どうしても電柱や電線から間逃れず構図に苦労したのはどのカメラマンも同じようだった。
それなら逆に生活感のある絵に仕上げる手もあるが、
せっかく美しい景色なのでなるべく余計な物を入れたくないという思いで構図を練る。
晴天を願ったが、結果的には薄い雲空のお蔭で柔らかい日差しが花桃や菜の花を射して撮影はし易かった。
10時には狭い駐車場も満車になり徐々に路上駐車する車が増えて混雑が始まった。
集落を2周して撮影は終了。
花も見頃でタイミングとしては良い時期に来れたが、
桜の開花の早さからして例年だと1週間見頃が早かったのではないかと推定。
邑南町のHPには開花情報が無く、地元の方のブログで辛うじて開花情報を見つけることが出来た。
あまり大勢の人が訪れると逆に大変なのであまり告知はしていないかもしれないが、
今年も新聞の記事が出ていたので、今日は大勢の人が訪れて地元の方々は対応に大忙しのようだ。



帰りに棚田百選である神谷の棚田に寄ってみたが、
まだ水は張っておらず少し寂しい光景。
準備は終わっていたので、あと数日で水を張る棚田が見れるかもしれない。






写真館 二千年一夜