宮窪夢花火〜愛媛県宮窪町

日曜日の遠征は翌日の本業に堪えるので近場である宮窪を選んだ。
近場と言っても四国に近い大島にある町なので、交通費は昨日と同じ片道1000円以上かかる。
現地に着いたのは18時過ぎと遅めの到着に駐車場を心配したが、
さすが無名の花火大会、余裕で車を止めることが出来た。
水軍博物館に車を止めたものの、近くの空き地やグラウンドも臨時駐車場になっており、
交通量が少なく警察の取締りも無いのか、路上駐車している車を多く見かけた。







漁港にある広い駐車場がイベント会場となっており、
決して多くないが露店が並んでいる中、ステージイベントが行われ盛り上がっていた。
島の小さなお祭りのせいか、カラオケ大会で歌っている人がどこの誰かわかっているようで、
大勢の観客が歓声と笑いが飛び交っていた。
会場の雰囲気を楽しみつつ現地調査。
長い堤防に幅広くセットされている様子からワイドな展開が想像出来るが、
事前調査によると音楽とシンクロされて花火が打ち上がるらしい。
そうとわかれば正面から狙いたいところだが、左右真ん中の三ケ所に6号玉らしき筒がセットされており、
正面並びにメイン会場からでは近すぎる。
メイン会場の特等席ですら場所取りをしている人がいないくらいのんびりした風景。
こういった田舎の花火大会は、会場よりも少し離れたところでバーベキューしながら花火を楽しむ人達をよく見かけ、ちょっと羨ましく思う。
そんなことを思いながら海岸沿いをずっと歩いて漁港の雰囲気を楽しんだ。



20時前になるとステージイベントも終わり、会場から花火が見えるところへ各々場所取りが始まるが、最前列ですら混雑は無い。
高い建物が無ければ広い海岸沿いなので、花火を見ようと思えばどこからでも見えるので、
わざわざ最前列で見る必要は無いのかもしれない。
20時になる前に音楽が鳴り響き、フライングか!?と思ったが、その後、定刻通りに花火が打ち上がった。



昨日に引き続き、今日も天気が良くて20時になってもまだ西の空は夕焼けの余韻が残っており、
昨日出来なかった夕暮れを背景にした撮影を今日は狙うことが出来る。
9のパートを約20分、3000発の花火を披露。
そしてどういう訳か、ここ宮窪町では全編、音楽によるシンクロ花火が披露され、
あまり目立たないがレーザー光線も一基用意されていた。
アップテンポからバラードまで幅広い音楽に合わせて縦横無尽に花火が飛び交い、
ほぼ正面に近いところからの観覧だったので、撮影共に楽しい時間を過ごさせてもらった。
やはり距離が近かったので単発は28mmでも厳しく、急遽、広角レンズを装着。
ただワイドな展開が多いので、縦構図よりも横構図のカメラのシャッターを頻繁に切っていたような気がした。
最後は怒涛の冠菊と水中花火込みで賑やかに締めた。
知名度も無ければ、告知もあまりされておらず、
前日は尾道、翌週は今治と大きな花火大会に挟まれているなど、人が少ないのはいろんな要因があるだろうけど、
混雑は嫌だけどまじかで花火を楽しみたいのなら、間違いなくオススメしたい花火大会だと思った。



花火大会終了後、狭い道なので渋滞するかと思ったが、
スムーズに車は流れ、あっという間に大島を脱出。
大島といえば水軍博物館があるくらいなので村上水軍で有名な島なのだろう。
決して大きくない島なので、もう少し早めに来て島内一周してお金を落とすくらいしても良かったのだが、
昨日の疲れで遅い到着となり、花火のただ見見物となってしまったのは申し訳ない。
観光はまたの機会ということで。





写真館 二千年一夜