清水の滝
紅葉ライトアップと清水竹灯り〜佐賀県小城町


11月3連休二日目。
日中の紅葉撮影は白紙撤回したものの、せっかくなので何か撮りたいと思った時、清水の滝の竹灯りが頭に浮かんだ。
去年の佐賀遠征の時に存在は知っていたが、
紅葉撮影で日中に訪れた時に、さほど興味が沸かなかったので無理して行くまでも無いと思い、
他の紅葉ライトアップを優先してしまった。





清水の滝の駐車場、その道のりも狭いので、ここは大人しくシャトルバスで行った方が無難と思い、
ほたるの里へ行くと既に満車になっていた。
近くにあるいくつかの駐車場を把握していたが、係員から小城公園を進められたのでそちらへ移動。
小城公園に着いたのは16時00分頃だが、着いてビックリ!
バスを待っている客の列が凄くて既に50人くらいは並んでいただろうか。
臨時バスの始発は17時30分からだが、
この状況を見て1時間早くバスがやってきた。
最初の1便では到底乗ることが出来ず、これで1時間は待たないといけないのかと思ったが、
次から次へとバスがやってきて、大して待つことも無く3便目に乗ることが出来た。
これほど人気のあるイベントとは思ってもみなかったが、
後列を見るとまだまだ列は長く続きそうなので、今夜は相当混むことを覚悟しなければならない。



16時50分、真っ暗になる前に現地に着いて良かった。
最近出来た駐車場がシャトルバスの停車場になっていたので、
現地で車入りした人達は、一体どこに車を止めているのかはわからないが、
下り坂はバスが走るので離合させないように駐車禁止にしていたので、
多分、滝からさらに上がる道に路駐していると思う。
普段は無料の清水の滝もイベント期間中は協力金として500円を払う。
領収書と共に貰えるポストカードには美しい竹灯りの光景。
日中はわからなかったが、夜になると意外と幻想的な姿に少しだけ楽しみになってきた。

何度か訪れているが一応暗くなる前に現地調査。
以前に比べると本当に遊歩道が綺麗に整備されて秘境感はまったくのゼロだが、
滝の迫力とその周辺の紅葉が綺麗に色付けば絵になる美しさである。
紅葉の色付きは残念ながら去年以上に色付きは悪い。
滝周辺はもちろんのこと、入り口から滝までの道のりまで実に竹灯籠が1万本並べられて、
中には竹を形に刳り貫いて絵柄にして手の込んだ作品まであり見ていて面白い。
いろいろ歩いてみたが、明るいと想像が出来ないので、
とりあえず足場の悪い登坂から見下ろせる場所で1カット撮り、
少し暗くなってから構図を練る作戦を練る。



17時20分、周辺もすっかり暗くなり早くから点灯していた竹灯りも目立つようになってきた。
いち早く小高い所で撮影を終えて、遊歩道へ戻ってみるとあまりの人の多さに驚かされた。
確かに現地に来る途中の人の多さを考えると予想は出来ていたことだが、
滝へ向かう人だかりで、先に進む以前に三脚を立てることすら困難となっていた。
これだけ人が多ければ、滝周辺での撮影は無理だと諦めて少し離れた所で撮影開始。
訪れた人は、とりあえず滝を目指しているので人の流れの邪魔にならないように撮影。
狭い遊歩道に大勢の人達が行き来するので、
まるで京都の紅葉ライトアップを思い出すかのような状態で、
もし何かトラブルが起きれば翌年から三脚の持ち込み禁止になるのは間違いない。
苦労しながらの撮影ではあったが、
さすが大勢の人が集まるだけあって1万本の竹灯りと紅葉のライトアップは美しかった。
噂によると数日前にテレビ放送されたり、ネットの宣伝効果などで大勢の人が集まったのかもしれない。
基山の大興禅寺、武雄の御船山など大勢の人が集まるイベントがあり、佐賀も捨てたもんじゃない。



竹灯りの中身はキャンドルなので、ある程度時間が経てば消えていく。
終了予定は21時30分だが、今日はあまりの人の多さに1時間延長すると言っていたものの、
果たしてどれだけ灯りがもってくれるだろうか。
シャトルバスの終電が21時40分なので、
最後の最後まで粘れば意外と撮影はしやすいかもしれないが、
それを考えると自家用車で現地入りした方が良かった。
当初の予定では早く帰るつもりだったが、
予想外の人の多さに撮影時間も人待ちで時間を費やして納得の行く撮影が出来たのは21時頃。
今日は3連休の中日ということもあり、過去最多の5000人の来場だったと後で知った。
遊歩道が年々綺麗に整備されていく理由も納得。
ちなみに去年の今頃、13時頃に訪れたが近くの駐車場に車を止めれるくらい空いていたので、
イベントを外せば鯉料理が食べられる喉かな秘境スポットではないだろうか。



写真館 二千年一夜