みよし市民納涼花火まつり〜広島県三次市

例年7月第3土曜日に開催される三次の花火大会が台風で8月第3土曜日に延期になった。
同日には寄島で花火が上がるので、仕事終わりにはちょうど良いと思っていたが、
三次の花火は去年の心残りがあるので、
仕事を早めに切り上げて三次へ足を運ぶことにした。





17時に仕事を終えて三次へ向かう。
かつて下道で走ってた頃は2時間はかかっていたので、
到底仕事終わりに行くことは無理だったが、
今春にやまなみ街道が開通して福山から1時間で行ける便利な世の中になり、
仕事終わって夕方からでも行くことが出来るようになった。
インターに乗る時と降りてから会場まで行く時間が少しかかったので、
現地に着いたのは18時40分頃。
河川敷の臨時駐車場は既に満車状態。
去年は17時の時点でまだ余裕があったので大丈夫だと思っていたが、
今年は17時で早々と1000台の車が埋まったらしい。
河川敷に止められなかったが、市が管理している施設の駐車場が開放されていたのでそこへ止めることが出来た。

巴橋が見えるお目当てのポイントはほぼ満員御礼状態。
最悪、土手下で撮ろうと考えていたが、
今年は土手下や土手下に続く階段も立ち入り禁止となっており入ることが出来なかった。
辛うじて1人分のスペースを見つけて三脚を置くことが出来たが、
横構図だと外灯が入るので縦構図一本に集中して撮影する。
打上まで残り1時間、他にスペースが無いか散策してみたが特に空いている場所も無く、
巴橋が撮れる場所がたまたま空いていたことに運が良かったとしか言いようが無い。
しかし今日はカメラマンの姿をよく見かけた。
例年7月だと他のイベントと重複していたが、今日は特にこれというイベントも無く三次に集中したのかもしれない。
しかもフォトコンテストが開催されているとなれば尚更のこと。
幸い土手にはあまりいなかったが、後方の橋上にはたくさんのカメラマンがいた。
確かに橋上の方が巴橋や土手の外灯、街灯など雰囲気があってフォトコン向けだが、
撮ろうとしている今の場所ですら約800m離れてあまり体感を感じないのに、
さらに200m下がった橋上は距離が離れすぎるので橋上から撮るつもりは無かった。
三次の花火は大概、高谷山の中腹から夜景を絡ませた写真を良く見かけるので、
河川側はあまり人気が無いと思っていたが、今年は本当に多く見受けられた。



河川敷の駐車場は満車になっているのに、続々と人がどこからとなくやってきて凄い人になってきた。
都会の会場と違って田舎の河川が会場なのでキャパは広く見ようと思えばどこからでも見えるのだが、
それでも去年以上の人出のような気がする。
延期になって意外と人は少ないのでは?と思ったが、
盆が過ぎての8月は予想以上に涼しくなったのが拍車をかけたのかもしれない。
そう考えると早々と河川敷の駐車場が満車になったのもわかる。
風は現地に来た時からそこそこ強い風が南へ吹いており、
日が暮れると涼しいを通り越して肌寒いくらい。
日中は日差しが射して暑かったが、カラっとした暑さなので影に入ると涼しかったが、
盆が過ぎれば暑さも和らぐイメージがあるが、今年は本当に極端な夏である。
お蔭で今日も煙に悩まされること無く花火は綺麗に見えそうな予感。

20時前に数発花火が上がったのは奉納花火だろうか。
プログラムも無ければアナウンスも聞こえないのでさっぱりわからない。
耳を澄ませば辛うじて聞けるアナウンスを頼りに花火打上を待つ。
そして20時になる前に花火が打ち上がる。
単発、スターマインが音楽に合わせて打ち上がる展開で、
例年だと何かのテーマに沿って花火が上がっているに違いない。
内容としては去年とあまり変わらないような気がするが、
曲に合わせて単発、サビになるとスターマインと強弱のある演出は面白くて撮りやすかった。
カープの音楽のサビだと、紅牡丹の一斉打ちだったり、
妖怪ウォッチだとドラえもんやキティの型物(ある意味、妖怪に近いキャラ)が上がったり、
最後はバンクバンドの糸に合わせて華やかに幕を閉じた。
20時に始まり終わったのが21時40分、相変わらず長い。
長いので20時40分頃には帰り支度をする人たちも増えてくるのは当然のことで、
せっかく早く来て場所を取っても最後の良い所を見ずに帰るのは勿体無い。
無駄に長いこの体質は昔から変わっておらず今後も変えるつもりもないのだろうけど、
もっと集中して1時間に収めれば、もっと良い花火大会になるはずなのだが、
適当に上げているように感じられる単発のパートが多く、プログラムの間も微妙に長い。
担当している国友鉄砲火薬店らしさが生かされてないのが本当に残念に思う。



近くで見れば違う感じ方が出来たかもしれないが、
三次の花火は、所謂宮島で言う鳥居のような存在なので、
どうしても巴橋を写したい衝動に駆られてしまう。
またライトアップされた巴橋が美しく、江の川に街灯が写って綺麗。
その巴橋も最後のプログラムを残して21時30分には消灯してしまうのは残念だが。
去年は、1台のカメラで縦にしたり横にしたりして撮っていたが、
今回は縦のみに集中して撮影した結果、それなりに手ごたえはあった気がする。
撮影結果次第では、もし次の撮影機会があれば近くで撮ってみようかなと思うが、
やっぱり現地に来れば巴橋を絡ませたくなるに違いない。

帰りの渋滞はそれなりに覚悟していたが、
河川敷に止められなかったのが不幸中の幸いだった。
河川敷の駐車場は2か所に分かれているが、出口は1カ所しかないため河川敷を出るだけでも時間がかかるのに、
出た後も国道183号線まで渋滞は続くので1時間以上、下手すれば2時間かかることもある。
それを回避するために事前に予習していたお蔭もあったが、
こうも簡単に三次を脱出出来るとは思いもせず、23時には尾道まで帰ることが出来た。






写真館 二千年一夜